コスパ最強クラス! BASEUS「Bowie MC1 Pro」は音の輪郭を鮮明に描く、イヤーカフ型イヤホンの新基準
最先端かつ高性能、自社生産にこだわり、コスパに優れた製品で世界を席巻するBASEUS(ベースアス)から新たにイヤーカフ型のながら聴きイヤホンが登場! VGPアワード金賞に輝いた、その確かな実力を審査員の鴻池賢三氏が解説する。
自社生産で高品質を実現したユニークなイヤーカフ型
周囲の音を遮らない「ながら聴き」スタイルが拡大中。そのなかでもアクセサリーのような装着性で注目を集めているのが「イヤーカフ型」だ。本製品「Bowie MC1 Pro」は、VGP2025 SUMMERにおいて、エントリー製品が急増するなか、先進性、ユニークさ、コスパが評価され、部門賞の金賞に加えて特別賞の企画賞も授与された。
BASEUS(ベースアス)は、今やガジェットの発信地といえる中国深センを拠点とする気鋭のブランド。同業他社と似て非なるのは、工場を所有して自社生産していること。自社生産によるメリットは、独自のアイデアを盛り込んだ商品を企画開発できること。また、製品化までの期間を短くできるので先進性を維持したり、さらにコストを抑えて品質も高められることもアドバンテージだ。
これは本製品も同じ。音質面では独自のパワフルなドライバーを採用し、日本人のサウンドエキスパートが日本人の聴覚に合わせて徹底的にチューニングを実施。機能面ではBluetooth 6.0対応と先進的で、コーデックはLDACもサポートし、日本オーディオ協会のハイレゾワイヤレス認証も得ている。品質面では、挟み込みを維持する部分に8,000回の曲げ試験をパスした金属素材チタンワイヤーを採用するなどのこだわりをみせる。
他にも、「CurveFit Cushion」と呼ぶエアバックのような構造による装着性の追求、IP67と高度な防塵防水対応、イヤホン単体で最大約9時間再生および充電ケース併用で40時間ものロングバッテリー、2つのデバイスと同時接続できるマルチポイント機能、アプリによるEQ調整機能など、ユーザーが求める機能を幅広く網羅。それでいて価格も抑えているので、コスパ感が極めて高い。これで実力も伴えば、本機を選ばない理由はないだろう。


音の輪郭を強くハッキリと描くアグレッシブな音
能書きやスペックは立派でも、実力が伴わなければ意味がない。実際に製品に触れて、細部まで徹底的にチェックした。
まずは外観。素材は樹脂だが表面はマット調で落ち着きのある雰囲気に仕上げられている。特に「ステラーホワイト」はパール調で奥行きが感じられ、光沢と色の変化により表情が豊か。真珠のように耳元を飾ってくれるだろう。
装着はイヤーカフそのもので耳を挟むように取り付ける。耳の形状によっては少し開く必要があるかもしれないが、耐久性の高いチタンワイヤーが使用されているので気楽に扱えるのはうれしい。耳の前方に位置するスピーカー部に、「CurveFit Cushion」と呼ぶ肉球のようなクッションを備えていること。柔らかな中空構造で肌への接触がマイルドでいい。
サウンドはまずパワフルさが印象的。いわゆる「オープンイヤー型」の場合、耳穴を密閉するカナル型と比べると、どうしても低域音が漏れて痩せがちになる。ところが本機は、低域が耳の鼓膜にしっかり届く。3層振動板とトリプルマグネット構造というパワフルなドライバーの恩恵が感じられる部分だ。カナル型イヤホンに近い鮮烈なリズムが楽しめるのは新鮮な体験である。
全体的な音質も優秀。オープンタイプながら、スピーカー部が耳に近く、また、指向性もあるのか、低域と同様、ボーカルを含む中高域もバランスよく、ダイレクトに伝わってくる。ボーカルやセリフの聴き取りやすさに加え、音源に含まれる音場の再現も特筆に値し、「耳に付けるスピーカー」のような感覚が得られる。iPhoneと組み合わせてAACコーデックでも充分以上に鮮明な音質だが、こだわり派ならLDACを利用するのもよいだろう。
イヤーカフ型のイヤホンは定番となりつつあるが、本機は独自に高めたフィット感、高音質、先進的で充実した機能性、リーズナブルな価格を両立しているのがうれしい。実力も本物でコスパの高い逸品。日常を音楽で彩る相棒になってくれそうだ。

【SPEC】
BASEUS「Bowie MC1 Pro」
●通信方式:Bluetooth Ver.6.0 ●対応コーデック:SBC、AAC、LDAC ●連続再生時間:約9時間(ケース込み40時間) ●質量:約5g(イヤホン片側/実測値)
(提供:ベースアステクノロジージャパン)
※本記事は『プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER』からの転載です
