公開日 2026/05/12 20:06

JBL、AIでボーカルなど消せるギターアンプ兼BTスピーカー「BandBox」。エフェクターなどアプリも充実

普通のスピーカーとしてもギターアンプにも
編集部:太田良司
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ハーマンインターナショナルは、JBLブランドより、AI技術によるボーカル/楽器パートの分離再生機能を搭載したギターアンプ兼Bluetoothスピーカー “JBL BandBoxシリーズ” 2製品を発表。 本日よりスタートしたクラウドファンディング開始にさきがけ、メディア向け発表会が池部楽器店 渋谷旗艦店で開催された。

“JBL BandBoxシリーズ” は、「JBL BandBox Solo」および「JBL BandBox Trio」の2製品。GREEN FUNDINGにて国内導入に向けたクラウドファンディングが5月13日(水)10時より開始する。すでにLINEによる事前登録も受け付けている。

一般販売時の予定価格は、JBL BandBox Soloが35,200円、JBL BandBox Trioが84,700円(いずれも税込)。クラウドファンディングでは、先着100名限定の18%オフ “Super Early Bird” をはじめ、数量限定の割引プランを用意する。実施期間は8月31日(月)までで、配送は9月より順次開始予定。

向かって左から「JBL BandBox Trio」「JBL BandBox Solo」

“JBL BandBoxシリーズ” は、Bluetoothで接続した音源をリアルタイムでAI解析し、ボーカル/ギター/その他(リズムなど)をパートごとに分割(ステム分離)することができることが最大の特徴。

同社マーケティング部 濱田直樹氏は、「生成AIの処理をローカルかつリアルタイムに実現するNPUを用いたエッジAI搭載スピーカーで、今までできなかった体験を実現する」とアピールしていた。

NPUを用いたエッジAIによりローカルでステム分離を実現した
ハーマンインターナショナルマーケティング部 濱田直樹氏

続いて同社の製品担当 深江義久氏から、“JBL BandBoxシリーズ” の特徴が詳しく紹介された。本シリーズは、単に音楽を聴くだけでなく、弾いたり歌ったりといったインタラクティブな体験を提供するために開発されたという。ショート動画の流行などもふまえ、ユーザーがより能動的に音楽を楽しむ背景に応えた製品と説明した。

ハーマンインターナショナル製品担当 深江義久氏

また、JBLからギターアンプが出ることについて「JBLとギターアンプの歴史は深く、1946年の創業時からスピーカーユニットを開発し、プロフェッショナル向け製品の礎を築いてきた」としており、楽器ではレスポールやレオ・フェンダーにも使われていた実績もあるという。

シリーズ共通でギター兼マイクの入力端子を備えている。本体上部の「STEM AI」ボタンを押すだけで、いわゆる“マイナスワン音源”(なにか一つの要素を消した音源)を流すことが可能。それにギターを重ねたり、ボーカルを加えたりといった使い方ができる。またUSBでパソコンに接続し、オーディオインターフェースとしても利用できる。

その場でマイナスワン音源やアカペラ音源にできる

STEM AIボタンを押した状態から、スピーカー本体で「G(GUITAR)」「V(VOICE)」「O(OTHERS)」の項目を切り替えて、それぞれギター、ボーカル、その他(リズム)の分離が可能。専用アプリ「JBL One」アプリではさらに細かい調整も可能で、たとえば各パートの減衰量の調整や、ギターではなくドラムを消す、などの変更なども行える。

専用アプリJBL Oneのステム分離設定画面

ほかにも、同専用アプリを使用することで、メトロノーム/ドラムマシン/ルーパー/チューナー/ピッチシフター/ギターエフェクターと多彩な機能を使用可能だ。

アプリと連携して出来ることが広がる
アプリ上ではコンパクトに機能がまとまっている

「JBL BandBox Solo」は、55mm径フルレンジドライバーとパッシブラジエーター2基を搭載し、18Wの出力を備える。小型ながら迫力のある低音を実現しており、本体背面にはUSB Type-C端子とヘッドホン出力を備えている。

