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2ダイナミック+4BAの「Blessing3 AQUA」、ゲーミングUSB-Cイヤホン「Rays 光束」

水月雨、ダイナミック型3基同軸配置の「Harmon 和鳴」など多ドライバーイヤホン3機種

公開日 2025/08/01 15:55 編集部:松原ひな子
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フォーリーフは、同社取り扱いブランド水月雨(MOONDROP)から、3基のダイナミックドライバーを同軸搭載した「Harmon 和鳴」、ダイナミック/BAドライバー計6基搭載の「Blessing3 AQUA」、USB Type-C接続でダイナミック/平面ドライバー搭載の「Rays 光束」の有線イヤホン3モデルを、8月1日より順次発売する。市場での予想実売価格はそれぞれ下記の通り。

・「Harmon 和鳴」:税込45,000円前後
・「Blessing3 AQUA」:税込59,000円前後
・「Rays 光束」:税込14,300円前後

 

10mmダイナミックドライバー3基を同軸配置する「Harmon 和鳴」

「Harmon 和鳴」

Harmon 和鳴は、「従来の枠にとらわれないIEMのクロスオーバーデザインの探求」をコンセプトとして新たに立ち上げられた “XTMシリーズ” にラインナップされる第1弾製品。コンパクトな筐体の中に、3基の10mmダイナミックドライバー、ならびに4基のチャンバーを搭載し、限られたスペースで驚異的な音響パフォーマンスを実現したとする。

3基の10mmフルサイズ・ダイナミックドライバーと4つのチャンバーを搭載。ドライバーは同軸配置

3基のダイナミックドライバーは異なる特性を持ち、それぞれに最適な音響構造を割り当てることで、各ユニットが持つ性能を最大限に引き出したとアピール。

中高域用ドライバーには、「ガラスドーム複合振動板」を採用。新しいガラス成形技術を活用することでミクロン単位の薄さを実現し、従来の金属振動板を大幅に上回る剛性と優れたダンピング特性を備えたといい、伸びやかで繊細な高域表現が可能だとする。

さらに柔軟性の高いエッジを組み合わせることで、非線形歪みを低減。中域の厚みを増し、ボーカルの表現力を強化して、豊かで自然な音色を再現すると謳う。

中高域用ドライバーはガラスドーム複合振動板を搭載

磁気回路にはN52ネオジウムマグネット2個と磁性体3枚を組み合わせた「内外複合磁気回路」を採用。軽量なOFCボイスコイルと組み合わせて高効率/低歪のトランスデューサーシステムを構築し、振動板のポテンシャルを最大限に引き出すとしている。

「内外複合磁気回路」構造イメージ

残り2基のドライバーは低域を担い、ブランド独自の「水平対向ダイナミック構造」で配置することで磁気回路の効率を向上。これによってダイナミックレンジを拡大し、低歪みで力強い低音を追求した。

コンポジット・サスペンションエッジ振動板を採用し、歪みを抑えつつ豊かで力強い低域を表現。加えてN52ネオジウムマグネットを用いた内磁型磁気回路と軽量CCAWボイスコイルを組み合わせ、高い駆動力と透明感のある低域を両立するという。

ダイナミックドライバーの特性とブランド独自のチューニング技術を活かすことで、全帯域において非線形歪みを大幅に低減。多ドライバーイヤホンにおいて課題とされることが多い “帯域間のつながり” も徹底的に排除し、一貫した位相特性を実現しているとのこと。

筐体や内部構造には高精度DLP-3Dプリント技術を活用。3Dプリント大手であるハイガーとのパートナーシップに基づくもので、複雑な音響構造を高精度かつ安定した品質で量産可能だとしている。

0.78mm 2pinコネクターによるケーブル着脱に対応。付属ケーブルは交換式プラグを装備し、3.5mmシングルエンド/4.4mmバランスプラグを付け替えられる。

再生周波数帯域は20Hz - 20kHz、感度は114dB、インピーダンスは19Ω±15%、THDは≤0.1%(94dB)。

 

深海からインスピレーションを受けたハイブリッドイヤホン「Blessing3 AQUA」

「Blessing3 AQUA」

Blessing3 AQUAは、既存モデル「Blessing3」をベースとしてチューニングやフェイスプレートのデザインを刷新したハイブリッドイヤホン。2基のダイナミック型と4基のBA型を搭載した3ウェイ/6ドライバー設計を採用する。

高域再生用のBAドライバーは、新開発の「Al-Mg合金製振動板」を採用。低密度かつ高剛性、さらに優れたダンピング特性を兼備するという。また低域にはベースモデルから引き続き、2基のダイナミックドライバーを3Dプリント製モジュールで水平対向配置する「HODDDUS(Horizontally Opposed Dual Dynamic Drivers Unit System)」を投入。大音量かつ安定したクリーンな低域を再現する。

チューニングにおいては、長年にわたるハイブリッド型イヤホンの開発経験と豊富なリソースを活かすとともに、ヘッド&トルソーシミュレーター「B&K 5128」を新たに導入。ベースモデルの精緻でリアルな音響再現性はそのままにチューニングを洗練し、まったく新しい音質体験を導き出したと謳う。

3Dプリント技術によって精密に成形された物理クロスオーバー構造もベースモデルから踏襲。物理フィルター構造と電子クロスオーバー回路を高度に組み合わせたハイブリッドクロスオーバー設計を採用し、全帯域にわたって高精度な位相整合を実現する。

ステンレス製フェイスプレートは “純粋で限りなく澄んだ深海” からインスピレーションを受けたという深海ブルーのカラーリングを採用。高精度なCNC加工によりにカットを施し、職人の手作業でポリッシュ仕上げに加工。複数の鏡面が光を反射するような質感に仕上げている。

0.78mm 2pinコネクターによるケーブル着脱に対応。本モデルの付属ケーブルも3.5mmシングルエンド/4.4mmバランスプラグの交換が可能となっている。

再生周波数帯域は20Hz - 20kHz、感度は122dB、インピーダンスは11.5Ω±15%、THDは≤0.5%(94dB)。

 

ダイナミック&平面ドライバー搭載のゲーミングUSB-Cイヤホン「Rays 光束」

「Rays 光束」

Rays 光束は、ブランド独自の音響技術とノウハウを活かして開発したというゲーミングイヤホン。

10mmサファイア振動板を搭載したダイナミックドライバーと、6mmの環状平面駆動ドライバーを組み合わせたハイブリッド構成を採用。広帯域と低歪みを両立し、音のディテールまでクリアに再現。正確な音の定位によって、立体的でリアルなゲームサウンドを体感できるとする。

ドライバー構造イメージ

付属のUSB Type-Cケーブルには、4層イマージョンゴールド回路と高精度の電子部品を採用したDSPサウンドカードを内蔵。Hi-Fiレベルの音質デコード性能を備え、従来のバーチャル7.1chゲームサウンドカードと比較して、解像度と定位精度が向上している。

基本となる音質は、ブランド長年の研究に基づく周波数曲線「VDSF Target Response」とほぼ一致するようチューニングし、音楽リスニングからゲーミングまで幅広く対応できるとアピール。加えてマルチポイント・パラメトリックEQ機能によって、遊ぶゲームタイトルやユーザーの好みにあわせた最適化が行えるとする。

マルチポイント・パラメトリックEQ搭載

音質設定はWEBブラウザまたはアプリから変更可能で、さまざまなジャンルのプロゲーマーと共同開発したプロファイルを切り替えたり、ユーザー自身でEQをカスタマイズすることが可能。コミュニティを通じて自分が作った音質設定をアップロードしたり、他のユーザーの設定をダウンロードするなど共有もできるという。

プロフェッショナルなインターフェースでEQ設定が可能

ほか機能面では、AIアルゴリズムによって背景ノイズを削除するAIノイズキャンセリングマイクを搭載。最適化されたアルゴリズムによって、従来のノイズ低減機能を超えるクリアな音声を目指した。

筐体にはハイガーが製造した高精度チャンバーを搭載するほか、約95%の耳形状にフィットするというイヤーモールド設計を採用。シリコンイヤーピースとの組み合わせにより、長時間使用時の快適さと、安定した装着感を両立する。

0.78mm 2pinによるケーブル着脱に対応。上述したUSB Type-Cケーブルのほか、USB Type-C to Aの延長ケーブル(1.5m)が付属する。

再生周波数帯域は20Hz - 20kHz、感度は120dB、インピーダンスは30Ω±15%、THDは≤0.05%。

 

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