公開日 2025/09/05 10:36

<IFA>Baseus「Inspireシリーズ」、Sound by Boseのオープンイヤー型・ヘッドホン・イヤホン3機種を発表

Boseサウンドが驚くほどリーズナブルに!2倍の値段でも納得しちゃうかも
平野勇樹
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ドイツ・ベルリンで開催される世界最大級のコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA2025」。9月5日からの会期に先駆けて、「ホテル・アドロン・ケンピンスキー・ベルリン」にて、Baseus(ベースアス)が「Sound by Bose」の新製品「Inspireシリーズ」のローンチイベントを開催した。
 
2025年頭のCESでいちはやく発表されたBoseとの戦略的パートナーシップが、いよいよ具体的にカタチとなるわけだ。プレミアムクラスの音楽体験を、驚くほどリーズナブルに。Baseus「Inspireシリーズ」は、ヘッドホン分野のゲームチェンジャーになりうる注目アイテムだ。
 
まず、Baseusの創業者でCEOのShiyou He氏がイベントに登壇した。
 
2011年の創立以来、ずっと「人に寄り添うテクノロジー」を目指しており、充電器からスタートし、現在はモバイル、車載、スマートハードウェアまで100以上の製品シリーズを展開。190以上の国際アワード、2,500以上の特許を保有し、ユーザーは100か国以上に広がっていると、グローバルブランドとしての成長をアピールした。
 
 
Baseusは、いわゆるファブレスの企業とは異なり、自社設計・自社製造にこだわる中国メーカーだ。ブランド名は「Base on User」に由来し、ユーザーの信頼性を最優先することがモットー。ユーザーの本当のニーズに寄り添うコストパフォーマンスに優れた商品群で急成長を遂げているのだ。
 
10年ほど前から、オーディオ分野でも存在感を高めており、2024年の段階で7,000万台以上のヘッドホンを出荷して、グローバル出荷台数でもトップ5に数えられるメーカーとなったという。そしてさらに限界を突破するため、オーディオのエキスパートであるBoseとの戦略的パートナーシップを選んだ。「よいサウンドが一部の人の特権であってはならない」という思想は、どちらのブランドも共鳴するところだったという。
 
続いて、Baseus Audio Productのトップ、Leo Wu氏が登壇。「Inspireシリーズ」の詳細を公開した。
 
 
Inspireシリーズを構成するのは、3つの製品だ。いずれも「Sound by Bose」のサウンドチューニング、ドルビーオーディオによる立体音響、LDACによるハイレゾワイヤレス伝送が可能だ。オーディオ分野で存在感を高めるBaseusのフラグシップにふさわしい、高音質を追求した仕様となっている。そのほか、Bluetooth Ver 6.1、低遅延モードやマルチポイント(デュアルデバイス)接続なども共通の機能だ。
 
 「Baseus Inspire XH1 Noise-Cancelling Headphones」は、リアルタイム適応型ANCを搭載したノイズキャンセリングヘッドホンだ。最大で-48dBのノイズ低減効果をアピールする。ほかにも音質をパーソナライズする機能「Mimi SoundFit Hearing Profile」などを搭載。
 
ドライバー口径は36mmで振動板にはバイオセルロースを採用している。そのほかアコースティック面での調整についても、低域の歪みを抑えたり、なめらかなボーカルや音の重層的な表現にこだわり、たとえば前室と後室の容積比を最適化したり、チューブやベントを設けるなど、創意工夫が満載のようだ。連続再生時間はANC ON時で80時間、OFFなら100時間とバッテリーライフも充実している。
 
それでいて、価格は驚きの149.99ドル。発表された瞬間、会場から歓声が沸くほどで、世界中のメディアにとっても衝撃の価格だったようだ。
 
ちなみに欧州では特別な2色、サンセットオレンジとトワイライトブルーも展開されるという。
 
オープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン「Baseus Inspire XC1 Open-Ear Earbuds」は、イヤーカフ方式としては世界初となる、ハイブリッドドライバー構成で高音質を追求したアイテムだ。
 
小さなボディに「Sound by Bose」の音質チューニングと、Knowlesの最新バランスド・アーマチュアドライバーと11mmダイナミック型ドライバーを融合させている。
 
連続再生時間はイヤホン本体で約8時間、ケース込みで約40時間。価格は129.99ドル。
 
ノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホン「Baseus Inpire XP1 Noise-Cancelling EarBuds」は、耳に触れる部分の形状やイヤーチップがBoseのQuietComfort EarBudsを思わせるような構造を持ち、最大で-50dBのノイズ低減効果をアピールする。
 
ドライバー口径は10mmで連続再生時間はイヤホン本体で約8時間、ケース込みで約40時間。価格は129.99ドル。
 
Baseus Inspireシリーズは、3機種いずれも記者がスペックから想像する半分くらいのプライスタグ。ちなみにスタッフによれば、日本での発売は今秋を予定していて、価格は未定。ちなみに日本では、ブラックとホワイトの2色展開を予定しているという。
 
日本でも、Boseサウンドと最先端のスペックをまとって、挑戦的な価格で登場することは間違いない。旋風を巻き起こす可能性はじゅうぶんにある。期待して待とう!
 
なお、このイベントの直後に、Baseusの創業者でCEOのShiyou He氏にインタビューすることができたので、別稿でお届けしたい。
 

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