公開日 2025/08/29 16:17

水月雨、ベリリウムコート複合振動板を搭載したノイキャン完全ワイヤレス「SPACE TRAVEL 2」

コストパフォーマンスを高めたノイキャンワイヤレスヘッドホン「EDGE」も
編集部:長濱行太朗
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水月雨(MOONDROP)は、完全ワイヤレスイヤホン「SPACE TRAVEL 2」、およびワイヤレスヘッドホン「EDGE」を8月29日に発売する。価格はオープンだが、SPACE TRAVEL 2は5,500円前後、EDGEは11,100円前後での実売が予想される。価格は全て税込。

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「SPACE TRAVEL 2」
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「EDGE」

SPACE TRAVEL 2の大きな特徴は、前モデルの設計を踏襲しながら、ダイナミック型ドライバーの性能の向上、そして完全ワイヤレス向けのSoCチップ搭載によるDSPでの音質最適化を叶えたこと。

「SPACE TRAVEL 2」。写真上がオレンジ、下がブラック、2つのカラーを用意

ベリリウムコーティングドームと柔性エッジによる複合振動板を用いた13mmダイナミック型ドライバーを搭載しており、伸びやかな高域とディテール表現、量感のある低域再現と低歪みを実現しているという。

ドライバー駆動部には、CCAWボイスコイルとN52ネオジムマグネットを組み合わせた高効率磁気回路を採用しており、レスポンスの向上、ならびにダイナミックレンジの拡大に寄与している。

「5128 VDSF Target Response」準拠の周波数特性を備えており、正確で整った音像、自然で滑らかな音色を成し得たことも特徴で、全高調波歪率は0.05%未満としている。

ベリリウムコーティングドームと柔性エッジによる複合振動板を採用

 

「5128 VDSF Target Response」準拠の周波数特性を実現

ノイズキャンセリング機能はフィードフォワード方式のみのANCを導入。ANC搭載製品の多くは、フィードフォワード方式とフィードバック方式の両方を用いたハイブリッド型を採用しているが、フィードバック用のマイクはドライバーの再生音を拾いやすく、そのため必要となる補正フィルターによる音質劣化を避けるため、あえてフィードフォワード方式のみのANCにこだわったとのこと。

また、最新の高性能SoCチップによる高精度なソフトウェアを組み合わせて、専門の音響エンジニアがチューニングを重ねたことで、35dBという広帯域ノイズキャンセリングを可能にしているという。

併せてNPCコアを内蔵しており、従来の環境ノイズキャンセリング技術と比較して、雑音を効果的に除去しながら、人の声も鮮明に聞かせることが可能な、AIノイズキャンセリングアルゴリズムが活用可能となった。

接続モードは、高ビットレートでの音楽再生に適した「ミュージックモード」、55msの低遅延接接続でゲームプレイでも快適に使える「ゲームモード」の2種類を用意している。

最新世代のコントロールアプリ「MOONDROP」に対応しており、フィルタータイプ/周波数ポイント/ゲイン/Q値といった項目を自在に調整できる、内蔵DSPを用いたパラメトリックEQの設定、ターゲットカーブを選ぶだけで手軽に好みの音質チューニングを選ぶことも可能だ。

加えて第2世代のユーザー参加型DSPを搭載しているため、ユーザーは自身で作成したEQ設定を他のユーザーと共有したり、コミュニティに他のユーザーが登録したEQプリセットを使用することができる。また、イヤホンのタッチ操作の設定、ノイズキャンセリング/外音取り込みの効果、通常モードへの切り替えなどもアプリからの操作可能としている。

Bluetooth ver6.0に対応しており、マルチポイント機能や片耳/両耳の接続をシームレスに切り替える機能もフォローする。音声コーデックはAAC/SBCに対応する。連続再生時間は約7時間(AAC接続)。

「EDGE」。写真左がブラック、右がホワイト、2色のカラーバリエーションを用意

EDGEは、ベリリウムコーティングドームとフレキシブルエッジを組み合わせた振動板を採用した40mmダイナミック型ドライバーを搭載しており、高解像度とノイズ低減効果を両立。ドライバー駆動にはネオジウム磁気回路、軽量のCCAWボイスコイルによって、十分なストロークと広いダイナミックレンジを成し得ているという。

独立したサウンドチャンバーを備えたことにより、ダイナミック型ドライバーと回路基板を効果的に分離でき、ドライバー本来の性能を最大限引き出すことができるという。

ベリリウムコーティングを施したダイナミック型ドライバーを導入

また、独自の周波数特性ターゲット「VDSF Target Response」を用いて音質チューニングを実施。実際の耳介/耳道構造を備え、「B&K 5128 広帯域ヘッド&トルソシミュレータ」を使用して測定/チューニングを行うことで、高解像度かつ自然なサウンドを実現しているという。

ノイズキャンセリング機能は、フィードフォワード方式とフィードバック方式の両方を活用したハイブリッド方式を採用しており、計4基のマイクでノイズを検知して、高度なノイズキャンセリング性能を確保している。

加えて、2基のマイクを利用したビームフォーミング技術を導入しており、ユーザーの声を正確に捉え、多方面からのノイズを効果的に抑制する。外音取り込みモードも備えている。

大型オンボードアンテナの搭載によって安定したワイヤレス伝送に対応することも特徴で、例えばスマートフォンから50m以上離れた位置でも接続を維持できる。

イヤーパッドは顔の輪郭にフィットする斜めカットのデザインが施されており、肌に柔らかくフィットする素材を使用することで、快適な装着を実現。ヘッドバンドのスイーベル部分にはアルミ合金が使用されているため、装着感を精密に調整できる。

EDGEも「MOONDROP」アプリによるコントロールに対応。5種類のサウンドモードを備えている。Bluetooth ver5.4に対応しており、対応する音声コーデックはBluetooth接続でもハイレゾ相当の音声データを伝送できるLDACをはじめ、AACやSBCをカバーする。連続再生時間は約48時間、充電時間は約1.5時間、高速充電にも対応しているため5分の充電で4時間の連続再生が可能だ。

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