公開日 2016/10/21 11:30

日本限定ユニバーサル機も登場! 中国プロオーディオ市場の人気カスタムIEM“qdc”の魅力に迫る

【特別企画】日本限定モデル「2SE」速攻レビュー
レビュー:高橋敦/記事構成:Phile-web編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
中国のプロオーディオ市場で高いシェアを誇るカスタムIEMブランド“qdc(キュー・ディー・シー)”。日本では、8ドライバーを搭載する上位3機種「8CS」「8CL」「8CH」の登場をもって今年6月に展開がスタートした(関連ニュース)。

そしてこの10月からはカスタムモデルに続き、qdcが手がけるユニバーサルモデルも日本市場に登場する。「4SS」「3SH」「2SE」の3機種で、中でも特に注目度が高いのは“日本モデル”の「2SE」。本機は、qdcの国内販売代理店を務めるミックスウェーブがサウンドチューニングに携わったという特別モデルで、日本でしか発売されない限定機種だ。

qdcから日本市場に登場したユニバーサルモデル3機種

本記事では、早速この日本限定モデルの音質を高橋敦がレビューする。さらに、qdcというブランドの姿にも迫っていきたい。

<目次>
【1】 “qdc”とは?〜中国プロ市場で高シェア率を誇るカスタムIEMメーカー
【2】 qdcの現行機種はコレ! 注目の“日本限定モデル” 登場
【3】 高橋敦がqdcの日本限定ユニバーサル機をレビュー!


【1】“qdc”とは?〜中国プロ市場で高シェア率を誇るカスタムIEMメーカー

さて、まずはqdcの概要をご紹介したい。qdc(Shenzhen Qili Audio Application Co., Ltd)は、中国深センに本拠地を置く企業。10年以上にわたり、軍や警察などの公的組織に向けてアプリケーションおよびオーディオデバイスの研究開発を行ってきた実績がある。同社の代表 Zengfeng Li氏は、香港城市大学の修士課程を修了後、無線周波数の設計やオーディオアプリケーション技術のエキスパートとして20年以上活躍した人物だ。


カスタムIEMの制作に関しては、中国内の音楽業界からも支援を受け、“現場で本当に使えるモデル”を目指して製品開発に取り組んでいる。現在では、同社のステージモニター用カスタムIEMは、中国のプロフェッショナル・オーディオ市場で70%のシェア率を誇り、高い信頼性を獲得している。

開発環境としては、無響室の設置、ブリュエル・ケアー(B&K)社の音響・振動計測用PC ハードウェア&ソフトウェアの導入、電気信号や音響に詳しい専門家との共同開発など、高品位なカスタムIEM開発のために多額の投資を実施している。

中国内の音楽業界からも支援を受けてカスタムIEMの制作に従事している。写真右は北京オリンピックでチーフサウンドエンジニアを務めたShaogang Jin氏

また、サウンドチューニングに現地音楽業界の協力を得ていることも特徴で、北京オリンピックでチーフサウンドエンジニアを務めたShaogang Jin氏、同じく北京オリンピックのメイン公式曲のレコーディングを担当したMengyang Lin氏、ミュージシャンのLuo Chen氏など、中国の著名なエンジニアやアーティストがqdcイヤホンの音作りに参加している。

次ページqdcの現行ラインナップをおさらい!注目の日本限定モデルが登場

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX