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公開日 2021/05/27 07:00

どんな環境でも正確な再生音を。ジェネレックの「GLM」は“デジタル音響補正“の決定打

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土方 久明
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「ソースに記録された情報を正確に表現して、アーティストや制作者が伝えたい音を的確に享受する」オーディオ再生の道はたくさんあれど、これを基本とされている方は多いだろう。筆者もその1人だ。

その際、アンプやプレーヤーなどの機器類の性能が十分に高いことを前提としても、大きなネックとなるのが、リスニング環境によって固有に発生する定在波や響きといった音響特性である。

これはどんな環境でも必ず発生する問題であり、だからこそ、吸音や反射といったいわゆるルームチューニングが、昨今のオーディオの中でも重要なテーマとして語られることも多い。特にスピーカーは設置距離や角度によって、キャンセレーションが発生したり時間軸でのズレが生じたりと、必ずと言っていいほど再生に影響を受けている。ルームチューニングを専門で手掛ける会社があることからも、いかに時間や労力、そしてノウハウが必要かが分かるだろう。

そんな中、ここ数年で目覚ましい進化を遂げているのがDSP(デジタルシグナルプロセッサ)による音響補正技術だ。過去のDSPといえばどちらかというと音を擬似的に作り出すような使い方をされていたが、現在のDSP技術はそれとは全くの別物。帯域のバランスや位相、そしてタイムアライメントを測定した上で、デジタルドメインにてサウンドのバランスを本来あるべき姿にするというのが、昨今のオーディオにおけるDSPの役割である。

今回、そんなDSPでの音響補正技術に早くから取り組んできたジェネレックのソリューション「SAM(Smart Active Monitor)」を、より手軽に体感できるパッケージ「GLM Studio」を試す機会に恵まれた。

元々、SAMシステムはスタジオモニターを手掛ける同社が、異なる環境間でも一貫したミックスを行うための“レファレンス”を提供すべく開発したシステムだが、オーディオリスニングにおいてはどのように効果を発揮するのか検証しよう。


スタジオモニターの雄・ジェネレック社が手がけるキャリブレーションソフト「GLM」

そもそもジェネレックは、フィンランドに本拠を置くブランドだ。設立は1978年、世界で初めてアンプ内蔵のアクティブスピーカーを製品化した会社であり、以降、スピーカーユニットを含むすべての開発から設計、製造までを自社で行ない、小型/大型問わず数多くのアクティブスピーカーやサブウーファーを展開している。

そのスピーカーには長年の研究の末に誕生した先進的な技術が搭載されており、ニュートラルなサウンドに加えクオリティコントロールの高さなども相まって、世界中のプロフェッショナルスタジオにて「スタジオモニターの定番」として高く評価されている。

世界中のプロフェッショナルから信頼を集めるジェネレックだが、その正確なサウンドやデザイン性から、オーディオユースとしても注目を集めている

また、フィンランドの世界的インダストリアルデザイナー、ハッリ・コスキネン氏による高いデザイン性も相まって、昨今では音楽製作の現場のみならず、正確な音色、音調を求める音楽ファン、またコンパクトで優れたシステムを欲するアーリーアダプター層からも注目を集めている。

SAMシステムは、そんなジェネレックが誇る最新のスピーカーソリューションだ。仕組みとしては、専用マイクで測定を行い、インターネットのクラウド上に設置されるジェネレックのクラウドサーバーにデータを転送、最適な音響特性への補正とそれぞれのチャンネルの時間軸およびレベル補正を計算した上で、その補正データをスピーカー内のDSPで処理して音を出すというもの。なお、クラウドサーバーを利用することで常に最新の補正データを得られるが、機能自体はローカル環境でも使用できるように「Local Autocal」というプログラムも用意されている(Apple Sillicon CPU搭載のMacの場合は、クラウドにのみ対応)。

このSAMシステムの肝となるのが、「GLM(Genelec Loudspeaker Manager)ソフトウェア」というアプリケーションだ。スピーカーのキャリブレーションからモニターの設定/管理、コントロールまで一括して行うことができるソフトで、世界各国のスタジオへの導入実績に基づいたデータなどを始めとして、音響に対する同社のノウハウが存分に盛り込まれたものとなっている。昨年12月にはその最新バージョンとなる「GLM 4」がリリースされ、UIが一新されたほか、マルチランゲージへの対応など、機能性も拡張されている。

このGLMソフトウェアを使用するためには、先述した測定用の専用マイクをはじめ、ネットワークアダプター、マイクホルダーがセットになった「GLM Kit」が必要だ。今回試聴した「8330 GLM Studio」「8320 GLM Studio」には、SAM搭載スピーカー「8330」「8320」とGLM Kit、ボリュームコントローラー「9310」がパッケージされているため、あとは操作用のPCを用意すれば、すぐにSAMシステムを導入できるのだ。

「8320」「8330」には、GLMキットが同梱された「GLM Studio」もラインナップ。ともにダークグレー(左)とRAWフィニッシュ(右)の2カラー展開

パソコンの対応OSは、MacOS(Apple Sillicon CPU搭載Macの場合は、Rosetta使用でクラウドでのキャリブレーションにのみ対応)とWindows 10(64ビット版)である。なお、SAMシステムについては最も小型となる「8320」から同軸モデルのThe Onesシリーズ、サブウーファー、さらにはラージモニターに至るまで、実に多様なラインナップを用意している。

次ページGLMを使うと、“大袈裟に思われる”ほどに音が変わる

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