PR 公開日 2022/10/21 06:30

迷ったら急げ!iBasso Audioの限定DAP「DX320 Edition X」は新しい魅力を手にした“買い”のアイテムだ

傷つきにくいリキッドメタル合金を採用

iBassoらしいサウンドを受け継いだ「DX320」



ここからは試聴レビューをお届けしよう。どちらのモデルでも、共通してMango OSで試聴を行っている。

まずはDX320から。ひとことでいえば、エッジの効いたiBasso Audioらしいサウンドキャラクター。メリハリがよくスピーディーで、抑揚表現も大きく、クリアさと迫力のよさを併せ持つサウンドだ。おかげでクラシックは、とてもダイナミックな表現に感じられ、小林研一郎指揮のチャイコフスキー「新世界」を聴くと、普段よりもメリハリの強い表現で再生できる。


これまでのiBassoサウンドを受け継ぐDX320は完成度が高い
同時に、細やかな表現もしっかりと伝わってくるので、演奏がとても重層的。基本的には先代のDX300と変わらぬキャラクターを維持しつつ、クリアさを向上したような印象だ。なお、DACのキャラクターが強く押し出されているわけではなく、BD34301EKVのサンプル基板を試聴して感じたような特徴は、それほど感じられない。唯一、空間表現の広さと音の広がりのスムーズさが、BD34301EKVらしさの表れといえるだろうか。

こういった音色傾向であるため、音の良い楽曲はその良さがより素晴らしく感じられる。たとえば女性ヴォーカルでは、サラ・オレインの突き抜けるように伸びやかさ、ダイアナ・クラールのハスキーな厚み、上田麗奈の甘やかな歌声など、それぞれの特徴を存分に引き出してくれるため、聴いていてとても楽しい。一方で先代同様に、Official髭男dismなどクセの強いマスタリングのJポップなどは高域のざらつきが気になるが、総じて完成度の高いサウンドといえるだろう。

より柔らかで緻密な「DX320 Edition X」のサウンド



対してDX320 Edition Xのサウンドは、わずかながらも、柔らかで緻密な表現へとシフトした印象だ。スピード感の良さはそのままに、高域のざらつき感が弱まったため、耳あたりの良い音に感じられる。Official髭男dismは随分と聴きやすくなったし、それでいてサラ・オレイン、ダイアナ・クラールならではの声の魅力は損なっていない。

そればかりか、上田麗奈は独特の言い回しが、さらにはっきりと届くようになった。ポイントはスムーズな高域と、ディテール表現の向上といったところだろうか。ほんの少し質が上がり、その結果キャラクターが少しシフトしている。大差はないものの、よりBD34301EKVらしさが表れている、というのが両者を比較して感じた印象だ。

DX320 Editon Xのサウンドは、よりBD34301EKVらしさが表れる方向にシフト

なお、筐体素材の違いで音の印象が変化するケースはこれまでにも体験しているが、基板やパーツのロットによる微妙な違いが音に表れている可能性もある。また筐体をアースに活用しているのであれば、アルミとリキッドメタルでは電気伝導率が違うので音が変わる場合もあるし、アルミは表面処理によって電気伝導率が下がることもある。その確認を兼ねて、アンプカードをAMP13に変えて試聴してみた。

結果として、同じアンプカードを使っても、両モデルの音色傾向の違いに変わりはなかった。DX320 Edition XのほうがAM13との音色的な相性がよく、実体感のあるリアルな歌声に感じられたことくらいだろうか。アンプカード以外の個体差を確認できていないため断言はできないが、聴感上の結果として、両者にわずかな音質差があるのは確かだ。



DX320とDX320 Edition Xの音質差はさほど大きくないものの、サウンドキャラクターの違いがはっきりしていて、「Edition Xの方がいい!」と思う方も少なからずいるだろう。そして傷つきにくい頑丈な筐体、デザインがかっこいいなど、魅力のポイントは数々ある。

DX320 Edition Xは、流線型デザインもかっこいい

限定モデルということもあり、通常モデルと比べてだいたい8万円の価格差があるが、いましか手に入らないので、迷ったら限定数の70台がなくなる前に入手することをオススメしたい。正直、この複雑な造形が美しい筐体デザインだけでも買いの製品に思える。

一方でDX320についても、高級DAPとしても有数の音質を持ち合わせているし、何よりもiBasso Audioらしいエネルギッシュで表情豊かなサウンドは聴いていて楽しい。コストパフォーマンスを優先したい人にとって、DX320も大いに魅力的な製品と感じられるはずだ。

(提供:株式会社MUSIN)

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