公開日 2017/02/24 11:56

エラック初のプリメイン「EA101EQ-G」を聴く ー 先進的キャリブレーション機能の効果も検証

コンパクトながら高い駆動力を実現
岩井喬
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EA101EQ-Gの入力は、アナログRCAが2系統、デジタルはS/PDIFの同軸が1系統、光は2系統、そしてUSB入力を装備する。これらデジタル入力は最大PCM 192kHz/24bitまでの対応となっている。また、高音質なaptXコーデックに対応したBluetooth入力も備え、現在のライフスタイルに根差した使い勝手の良い構成だ。

背面端子部

加えてサブウーファー用出力も備えているため、小型スピーカーを用いた2.1chシステムの構築も容易である。なお、コンパクト化において多少なりとも影響を被ってしまったスピーカー端子は、ターミナル間のピッチが狭くケーブルの接続がしにくい。なので、太めのケーブルを使う時も含めてバナナプラグでの接続がお薦めだ。

専用アプリによるキャリブレーション機能「AUTO BLEND」

そして本機最大の機能性といえるのが、iOS/Android端末用操作系アプリ「EA101EQ-G App」だ。入力切り替えやボリューム操作などのコントロールに加えて、メインスピーカーおよびサブウーファーの特性を測定して自動音場補正を行うオートEQ機能「AUTO BLEND」を備えている。

iOS/Android端末用操作系アプリケーション「EA101EQ-G App」によってコントロール

音場測定には、アプリケーションをインストールしたiOS/Android端末内蔵のマイクを使う。音場補正にはきちんとした測定用マイクが必要なのではないか、と考える方も少なくないと思うが、本機能は中低域帯に対して補正が反映されることもあり、人の声に対し感度の高い特性を持つiOS/Android端末用マイクであれば、十分バランス良く整えることができるとエラックは考えているそうだ。

このアプリは、同社サブウーファー「SUB2090」「SUB2070」「SUB2050」で使うことができる、サブウーファー用コントロール・アプリ「SUB Control App」をベースに開発された背景がある。そのため、多くの住宅におけるリスニング環境で問題となる低域の響き方に着目し、自然で見通しの良い音場創出を実現している。

リモコンも付属している

「EA101EQ-G App」そのものは、付属リモコンでも操作できる入力切り替えや音量調整の他、BASS/TREBLE、入力系統のリネーム、ディスプレイの照度調整といった項目にも対応する。

AUTO BLENDは、まず左右どちらかのスピーカー/サブウーファーの前、至近距離でiOS/Android端末をかざし、テスト音声信号を測定する。

まずは左右のどちらかのスピーカーの前でテスト音声信号を測定

スピーカーを測定しているときのアプリの画面

続いて試聴ポジションに移動し、耳の高さにiOS/Android端末を保持。続いて同じようにテスト音声信号を測定するという2点測定を実施する。

続いて、リスニングポジションでテスト音声信号を測定。自動的に計算が行われる

リスニングポジションでの測定画面。測定が終了すると自動的に補正が実施される

この結果に基づき、EA101EQ-Gに接続しているスピーカーから出力するサウンドをイコライジングで補正。使用する部屋の特性にマッチングさせることが可能だ。

次ページAUTO BRENDを用いた上で音質をチェック

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