公開日 2021/08/20 06:30

いま「SOUNDPEATS」が“売れている”理由とは?VGPでも評価、完全ワイヤレス「Sonic Pro」の音の源を探る

【PR】VGP2021 SUMMER コスパ大賞&部門金賞受賞
海上忍
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開発チームはどれほどの規模なのか訊くと、「製品の定義を担当する者は4名で、そのうち3人がイヤホン製品、もう1人がスマートウォッチ製品です。ほかにも、開発プロセスの進捗を担当するプロジェクトエンジニア、製品デザインを担当するIDエンジニア、製品の構造設計と金型設計に関連する事項を担当する構造エンジニア、電子エンジニアにソフトウェアエンジニア...総勢約20人のR&Dスタッフが活動しています」(黄氏)だそう。これだけの人数で、あのペースで製品が開発されるのは驚きだ。

開発チームの風景

品質チームの風景

オンラインが販売の主軸であるだけに、どのようにユーザーサポートを行っているかについても訊いてみたところ、「お問い合わせの手段はAmazonなど通販サイトのフォームとeメール、電話ですね。内訳は6割がeメール、3割が通販サイトのフォームです。サポートチームは13名で、うち4名を日本担当に割り当てています」(黄氏)とのこと。

問題が発生したときの対応については、「ケース・バイ・ケースですね。完全ワイヤレスイヤホンは内部構造がとても複雑ですから、修理というより交換になることもありますが、初期不良を含め迅速に対応させていただいております」(黄氏)というから心強い。2020年1月から2021年6月までのオンライン販売は、日本市場だけで約19万台を記録したそうだが、その背景にユーザーサポート体制の充実があることは確かだろう。

キャビネットには、同社の製品サンプルが並ぶ

コスパ大賞&部門金賞受賞の「Sonic Pro」、人気の理由は?

先般実施されたVGP2021 SUMMERで、コスパ大賞および部門金賞に輝いた「Sonic Pro」。今回は数あるSOUNDPEATS製品の中からこのモデルをチョイスし、その特徴とサウンドパフォーマンス、さらにはSOUNDPEATSというブランドの設計思想について、音響エンジニアの意見を交えつつ解説してみたい。

Sonic Proは、2020年秋に発売された「Sonic」の兄貴分にあたる存在。Sonicはダイナミックドライバー1基のオーソドックスな構成ながら、日本市場からのフィードバックを分析し音響エンジニアが最適なサウンドチューニングを施したという「音」で好評を博した製品だ。

左が「Sonic Pro」、右が「Sonic」

Bluetooth SoCにQualcomm QCC3040を採用、TrueWireless Mirroringによる通信安定性とaptX Adaptiveのサポートという先進性をアンダー5千円クラスでいち早く導入したことも、耳ざとい日本のオーディオファンの心を掴んだともいえる。

その大ヒットモデルのドライバーを、ダイナミック型からバランスド・アーマチュア型(BA)に置き換えてみよう、それがSonic Proの開発動機でありSOUNDPEATSの挑戦だ。しかも搭載するBAドライバーは2基、日本市場を見据えたチューニングを施しているという。

2基のBAドライバーを搭載する

QCC3040による良好な通信安定性と高音質コーデックのサポートは変わらず、外観もほぼキープコンセプトだが、チャージケースはワイヤレス充電対応になるなど、細部のブラッシュアップを忘れていない。ただ単にドライバーを変更した、チューニングを変えたという特別モデルとはわけが違う。

ワイヤレス充電に対応

次ページSonic Proのサウンドを確認。チューニングは「日本向けにやり直した」

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