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【PR】VGP2021 SUMMER コスパ大賞&部門金賞受賞

いま「SOUNDPEATS」が“売れている”理由とは?VGPでも評価、完全ワイヤレス「Sonic Pro」の音の源を探る

2021/08/20 海上忍
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この1年ほどで、日本の消費者の購買スタイルは大きく変化した。コロナ禍の影響によりオンラインショッピングの利用者が急増、食料品を含むあらゆる商品を、オンラインで購入することが日常の光景となった。情報の入手から購入まですべてをオンラインで完結させるのが当世流、なかでもデジタルガジェットはその傾向が強い。

そこに存在感を増したブランドが、中国・深センに拠点を構えるSOUNDPEATS(サウンドピーツ)。ポータブルオーディオ製品、特に完全ワイヤレスイヤホンに強みを持ち、世界各国のインターネット通販でヒットモデルを量産している。

VGP2021では「TrueAir2」がECコスパ大賞および部門金賞を、VGP2021 SUMMERでは「Sonic Pro」がコスパ大賞および部門金賞を受賞している。手頃な価格で最新機能と高品質を提供するその姿勢は、日本でも知られるところだ。

「Sonic Pro」¥6,880(税込)

それにしても、彼らはどのような方針で製品を企画・開発し、どのようにして世界へ販売しているのか。今回はメッセージングツールのWeChatを駆使した取材を敢行し、SOUNDPEATSというブランドの開発方針やサポート体制について話を訊いた。

また、現在好調なセールスを記録している「Sonic Pro」についても、そのサウンドデザインやSonicとの違いを訊くことができたので、あわせて紹介しよう。

SOUNDPEATSがオンラインで強い理由

インターネットでSOUNDPEATS製品を検索すると、多数のイヤホン製品、特に完全ワイヤレスイヤホンがヒットする。これだけでも、目下売れ筋である完全ワイヤレスイヤホンに注力していることがわかるが、はたして彼らの本音はどこにあるのだろう。単刀直入に訊いてみた。

SOUNDPEATS本社が入居するオフィスビル

「わかりやすく喩えるなら、我々は『美味しい寿司』を目指しているのですよ」、と製品開発マネージャーの黄建華氏は話を切り出す。「オーディオ製品、特に通信機能を必要とするワイヤレスイヤホンを開発するにあたっては、素材の質と鮮度にこだわります。Bluetooth SoC、マイク、ムービングコイルが寿司ネタやワサビというわけですね。最高の素材が製品のスペック、たとえばバッテリー寿命や通信安定性、低遅延のゲーム体験につながることは確かです」。彼らの製品には最新チップが採用されることが多いが、それは確固たる信念に基づいたものなのだ。

オフィス内の風景

製品開発マネージャー担当の黄建華氏

開発方針を寿司に喩えた彼の説明は続く。「しかし、寿司には上質な米が、オーディオ製品には『音質』が欠かせません。我々は最新技術を積極的に取り入れますが、10年以上のキャリアを持つ音響エンジニアを中心にチューニングを施し、音質重視の製品として仕上げます」(黄氏)。チップの性能と新しさだけではない、最終的には音質で勝負する、そう言い切るところに、いちオーディオファンとして安心感を覚える。

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