公開日 2020/05/14 13:00

オーディオ機器内のノイズを“吸い取る” !CHORD COMPANY「グラウンドアレイ」 使いこなし徹底検証!

「どこに」「何本」使うのがいいのか?
英国のケーブルブランド、コード・カンパニーから登場した「グラウンドアレイ」がいよいよ本格発売を開始した。本年度の「オーディオアクセサリー銘機賞2020」でも最高峰のグランプリに輝いた同アイテム、通称“ノイズポンプ”。機器の空き端子に挿入し、機器内のノイズを吸い取るというまったく新しいジャンルのアイテムだ。

空き端子に差すだけで音質向上が図れるというCHORD COMPANYの「グラウンドアレイ」

Ground ARAY
価格:88,000円(1個/税抜)
ラインアップ:RCA、XLR(オス・メス)、LAN(RJ-45)、HDMI、USB-A、BNC
「グラウンドアレイ」の効果を自宅システムで体験できる、無料貸し出しサービスも実施中


その効果は果たしてどこまであるのだろうか? 当初は1本でも十分な効果があると言われていた「グラウンドアレイ」だが、空き端子の挿入箇所によって効果は違うのか? 複数使用するとどうなるのか? 等々の使いこなしを検証しよう。

まずはコード・カンパニーの上位モデルのケーブルに投入され、本機開発の起源となった独自の“アレイ技術”の効果を確認した上で、「グラウンドアレイ」の魅力に実践形式で迫る。

■高周波ノイズ対策に挑むコード・カンパニーの「アレイ」技術

革新的なノイズポンププラグである「グラウンドアレイ」。今回は「グラウンドアレイ」の使いこなしにフォーカスしてみよう。空き端子に1本差せばシステム全体が覚醒するアイテムだが、それでは2本、3本と増やしていったら一体何が起きるのか!

その試聴実験は後半に譲るとして、まずは改めて英国コード・カンパニーの来歴を語ろう。現代の環境下で飛び交っている高周波ノイズがオーディオケーブルに及ぼす影響を世界に先駆けて発見、研究したケーブルメーカーであり、高度なシールド等数々の技術に挑戦してきた。

なかでも他社の追随を許さないのが「アレイ」という独自のテクノロジーだ。信号ケーブルにもう1本、端をカットしたアレイ線を入れることで、プラグの接点において発生する「反射現象」を解決するという手法だ。

コード・カンパニーの「アレイテクノロジー」の概念図。「アレイ」「チューンドアレイ」「スーパーアレイ」の3つのクラスがある

上のクラスのケーブルには、アレイ線を専用に数ミリ単位で加工した「チューンドアレイ」を搭載。さらにホット、コールド、アースに「チューンドアレイ」を3本つけた最高技術の「スーパーアレイ」は、上位モデルの「ミュージック」と「セイラム」のみに採用されるスペシャルなものだ。この「アレイ」技術は、上位モデルから徐々に採用されはじめ、「シグネチャー」「エピック」など中級グレードにも投入され始め、その製品群のコストバリューはさらに高まっている。

この「アレイ」技術のノウハウから生まれたのが、ノイズ対策専用アイテム「グラウンドアレイ」である。機器やケーブル内部で発生しているさまざまなノイズを根こそぎ吸い上げる、まさしく“ノイズポンプ”である。

音質的には車でいうところのスーパーチャージャーくらいの飛躍が「アレイ」に与えられたといってよいだろう。よって大袈裟でなく、「アレイ」をつけることでリミットされていたポテンシャルが、天井知らずで伸びやかになるから驚愕ものだ。

■「アレイ」技術の効果ーS/Nや純度感が向上し、音楽を根底から変える

コード社のケーブルを取り扱うアンダンテラルゴの試聴室には最高峰ケーブルである「コードミュージック」のXLRインターコネクトケーブルが2本用意されていた。同一条件の1mもので、ひとつはアレイ線を外し、他はそのままの標準仕様。

「アレイ」のあり/なしテストはもちろん初体験だが、LINNのCDプレーヤーとプリ間で試すと、これはもう誰が聴いても瞬時に分かるほどにS/Nや純度感が違う。ノイズに負けてぼやっと霞がかかるか、晴れやかにクリーンに見通せるかという違いである。空間情報の量そのものやダイナミックな広がり、実在感そして色彩感など、そもそも音と音楽の成り立ちが根底から違っていて、凄まじい「アレイ」効果を実感する。

ぜひとも聴き比べたかったのがロト指揮による『ベルリオーズ/幻想交響曲』(harmonia mundi)である。「アレイ」なしだと表情が平坦だし粒が粗く、古楽器の雰囲気や精密感に欠ける。それが「アレイ」によってビシッと縦横が揃うのだ。フォーカスや遠近も明快となって、弦や木管のエレガントな歌いまわしも実に素晴らしい。第4楽章の「断頭台への行進」では震えがくるようなスーパーチャージャー効果が味わえる。

次ページグラウンドアレイの効果を実践的に検証

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