公開日 2018/10/17 11:00

マランツ、ブランド史上最大級の電源部を投入した7chパワーアンプ「MM8077」

200台完全限定生産モデル
編集部:押野 由宇
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マランツは、ブランド史上最大級の電源部を搭載したという7chパワーアンプ「MM8077」を、12月中旬より発売する。200台完全限定生産モデルとなり、価格は270,000円(税抜)。

「MM8077」

本機は、旗艦AVプリアンプ「AV8805」(関連ニュース)と対となる7chパワーアンプ。コンプリメンタリー・プッシュプル構成の電流帰還型パワーアンプを、全7チャンネル同一構成、同一クオリティで搭載し、スルーレートが高くハイスピード、広帯域にわたり情報量が豊富という電流帰還型増幅回路を採用している。

終段のパワートランジスタには、マランツのHi-Fiアンプでも使用されるLAPTを採用。20kHz を超える可聴帯域外までカバーするワイドレンジかつ高密度なHDオーディオの忠実な再生、そして現代スピーカーの正確な駆動のために “瞬時電流供給能力” に優れたアンプデザインを投入したとする。結果、2ch駆動時の実用最大出力は210W(6Ω/1kHz/THD10%)、定格出力は180W(6Ω/20Hz-20kHz/THD0.08%)を実現している。

ヒートシンクにはアルミ押し出し材を使用したモノコック構造を採用することで、剛性の向上に加え、熱設計の面においてヒートシンク全体に熱を拡散させ効率的な放熱を図った。さらに内部に設けられたフィンの長さを不等長にすることで共鳴・共振を防止している。

そして大音量再生時にも潤沢かつ安定した電流供給を行い、パワーアンプが正確にスピーカーを駆動できるよう、電源部にはマランツ史上最大級というトロイダルトランスを搭載している。

マランツ史上最大級という大容量トロイダルトランス

その質量は約8.2kg。筐体内部の空間のおよそ半分を電源回路に使用することで、通常の AVアンプを遥かに超えた大型のトランスを搭載したという。音質に影響を与える外来ノイズと漏洩磁束を低減するために、トランスをシールドケースに封入。さらに積層コア、珪素鋼板コアリングなどの入念な対策が施されている。

筐体内部のおよそ半分を電源回路に使用した

また、MM8077専用に開発された特注品となるニチコン製のカスタム・ブロックコンデンサーを搭載。合計100,000μF(50,000μF×2)の大容量で、大音量再生時にもパワーアンプへ潤沢な電源供給を行うことができるとする。ブロックコンデンサーを固定するバンドには、鉄などの磁性体による音質への影響、劣化を避けるために、Hi-Fiコンポーネントでも用いられる純銅製のコンデンサーバンドを使用した。

特注品のカスタム・ブロックコンデンサーを搭載

ほか、高品位なフィルムコンデンサーや、高性能パワートランジスタ、ショットキーバリアダイオードなど、サウンドマネージャーのリスニングテストによって厳選されたという高音質パーツを多数採用する。

信号経路は入力端子からパワーアンプ回路、そしてスピーカー出力までが最短になるように基板、回路をレイアウト。シャーシには銅メッキを施して低インピーダンス化することにより、グラウンド電位を安定させ、低ノイズ化を図っている。

なお、AV8805と付属のリモートケーブルで接続することで、MM8077の電源ON/OFFをAV8805に連動させることが可能。AV8805との接続には、音質に影響を与えないようにアースループを形成しないフローティング接続を用いている。

入力端子として、アナログバランス(XLR)×7、アナログアンバランス(RCA)×7を装備。ほか、マランツリモートバス(RC-5)入出力×1、DC トリガー入出力×1、 IR フラッシャー入力×1を備える。外形寸法は440W×185H×384Dmm、質量は18kg。

背面端子部

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