PR 公開日 2024/12/27 06:30

ハイエンド・ホームシアターつくるならどっち?B&W「700 S3 Signature」/ DALI「RUBIKORE」をマルチchで徹底比較

映画コンテンツや音楽ライブの表現をクオリティチェック

■RUBIKORE、旗艦モデルの技術を受け継ぎレスポンスを飛躍的に高める




今回の取材では、フロア型スピーカー「RUBIKORE8」(704,000円・税込/1台)/ブックシェルフ型スピーカー「RUBIKORE2」(264,000円・税込/1台)/センタースピーカー「RUBIKORE CINEMA」(418,000円・税込/1台)を用意。カラーはハイグロス・ブラック/ハイグロス/マルーン/ナチュラル・ウォルナット/ハイグロス・ホワイトを揃える
RUBIKOREシリーズは、29mm「Low Loss ソフトドーム・トゥイーター」をシリーズ全体で共通して搭載しており、17×45mm リボン・トゥイーターはブックシェルフ型「RUBIKORE2」以外には全て採用されている。165mm「SMSCウッドファイバーコーン・ドライバー」も全モデルに導入されているが、フロア型「RUBIKORE8」は3基、フロア型「RUBIKORE6」とセンタースピーカー「RUBIKORE CINEMA」は2基、RUBIKORE2は1基といった形でユニット数が異なる。


トゥイーターのひとつとしてリボン・トゥイーターを導入

磁性流体を排除した「Low Loss ソフトドーム・トゥイーター」を新搭載
従来モデルの “RUBICON” に旗艦モデルのKOREの技術が注入され、RUBIKOREへと発展しており、いかにレスポンス早くドライバーを動かすか、そして色付きのない音を得るかに注力した開発が施されている。過度特性の向上を優先して磁性流体による放熱を廃止したことをはじめ、「ムンドルフ社製 フィルムキャパシター」の搭載、フロア型には「SMC KOREクロスオーバー・インダクター」を採用するなど、グレードアップを図った。加えて、エンクロージャーのダクトが従来のストレートパイプから中央をしぼった形状に変更することで、RUBICONと比較してエアノイズを6dB下げることができている。


ミッドレンジ/ウーファーを担う「SMCウッドファイバーコーン・ドライバー」

スピーカーターミナルはバイワイヤリング接続に対応。「RUBIKORE ONWALL」は除く
壁掛けスピーカー「RUBIKORE ON-WALL」もラインナップし、マルチチャンネル再生に対して積極的な姿勢を見せており、サラウンドから立体音響まで完璧なバランスが考慮されていることも頼もしい。

「柔らかく重量感に富んでリッチ、自然で瑞々しい音色も備える」


なめらかで瑞々しい音には、“ナチュラルビューティー” という形容詞がふさわしいスピーカーだ。BD『John Williams in Tokyo』は、演奏を構成する多彩な楽器の微小な楽音を逐一拾い上げ、音色を自然に歪みなく伝える。そして、響きに一体感とふくらみがあり、弦楽に艶があり総奏で歪み感が少ない印象だ。低音の描写には、良い意味で線の太さがあり、心地よいオケサウンドに浸る事ができる。


DALI・RUBIKOREシリーズをマルチチャンネルで試聴。プロジェクターはビクター「DLA-V900R」を使用
映画コンテンツにおいても、RUBIKOREシリーズが奏でる量感が大いにものをいう。4K UHD BD『バッドボーイズ RIDE OR DIE』のアクション描写には重量感があってスピード感も申し分ないため、飛行機の突入シーンのスケール感に一流の大劇場で映画を観ている感覚を味わうことができる。センタースピーカーは、背後に響きが豊かにつくタイプのようだ。

4K UHD BD『パーフェクト・デイズ』では、石川さゆりの歌の表現がマイルドだが、情念を滲ませていて深い。セリフ中心のシーンから、SEや音楽によって音場が広がりながらシーンに繋がっていく感じで自然で心地よい。総体的に粗野な響きのない成熟感と、柔らかみのある量感主体のリッチな音といえる。SACD『伊福部昭SF特撮映画の夕べ』は、打楽器のインパクトも出て量感豊かだが、弦は落ち着いて量感が豊かであり、倍音の乗ったきめ細やかな質感だ。


RUBIKORE8/RUBIKORE2/RUBIKORE CINEMAのSPEC

■骨太に映画を表現するRUBIKORE、音楽ライブを繊細に描く700 S3 Signature


期せずして同時期に登場した、人気ブランドの中核定番ラインのエボリューションモデル群。生真面目でニュートラルであり精緻な秀才タイプのB&W・700 S3 Signatureシリーズに対し、余裕と良い意味で音作りが感じられる個性派のDALI・RUBIKOREシリーズと、対照することができる。

映画コンテンツの再生では、大多数の方がRUBIKOREシリーズを好むのではないだろうか。センタースピーカーからオンウォールまで、ウーファーのユニットを統一して生まれるシームレスな一体感と、骨太な表現力は映画再生の決め手である。ダイナミックなサラウンドの動きに対しての描写、さらに実在感豊かなフォーリー(擬音)と、RUBIKOREで観る(聴く)映画には、万人が納得する醍醐味がある。

一方、音楽の表現という点では、メインスピーカーの702 S3 Signatureが生む、滴るような美しさに軍配が上がる。音楽ライブコンテンツではその繊細的な魅力が多いに発揮されるし、映画コンテンツにおいてもSEや伴奏を重視したいオーディオ・ビジュアルファンの心を掴むだろう。

しかし、ここに書いたのはあくまでも “キャラクター差” である。どちらで何を聴いても、まず不満は出まい。700 S3 SignatureシリーズとRUBIKOREシリーズの両モデル群が、いずれもエボリューションを経て、高次元であることは言うまでもない。

(提供:ディーアンドエムホールディングス)

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