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日本では100台限定

iBasso、“制約度外視”で音質追求したDAP「DX300Max」。9/17発売、約30万円

2021/09/03 編集部:小野佳希
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MUSINは、音質追求のために様々な制約を度外視して開発したというiBasso Audioのオーディオプレーヤー「DX300Max」を、9月17日に発売する。オープン価格だが30万円前後での実売が予想される。全世界500台限定生産で、日本では100台限定での販売となる。

DX300Max

「2021年度中に発売」として発表されていた製品の詳しい発売日と価格が明らかにされた格好。デジタル部の構成を「DX300」から、ハードウェア設計やアンプ回路を「DX220Max」からそれぞれ継承し、処理能力と音質に前モデルからさらなる磨きをかけたという。

端子部とボリュームノブ

DACチップにはAKM社製のAK4499EQをディアルで採用し、同チップのポテンシャルを最大まで引き出すという「アルティメットモード」を搭載。

USB端子やSDカードスロット

通常時は、同DACチップは各2chずつ、合計4ch分の信号を本機のフルバランス回路のために出力。一方、アルティメットモードでは、各4chずつ、合計8ch分の信号を使用することで音の情報量を極限まで高めるという。

デジタル部は上記のとおり「DX300」から継承し、SoCにSnapdragon 660を採用。6GBのLPDDR4Xメモリと128GBの内蔵ストレージを搭載している。

また、デジタル的なオーディオ処理を行うための「FPGA(Field Programmable Gate Array)」を採用。音声データの変換作業や送受信、クロックの管理といったオーディオ処理をFPGAが担当することで、SoCの負荷を軽減。これにより、SoC負荷で発生する音質への悪影響を廃している

そして、5つの低抵抗バッテリーで電源供給する設計をDX220MAXから引き続き採用。デジタル・セクション用のバッテリーとは物理的に独立した、900mAh のバッテリー4本から成る「+/- 8.4V 高電圧バッテリーパック」を使用して、ダイレクトにアンプ部への電源供給を行う。これにより、歪みの原因となる昇圧を行わず、また、電源ノイズを防止する「力強くクリーンな電源供給システムを実現した」とアピールしている。

アンプ部にもDX220Maxと同じく、A級アンプのサウンドシグネチャーを維持しながらバイアス電圧を最適化することで歪みや発熱を大幅に抑制するという「iBasso Super Class Aアンプ回路」を採用。その一方で、回路を構成するコンポーネントは刷新しており、シーメンス社製の「アキシャルコンデンサ」やフィリップス社製の「BC コンデンサ」といった新しい部品を採用することで、DX220Maxとは異なるチューニングを施している。

端子には3.5mm ステレオ出力、4.4mm バランス出力、4.4mm ライン出力、3.5mm 同軸デジタル出力を備え、最大768kHz/32bitまでのPCM、および22.4MHzまでのDSDの再生に対応。ファイル形式としてはMQAにも対応する。

また、USB端子からは384kHz/32bitまでのPCM、5.6MHzまでのDSD(DoP方式)を、同軸デジタルからは384kHz/24bit までのPCM、5.6MHz までのDSD(DoP方式)を出力可能。

Wi-FiおよびBluetoothにも対応。BluetoothはVer.5.0で、LDAC(送信のみ)、AptX(送信のみ)、AAC、SBCの各コーデックに対応している。

最大連続再生時間はスタンダードモードに約16時間、アルティメットモード時11時間。充電はQC3.0とPD2.0に対応している。

ディスプレイにはフルHDの5インチIPS液晶を搭載。各種ケーブルやレザーケースなどが付属する。

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