JBL BandBox Solo側面。マイク/ギター対応の入力
JBL BandBox Solo背面。USB Type-C端子とヘッドホン出力を備える

BluetoothコーデックはAAC/SBC、LC3をサポート。入力端子はギター/マイク対応の6.3mmフォーンジャック、出力端子は3.5mmヘッドホンジャックを装備する。外形寸法は101W×77.4H×43Dmmで、質量は約0.23kg。内蔵バッテリーにより最大約6時間の連続再生に対応する。

「JBL BandBox Trio」は、165mm径ウーファーと25mm径シルクドームトゥイーター2基を搭載し、135Wの出力を誇る。外部スピーカーと接続できるパススルーアウトや4チャンネル入力に対応するミキサー機能を搭載した。

JBL BandBox Trio背面。外部器機へ転送するパススルーアウトや4チャンネル入力に対応する

バッテリー駆動時間は最大10時間で、野外でのストリートライブなどにも対応する。本体上部には4.3型スクリーンを搭載し、細かな設定を直感的に行うことができる。

JBL BandBox Trio上部。ミキサー機能の操作を行える

BluetoothコーデックはAAC/SBC、LC3をサポート。入力端子はXLR&6.3mmコンボジャックを2基、6.3mmジャックを1基、出力端子は3.5mmヘッドホンジャックを装備する。外形寸法は344W×265H×228Dmmで、質量は6.65kg。最大約10時間の連続再生が可能だ。

発表会には特別ゲストとして、ギタリスト兼コンポーザー兼プロデューサーで、あいみょんや米津玄師のサポートも務める関口シンゴ氏と、日本でも有数のエフェクター陳列数を誇る池部楽器 ワールドペダルパークの小林 良氏が出席。両名によるデモンストレーションとトークセッションが行われた。

向かって左から 深江義久氏、関口シンゴ氏、小林 良氏、 濱田直樹氏

関口氏は、数秒で高精度なステム分離ができる本製品の利便性や、ピッチシフターとステム分離を併用することで快適に練習できる点を評価。音質についても「良い意味でオーディオライクすぎず、ミュージシャン目線で調整された好みの音」だとしていた。

また、ギターエフェクターは21種類のエフェクトと23種類のアンプシミュレーターを内蔵しており、クリーン系の音色におけるピッキングニュアンスの再現性の高さや、キャビネット選択による音作りの幅広さも称賛された。

21種類のエフェクトと23種類のアンプシミュレーターから組み合わせられる

小林氏は、楽器店員の目線から、仕事でも使えるクオリティではないかとコメント。「ミュージシャンはフェスのシーズンだと、自分の楽器が家から運ばれ、手元に機材がない場合もあると聴く、そういった際の自宅練習などにも適している」と述べた。

音質については、音量を上げても音質変化が少ない設計を評価。「小さくなるとローが出にくくなるのは仕方ないものだが、その常識を越えた音が出る。ボリュームを上げても破綻しない音作りだ」とした。またエフェクトに関しても、直感的に操作できるユーザーインターフェースを高く評価していた。

プリセットで直感的に切り替えできる

それぞれ、どんなシーンに活用できそうかと聞かれた関口氏は、「JBL BandBox Trioは路上ライブなど、アウトドアでのセッションにも活用できそう。JBL BandBox Soloは、実際に仕事でも使っているし、これを通した音をレコーディングにも採用した。本格的な機材はバキュームが暖まらないといけないとか制約もあるが、Soloであれば、リビングでも弾けるし、打合せ中にも実際にアンプから出た音を出せるのが便利」と述べ、大変気に入った様子を見せた。これに小林氏も同調しながら、「Soloは一人一台、Trioはバンドに1台あると便利だと思う」と締め括った。

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