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【本日配信開始】劇場版『チェンソーマン レゼ篇』を自宅で味わい尽くす
2025年に劇場公開され、世界興行収入297億円を突破する大ヒットを記録した劇場版『チェンソーマン レゼ篇』が、本日9月19日よりPrime Videoで見放題独占配信される。
本作は、藤本タツキによる大人気コミック屈指のエピソードを、アニメーションスタジオMAPPAが圧倒的クオリティで映像化した一作。今回は、配信開始にあわせてその熱狂の理由と魅力を紐解いてみようと思う。
『レゼ篇』と付けられているだけに、これまでのTVアニメシリーズを観ていないと楽しめないのでは?と懸念する方もいるかもしれないが、本作のすごいところは十二分に1本の映画として成立しているところにある。
主人公のデンジは、極貧生活の中でチェンソーの悪魔・ポチタの心臓をもらい、公安のデビルハンターとして戦う少年。
そんな彼が雨宿り中に出会ったカフェの少女・レゼと織りなす「ボーイ・ミーツ・ガール」なひと夏の恋物語が、本作の大きな軸となっている。
前半の甘酸っぱい恋愛劇から後半のアクションホラーバトルへと一気に移行する展開は見事に完成されており、思春期の切実な青春物語として初見でも十分に楽しめる。
もちろん、TVシリーズの延長線上の物語として観ていれば、より深く世界観に没入できることは言うまでもない。だが、それを理由に観るのを躊躇したり、映画やドラマは観るけどアニメだから……と敬遠していたならもったいないとしか言いようがない。
この物語を牽引するのは、蠱惑的な魅力を持つヒロイン・レゼの存在だ。夜の学校探検や花火を見ながらのキスといった王道の恋愛展開から一転、レゼはデンジの舌を噛みちぎり、爆弾の力を持つボムとしての正体を現す。
声優・上田麗奈の声が加わることで実在感と色気が増したレゼは、少年にとって時に女神となり、時に悪魔ともなる恐ろしい女性の姿を見事に体現している。翻弄されるデンジの痛みを伴う本作は、極上のファム・ファタール(魔性の女)映画として観る者を強く惹きつける。
そして物語後半は、「初恋は爆発だ!」というフレーズが脳裏をよぎるような凄絶な都市破壊バトルへと雪崩れ込む。町全体や高層ビル街を巻き込む炎上の連続は、リミッターを全解除した体感アトラクションのような怒涛の映像体験だ。
執拗に繰り返される破壊描写は単なるアクションにとどまらず、社会に見捨てられ最底辺の人生に慣らされる若者たちの暴力衝動の解放でもある。今を生きる人々は、多かれ少なかれさまざまなわだかまりを抱えている。爆発に次ぐ爆発のカタルシスは、そんな我々の心に切実に突き刺さるはずだ。
多くの見どころに溢れた本作だが、今回のPrime Videoでの配信により、劇場ではなく自宅で何度でも見返すことが可能になる。
吉原達矢監督が語るように、本作には脚本やコンテの段階にはなかったオブジェクトの細かなディテールやキャラクターの繊細な芝居など、クリエイター陣の並々ならぬ熱量と工夫が込められている。
激しいアクションや一瞬の破壊描写も、自宅での視聴ならば一時停止や巻き戻しを駆使することで、MAPPAが誇る圧倒的な作画の細部までじっくりと味わい尽くすことができる。
原作者の藤本タツキも「7回くらい見た」と語るほどの中毒性を持つ本作。これから初めて『レゼ篇』に触れる人も、劇場で何度も観た人も、爆発の快感を堪能してほしい。
※吉原監督の「吉」は、上が「土」で下が「口」の「つちよし」
配信情報
劇場版『チェンソーマン レゼ篇』
配信日:9月19日(土)
原作:藤本タツキ(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:吉原達矢
脚本:瀬古浩司
主題歌:米津玄師「IRIS OUT」(Sony Music Labels Inc.)
エンディングテーマ:米津玄師, 宇多田ヒカル「JANE DOE」(Sony Music Labels Inc.)
挿入歌:マキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ(全体推定70%解禁edit)」(Warner Music Japan)
声の出演:戸谷菊之介(デンジ)、井澤詩織(ポチタ)、楠木ともり(マキマ)、坂田将吾(早川アキ)、ファイルーズあい(パワー)、高橋花林(コベニ)、花江夏樹(ビーム)、内田夕夜(暴力の魔人)、内田真礼(天使の悪魔)、津田健次郎(岸辺)、高橋英則(副隊長)、赤羽根健治(野茂)、乃村健次(謎の男)、喜多村英梨(台風の悪魔)、上田麗奈(レゼ)
配給:東宝
制作:MAPPA




























