公開日 2023/01/05 07:44

<CES>パナソニック、新フラグシップ4K有機ELテレビ「MZ2000」。「Master OLED Ultimate」搭載

ヒット映画に多数関わるカラーリストも画質調整に関与
編集部:小野佳希
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パナソニックは、アメリカ・ラスベガスで開催されるイベント「CES2023」におけるプレスカンファレンスにて、4K有機ELテレビの新フラグシップモデル「MZ2000」を発表した。55型、65型、77型の3サイズを展開する。

MZ2000

55型と65型は「Master OLED Ultimate」と名付けられた新たな独自モジュールを採用。このモジュールはマイクロレンズアレイを備えた最新パネルと、独自に新規開発した “マルチレイヤーヒートマネージメント構成” を組み合わせたもので、同モジュールにより、昨年のモデルと比較して、ピーク輝度が約150%向上したほか、平均輝度も向上するなど、輝度が大幅に向上しているという。

プレスカンファレンスの様子。3サイズで展開

そして、この新モジュールとHCX Pro AIプロセッサーを組み合わせることで高画質化を図っている。また従来モデル同様に、Dolby Vision IQ、HDR10+ Adaptive、HLGフォトなどのHDRフォーマット各種に対応している。

機体側面

「トップガン マーヴェリック」「アリー/スター誕生」「ワンダーウーマン」などハリウッドのヒット映画に多数関わったカラーリストであるステファン・ソネンフェルド氏が画質チューニングに関与。さらに、映画製作者の意図を忠実に再現するという「フィルムメーカーモード」も強化した。色温度センサーがフィルムメーカーモード用にアップグレードされ、あらゆる照明条件で正確な映像を再現できるようになったという。

ネット配信サービスのコンテンツも高画質化。映像の解像度を識別し、領域ごとにテクスチャーを分析して高度な処理を行うという4Kリマスター技術を搭載している。

HDMI 2.1の主な機能である4K/120Hzに対応するなど、ゲーム向けの性能にも注力。超低遅延でVRRやAMD Freesync Premiumに対応するほか、NVIDIA G-SYNCとの互換性も持っており。NVIDIA RTXグラフィックス カードを使用してシステムに接続すると、入力遅延とVRR設定が自動的に最適化される。これにより、テアリングやカクつきのないゲームプレイをテレビで楽しめるという。

「トゥルーゲームモード」も搭載し、HDRトーンマッピングも改善。同モードはキャリブレーションも可能で、CalMANブランドを展開するPortrait Display社のキャリブレーションソフトで調整することができる。そのほか、Dolby Vision Gamingにも対応している。

また、ゲーム向けのサウンドモードも各種搭載。「RPGサウンドモード」「FPSモード」を備えている。

ベースブースト機能のアルゴリズムも進化。同機能をメニューから選択すると、深みのある高速応答の低音が得られるとアピールしている。

スピーカーはTechnicsによってチューニングされたもので、上向きのイネーブルドスピーカーに加えて、側面と、前方向きのスピーカー ユニットを搭載。Dolby Atmosに対応し、完全没入型の音場を体験できるとしている。

また、サウンドフォーカスモードも搭載。部屋の特定のエリアにいる人々のグループにフォーカスする「エリアモード」、特定の1点だけの音量を上げる「スポットモード」などを備えている。

スマートTV機能においては、OSに最新バージョンのmy Home Screen 8.0を搭載し、主要な映像配信サービスを網羅。そのほか、聴覚障害者や視覚障害者に向けてさまざまな初期設定オプションを用意するなど、使いやすさにも配慮している。

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