公開日 2012/07/04 11:10

【レビュー】サムスン新スマホ“GALAXY S III”のクオリティ・使い勝手をチェック!

4.8インチ有機ELの迫力画面
取材・執筆/折原一也
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レスポンスは「サクサク」だが、有機ELは格子も目立つ

GALAXY S IIIの動作レスポンスは、サムスン端末らしく「サクサク」だ。ホームメニューのスクリーン切り替えが高速に動作するし、標準ブラウザでPhile-web(PC版サイト)を開いてみても遅れを感じることはなく、違和感なく動作する。ただし、厳密にiPhone 4Sと比較すると、速度はともかく画面追従に関してはiPhone 4Sに軍配が上がる。

そして、ブラウザでPCサイトを表示していると、液晶と比較して決して万能とは言えない有機ELの特性も見えてくる。色鮮やかでダイナミックな点は、外光下での視認性にプラスではあるが、4.8インチ・720×1280ドットというスペックよりも画素が格子状になっているのがハッキリと分かってしまう。これは本機の有機ELがペンタイルという画素配列を採用しているからだ。発色だけを取れば有機ELの圧勝だが、実用上の画質ではiPhone 4Sに譲るところもあるようだ。

Phile-webのPC版サイトもほぼ一瞬で表示

画素が格子状になっているのが分かる

GALAXY S IIIのオリジナル機能として「Smart stay」にも注目だ。これは前面カメラで顔の存在を認識している間は、画面表示をスリープに切り替えないというもの。Android端末はスペック上のバッテリー寿命を延ばすため、初期設定では過剰なまでに短時間で画面の明るさを落としたりスタンバイ状態になることがあり、これが操作する上でのイライラの原因となっていたが、「Smart stay」を使えば、WEB表示や動画再生などで画面を見ている間はスリープにならずに使用を続けられるというわけだ。初期設定ではOFFになっており、地味な機能ではあるが、非常に実用性が高い機能なのでぜひ活用したい。

「スマートステイ」の機能はエコ機能の一部

設定のみなので画面はないが、顔認識していないと目のアイコンが出て画面が暗くなる

カメラ画質はiPhone 4Sとほぼ同等。独自の撮影効果は面白い

GALAXY S III の内蔵カメラのセンサーは有効約800万画素CMOSというのが公式表記だが、海外メディアでは、分解の結果、iPhone 4Sと全く同じソニー製の裏面CMOSセンサーを搭載しているという報道もある。実際にiPhone 4Sと共に持ち歩いて撮影を試みた。

GALAXY S IIIとiPhone 4Sでは画角が異なるが(GALAXY S IIIの方がワイド寄り)、GALAXY S IIIとiPhones 4Sで撮影した写真映像の精細感は概ね同等のレベルにある。ただし、GALAXY S IIIは多彩な撮影機能を使えることに特徴がある。

GALAXY S III SC-06Dの遠景ショット

iPhone 4Sの遠景ショット


GALAXY S III SC-06Dの夜景ショット

iPhone 4Sの夜景ショット

GALAXY S III SC-06Dのオリジナル機能は最大8連写まで可能な連写撮影で使える「ベストフォト」は、自分で連写の撮影結果を見て並べることもあって、連写重視で使いたいユーザーにはお薦めだ。

Android端末らしい多彩な撮影機能が特徴

「ベストフォト」は連写から1枚を選んで保存

標準の機能のうち撮影していて面白かったのが「マンガ調」の設定だった。こうした特殊効果は自分でAndroidアプリを探して導入すれば使えるものだが、標準搭載のカメラ機能の一部として組み込まれているのは、なかなかユニークだ。

「マンガ調」の設定で撮影すると特殊効果付きで撮影できる

次ページ気になる音質をチェック!

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