HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
Whizzer、8周年記念モデルのフラグシップイヤホン「Kylin WCI53」。4種のチューニングを切り替え可能
伊藤屋国際は、同社が取り扱うWhizzerブランドから、チューニング切り替え機能を搭載したフラグシップイヤホン「Kylin WCI53」を、6月27日(金)より発売する。価格は88,000円(税込)。
ダイナミックドライバー×1基、バランスドアーマチュア(BA)ドライバー×4基を搭載したハイブリッド型イヤホン。
第4世代デュアルキャビティムービングコイルを採用した10.2mm径ダイナミックドライバーは、低域のダイナミクス、解像度を飛躍的に向上させると説明。またBAドライバーにはKnowles社「TWFK-30017」を採用し、高域のディテールや中域のボーカルサウンドを正確に再生するという。
4種類のチューニングが選択できる周波数調整システムの搭載が最大のトピック。イヤホン上部にあるスイッチから簡単に切り替え操作ができ、好みやシーンに合わせて異なるチューニングを楽しむことができる。
「Popular Vocal Mode」は、ポップスなどのボーカルソングにフォーカスしたチューニング。多くのボーカルに当てはまる中域(1kHz - 3kHz)の調整を最適化。ボーカルの自然な分離感を実現し、息づかいや呼吸、唇を動かした際の微かな音などよりリアルな「人の発する音」を追求するリスナーに適しているという。
高域・超高域ではマイクロ減衰設計を採用し、従来の「V字チューニング」で起こりがちな耳障りな音を回避。スムージング処理によって、シンバルやギターの倍音などはそのままに疲れづらさを追求。長時間のリスニングにも適すると謳う。
「Classic Vocal Mode」は、音楽のみならず、オーディオブックや映画など「人の声」の再生に適したチューニング。人間の音声周波数領域のレスポンス向上に重点を置いて調整。ボーカルやセリフ、ナレーションをより豊かで立体的に表現するとともに、過度の鋭さや鈍さを削ぎ落すことで、自然で透明感のあるサウンドになっているという。
「ACG Music Mode」は、ACG(アニメ・コミック・ゲーム)などのコンテンツの再生に適したチューニング。2kHz - 20kHzの高域から超高域に緻密な調整を行い、音の空気感やエネルギッシュな表現を向上させたとしている。
具体的には、楽器のディテールを鮮明にしつつ、同時に鋭い不快な音を抑制することで、滑らかな聴き心地を実現。電子音楽やパワフルな女性ボーカルなどとは特に相性が良いと説明している。
「Monitor Adaptation Mode」は、原音をより忠実に再生することを目指したチューニング。モニターイヤホン基準の周波数を追及し、音の量感を抑えつつ空間表現にフォーカスして調整。各ドライバーの接続の安定化を図ることで、高域・中域・低域のバランス、透明感を強化。味付けをせず、音源本来の音を届けるとアピールしている。
筐体は、同ブランドの保有する10,000人以上のアジア人の耳に関するデータベースを基に、よりフィットする形状を追求。外耳道にあたる部分のみならず、ボディがあたる箇所などのストレスポイントも大幅に軽減し、包み込むような優しい装着感を実現したとのこと。
素材にはエポキシ樹脂とカーボンファイバーを採用。シルクのような手触りをシミュレートして肌あたりをスムーズに、フェイスプレートには金箔を散りばめることで、ゴージャスで美しいビジュアルに仕上げた。
周波数特性は6Hz - 40kHz、感度は108dB、インピーダンスは30Ω(+10%)。付属品として、7N-OFC線ケーブル、3.5mm/4.4mm 2種類の着脱可能プラグ、シリコンイヤーチップ7種×4サイズ(XS/S/M/L)、専用キャリングケースなどを同梱する。































