PR 公開日 2022/12/02 06:30

ラインナップも充実! フォクトレンダー「ニコンZマウントレンズ」の魅力

【特別企画】DGPイメージングアワード2022受賞モデルを一斉レビュー
藤井智弘
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APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical(Z-Mount)




SPEC ●焦点距離:50mm ●絞り値:F/2-F/16 ●最短撮影距離:0.45m ●フィルター径:φ52mm ●最大径×全長:φ67.6mm×64.3mm ●質量:347g ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:ニコンZ ●価格:¥132,000(税込)

続く2本目は「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical」。フォクトレンダーの最高性能を持つレンズにだけ与えられる「APO-LANTHAR」の名称と外装に印されたRGBのマークを持つ焦点距離50mmのフルサイズ対応標準レンズだ。

光の三原色であるR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の軸上色収差をハイレベルで抑えるアポクロマート設計を採用し、極めて高い描写性能を誇る。


外観はスリムで総金属製のローレットがクラシカルな雰囲気を醸し出している。しかし意外にも現代的なデザインを持つZ 7IIに装着してもよく似合う。ピントリングは滑らかに回転し、絞りリングのクリックも心地いい。高性能を追求したレンズは、操作も快適だ。

さすが最高性能を追求したレンズだけあって、絞り開放から驚くほどシャープな描写力だ。有効4575万の画素数を持つZ 7IIで撮影しても、画面周辺まで甘さが全くない。また解像力が高いレンズだと、ボケが悪い場合があるが、このレンズはボケ味も良好だ。絞り羽根は12枚もあり、開放、F2.8とF5.6では円形となるため点光源のボケが角張らず、ボケを生かした写真も楽しめる。


解像力が高く、ボケも自然なので、立体感が伝わってくる写りだ。絞りを開けても絞っても被写体の質感を見事に再現するので、スナップ、風景、人物など、様々な被写体で活躍してくれるだろう。4500万画素オーバーのセンサーを搭載するZ 9やZ 7IIユーザーには、特に注目してほしい標準レンズだ。

NOKTON 40mm F1.2 Aspherical(Z-Mount)




SPEC ●焦点距離:40mm ●絞り値:F/1.2-F/22 ●最短撮影距離:0.3m ●フィルター径:φ58mm ●最大径×全長:φ67.7mm×53.9mm ●質量:315g ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:ニコンZ ●価格:¥115,500(税込)

3本目となる「NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」は、焦点距離40mmのフルサイズ対応レンズ。標準域だが、50mmよりわずかに広い画角を持ち、スナップや人物撮影に使いやすい。F1.2の明るさを誇り、大きなボケを生かした表現が楽しめる。

外観はF1.2の大口径レンズとしてはコンパクト。クラシカルなローレットは指にしっかり掛かり、シビアなピント合わせもスムーズに行える。ミラーレスは画面を拡大して正確なピント合わせができるので、大口径レンズとの相性がよい。


レンズ構成は6群8枚。2枚の非球面レンズを使用している。描写はF1.2の絞り開放でも解像力が十分高い。しかし、どの絞り値でも引き締まった写りをするAPO-LANTHERとは異なり、柔らかい写りだ。

ボケも形は崩れず素直だが、まったりしていて独特の味わいが楽しめる。まるでクラシックレンズを思わせる描写だ。ただしF2.8以上に絞るとソフトな雰囲気はなくなり、キリッとシャープな写りに変身。現代のレンズらしさが感じられる。強い逆光でもフレアやゴーストの発生は少なく、厳しい光線状況でも安心して使えるレンズだ。


最短撮影距離は0.3m。絞り開放ではさらにソフトになり、ハイライトがにじんでくる。絞り値や撮影距離によって写りの雰囲気が変化するので、このレンズが持つ味をどう生かすか、考えながら撮影するのが楽しい。

次ページ「MACRO APO-ULTORON D35mm F2」

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