機能性に優れたアルテミデのデザイン照明で、シアター体験の充実感をアップ!
イタリアの照明ブランドArtemide(アルテミデ)が、2025年冬の新製品群を発表。東京・赤羽橋のショールームにて、ダイニングで使える明るいペンダントライトや、ドラマチックなシーンを演出できるフロアライトなど、多様なラインナップがお披露目された。
ここでは、実際にショールームで見た新製品の詳細に加えて、ホームシアターでも使ってみたい個性あるモデルを紹介していこう。
技術力を活かした高性能と所有欲をくすぐる独自性が魅力
アルテミデは1959年にイタリア・ミラノで創業した照明ブランド。北イタリアの職人が現地で仕上げたものを出荷する一貫したスタイルで、1970年代から現代まで、日本でも展開を続けている。
ブランドの大きな特徴は、ミラノ工科大学で行われている研究開発への出資をはじめとする、新しいテクノロジーに対しての意欲的な姿勢。製品開発でもそれらを積極的に採り入れ、用途に対して適切な照度、建築の制約を受けにくい設置性など、照明として水準の高い機能美を誇るモデルを揃えている。
デザイナーとしてコラボレーションするのは建築家が多く、空間の意匠を引き立てるフレキシブルな美しさと設置性を兼備するラインナップが特に充実しており、オフィス、図書館、アートスペース、カーディーラー、雑貨店、カフェなど、さまざまな場所やシチュエーションでの採用実績を持つ。
冬の新製品にはシアター向きの特徴を持つモデルも
今回、そんなアルテミデが主に住宅に向けてデザインした4つのシリーズが新たに登場した。
「Unterlinden」は手元明かりにも早変わりするフレキシブル照明
“Unterlindenシリーズ” は、アンティークのような重厚な仕上げながら、照明の意図を簡単に操作できる画期的な照明。既存のデスクスタンドに加えて、ブラケット/フロアスタンド/ペンダント/シャンデリアの4タイプを新たにラインナップする。光があまり広がりすぎずに真下に点で落ちる設計で、明るい光と濃い影によってドラマチックなシーンを演出できるとしている。
灯具はダイカストアルミニウムまたは真鍮の鋳物を採用。表面に自然酸化でエイジング加工を施した後、クリア塗装で止めることによって、個体によって異なる仕上がりに。担当者によると「いわゆる工業製品の画一的な仕上がりではなく、工芸品のように個体ごとに特徴を持たせている」そうだ。
ホームシアターファンには、アームが支柱を軸に回転する機構を備え、カウンターウェイトを操作することで灯具の高さを調整できるブラケット「Unterlinden Wall」、ならびにフロアスタンド「Unterlinden Floor」に注目してもらいたい。
例えば、普段は頭上から光が降ってくる状態にセットしておき、ラウンジチェアやソファーで読書や書き物をしたり、ホームシアターで映画を見たりする際に、カウンターウェイトをすっと持ち上げれば、サイドテーブルの天板や手元だけを明るく照らす、といった使い方ができる。
「Look at Me」は横から見ても眩しくないのに明るい
ペンダントの “Look at Meシリーズ” は、灯具の上部に配置したLED光源の放射光を、レンズによって意図的に制御。上/横方向に対しては、広範囲に光が拡散しにくく、かつ下方向に向けて十分な明るさが得られる設計となっている。
上/横方向に対しては、シェード内面につくられた段差の凸部に光が当たってできる線で明るさを感じさせる一方、下方向に対しては、十分に明るいだけでなく、高い位置からの均一な拡散によって非常に均質な明かりが得られる。
ラインナップはシェードの形が異なる「Look at Me 21」「Look at Me 35」のほか、それぞれ3灯用の「Look at Me Cluster 21」「Look at Me Cluster 35」を加えた計4モデル。明かりが均質なため、3灯でも光が点で落ちず、テーブル面を均等に照らすことができる。
1%以下まで調光可能な高性能モデル「Zephyr」
ペンダントの “Zephyrシリーズ” は、ディフューザーにベネチアンガラスを採用し、光源のLEDはガラスを中央部分に配置することで上下に光を拡散し、下方向と上方向に対しても同様に明るく、さらに均質な明かりを得られる設計となっている。
ベネチアンガラスはアルテミデの自社工場で生産。ガラス内側を波型の形状に手吹きした後、頂点を研磨して細いラインをつくることで、円筒形のガラスに沿って光を拡散しながらも、眩しさは感じさせない設計。ガラスはアクリルなどと比べて拡散の効果が高く、灯具全体が光っているように感じられるという。
ミニマル筐体とパワフルさを両立した「Orsa」
ペンダントの “Orsaシリーズ” は、小型ボディながらも十分な照度を確保するため、さまざまな素材、表面、光学系の実験を行ったという。放射光がディフューザーで拡散されて光るのに加えて、その反射光がシェード内部でさらに四方に拡散され、上/横方向にもふんわりとした光が飛び、空間全体を明るく照らすような設計。また、シェードの底部の白いデューザーによって、光が目に入っても眩しくないようデザインされている。
ほか、内側のシェードを回転させて手動の調光が可能な「Eclisse」には、Netflix『イカゲーム』とのコラボモデルとして「プレイヤー」「ピンクガード」「ブラックオフィサー」の3モデルも登場。ピンクガードとブラックオフィサーには磁石で着脱可能なマスクが付属している。
担当者によると、今回の新製品群は鋳物やガラスなど、仕上がりに個体差の出る素材の採用もトピックだという。「仕上がりの個体差を簡易なオートクチュールと捉え、従来からのハイテクノロジーに組み合わせることで、ユーザーに『持っていて嬉しい』『使っていて楽しい』と感じていただければと考えています」。
ショールームは予約推奨で、下記メールアドレスから申し込みできる。ぜひ実際に体験してみてほしい。

Artemide Tokyo Showroom
東京都港区東麻布1-23-5 PMCビル8F
TEL:03-6230-9912
MAIL:reservation@artemidejapan.jp
営業時間:11時00分 – 17時00分(予約推奨)
定休日:土曜日、日曜日、祝日


































