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公開日 2022/06/17 11:00

Shanling、Android OS搭載の新最上位DAP「M7」。数量限定モデルの音響設計を踏襲

ES9038Pro DACを採用
編集部:伴 修二郎
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MUSINは、同社が取り扱うShanlingブランドから、Android OS搭載DAP(デジタルオーディオプレーヤー)「M7」を6月24日より発売する。価格はオープンだが、市場では税込169,400円前後での実売が予想される。

「M7」

「M7」は、今年1月に数量限定で国内販売を行った「M9 -AKM Edition- 」の音響設計を踏襲する、新たな最上位モデル。ESS社のDACチップ「ES9038Pro」と、そのポテンシャルを引き出すために最適化したというDAC回路を搭載。同ブランドでは以前、ES9038Proを採用した据え置き型CDプレーヤーを開発しており、その際に培った経験を回路設計に活かしたとのこと。

音声フォーマットは、最大でPCM 768kHz/32bit、およびDSD 22.4MHzまで再生に対応。MQA x16デコードもサポートする。またUSB-DACモードとUSBオーディオ出力機能も備えており、USB-DACモードでは最大PCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzまで再生が可能。USBオーディオ出力は本体再生時と同じフォーマットに対応する。

OSにはAndroid 10を搭載しており、様々なコンテンツにアクセスが可能。独自の「AGLO(Android Global Loss-less Output)テクノロジー」を組み込むことで、Android OSのサンプリングレート変換による音質低下を防ぎ、どのようなアプリの音楽も最高の品質で楽しめるとしている。

アンプ部には「4ch フルバランスアンプ回路」を搭載。これまでのオーディオプレーヤー開発で確立した、オペアンプとバッファを用いる音響回路設計技術に基づくことで、ノイズの大幅な抑制と優れた音質を実現したとする。また独自のローパスフィルター技術「CPAF(Constant Phase in All Frequency)テクノロジーも搭載した。

I/V変換段にも、ADI製オペアンプ「ADA4896-2」を用いた独自設計の回路を搭載。抵抗器やコンデンサーとも慎重なマッチングを行い、パフォーマンスを最大限引き出したという。

ほか、低ノイズ・低歪性に優れる2回路JFETオペアンプ「MUSES8920」をはじめ、ELNA製のSILMIC IIコンデンサー、高精度薄膜抵抗器、Panasonic製ポリマータンタルコンデンサー、電圧レギュレーター「EES93311」などの厳選したコンポーネントを採用。

さらに、日本のKDS社製「低位相雑音水晶発振器」2基と、独自のアルゴリズムが組み込まれた「第3世代FPGAテクノロジー」により、PCM/DSDのデコード精度を向上。原音忠実性を高めたと説明している。

SoCにはクアルコム「Snapdragon 665」を搭載。メモリは6GB、内蔵ストレージは128GBで、最大2TBまで対応のmicroSDカードスロットを1基備える。また、7,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、最大10時間の連続再生が行える。ほか、2.4GHz/5GHzの2つの周波数帯に接続可能なクアルコムの「WCN3980」ワイヤレスモジュールを搭載する。

ボディには剛性の高い航空機グレードアルミニウムをCNC切削加工したシャーシを採用。デザインは、同ブランドが2012年に発売したHi-Fiオーディオ製品群「25th Anniversary 600 シリーズ」からインスピレーションを受けたもので、側面には精密加工による複雑なラインパターン、表面仕上げにはチタニウムカラーの着色処理を施している。ディスプレイには、解像度1,920×1,080のSHARP製5インチ液晶を搭載する。

過去発売した製品からインスピレーションを受けたという、新しいデザインを採用

シャーシは剛性の高い航空機グレードのアルミニウムをCNC切削加工して製造

出力端子は3.5mmシングルエンド/4.4mmバランスを搭載。最大出力レベルはシングルエンド出力で400mW(@32Ω)、バランスで900mW(@32Ω)。3段階のゲイン設定も可能で、幅広い機器の使用をサポートする。Bluetoothバージョンは5.0で、LDAC/SBCコーデックによる送受信、およびLHDC/aptX HD/aptXによる送信をサポートする。外形寸法は128×78×20mm、質量は312g。

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