殺るか、殺られるか! プレデターVS ヴァイキング・忍者・パイロットの時代を超えた最凶頂上決戦
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2025年配信の『プレデター 最凶頂上決戦』をご紹介します!
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『プレデター 最凶頂上決戦』(2025年・アメリカ)
(配信:Disney +)
1987年公開の第1作目以降、クロスオーバー作品も含めて7作品製作されてきた「プレデター」シリーズ初となるアニメーション作品。高度な科学技術を用いた武器と、人間を遥かに凌駕するフィジカルを併せ持ち、強者との戦いを追い求めて星々をめぐる捕食者“プレデター”。841年、北欧のヴァイキング。1629年、日本の忍者。1942年、米軍のパイロット。さまざまな時代と場所で繰り広げられてきた人間とプレデターの戦いの果てに、今新たな戦いが幕を開ける……。
部族の戦士やエイリアンなどのイレギュラーを除くと、これまで米軍人、米警察、米傭兵などとの対決が主であったプレデター。しかし、アニメーションという領域で描く利点を最大限に活かし、あらゆる国・時代・戦闘スタイルの人間とプレデターの戦闘を描くことで、これまでの作品とは一線を画する面白さや、シリーズの世界観拡張へと至っている本作。中には「アニメーション作品はちょっと……」という方もいるかもしれません。が、フィジカルでは劣るものの、機転を利かせることでプレデターに拮抗していくシリーズおなじみの戦闘描写は健在であり、既存シリーズファンでも十分お楽しみいただける内容になっています。
また、各時代毎の人間とプレデターとの戦い。そして、時代を越えて集められた戦士たちとプレデターの決闘を描き、短編3本+αのような構成となっているのだが、それらを90分を切る尺に納めており、サクッと観られる点も非常にGOOD!『Predator: Killer of Killers』という原題に対し、「最凶頂上決戦」という最高に潔くておバカ(褒め言葉)で的を得た副題が付けられている点も素晴らしい。本作が楽しめたという方は、本作の監督であり最新作『プレデター:バッドランド』も手がけるダン・トラクテンバーグ監督作『プレデター:ザ・プレイ』も併せてご覧ください。
ディズニープラス スターで独占配信中
(C)2025 20th Century Studios
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
| ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。 |































