公開日 2019/05/28 06:00

ノイキャンヘッドホンの勢力図を変え得る逸品! Jabra「Elite 85h」レビュー

【特別企画】AIでNCと音質調整

賢いノイズキャンセル機能が光る。効き具合も強力

Elite 85hは、操作もシンプルだ。いわゆる電源ボタンはなく、平たく畳んだ状態からハウジングを90度回転させて開くと電源がオンになる。備えるボタンや端子類も最小限。左ハウジング側面に、ノイズキャンセリング設定を切替える「サウンドモードボタン」が、右ハウジング側面には音声アシスタントに接続する「音声ボタン」と充電用のUSBタイプC端子、有線接続用の3.5mmステレオミニ端子がある。また、右ハウジング表面部にBluetoothペアリングや音楽の再生/一時停止、通話の応答等に使う「多機能ボタン」と、ボリュームおよび曲の切替えに使う「音量ボタン」を搭載する。

ハウジングを展開することで電源がオンになる仕組み。使わないときはコンパクトに畳んで持ち歩ける

ノイズキャンセリング機能は、ほとんどの外音を遮断する「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」と、ノイズは遮断しつつ駅のアナウンスや人の話し声を取り込む「HearThrough」の2種類のノイズキャンセリングモードがあり、サウンドモードボタンでいずれかもしくはオフが選べる。さらに専用アプリ「Jabra Sound+」を組み合わせると、ノイズキャンセリングと音質調整等を組み合わせた「モーメント」の設定ができるうえ、それをAIを使って自動で切替える「SmartSound」機能が利用できる。

今回はオンキヨーのAndroidスマートフォン「GRANBEAT」に、Jabra Sound+アプリをインストールして試した。アプリを起動し、指示に従ってElite 85h とスマートフォンをペアリングすると、「モーメント」設定画面が表示される。「マイモーメント」「通勤」「パブリック」「プライベート」の4モードがあり、それぞれ音声モード(ノイズキャンセリング機能のモード)、音楽プリセット(デフォルト/音声/低音ブースト/トレブルブースト/スムーズ/エネルギーの6種類)、イコライザー(5バンドから設定可能)などを自由に選べる。

モーメント設定後、「SmartSound」をタップして「有効」にすると、周囲の音をアプリが集音・分析し、状況に応じてリアルタイムにモードが切り替わる。外からは見えないが、ハウジングには全部で8個(MEMS×6個、ECM×2個)のマイクを内蔵する。同社によると、このうち4個がノイズキャンセル機能に割り当てられ、強力なANCに寄与しているというが、聴けば納得するはずだ。

左ハウジングに「サウンドモードボタン」、右ハウジングに「音声ボタン」とUSBタイプC端子、3.5mmステレオミニ端子があるだけのシンプルなつくり

筆者が試したところ、図書館のような静かな場所ではノイズキャンセリング機能がオフの「プライベート」、住宅街やレストランなど騒音がそれほど大きくないところではHearThroughがオンの「パブリック」、駅のホームや大きなトラックが通るような街道沿いではANCがオンの「通勤」に切り替わった。

また、アプリが数十秒おきに周囲の音を取り込み、周囲の状況を分析する。例えば駅のホームで電車の通過中は遮音性が高い「通勤」、通過してからほどなくしてアナウンスが聞こえる「パブリック」といった具合で、自動に変わる。モーメントの変更時、どのモードにしたかアナウンス音声が流れるが、聴いている曲はほぼ途切れることもなくスムーズに切り替わる。モーメントは、サウンドモードボタンを長押しして手動で切り替えることもできる。その場合は「マイモーメント」も選択可能だ。

ANCの効き具合はナチュラルかつ強力なもの。電車やバスの車内で外音が気にならないレベルまでノイズが低減される。外出先のほとんどの場面で音楽の持ち味を損なうことなく聴けるだろう。

装着時の側圧はやや高めだが、ヒンジ部の可動域が広く、強い締め付け感はない

次ページサウンドは上質で高解像度。ANCのおかげで曲に没頭できる

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