公開日 2016/09/03 00:00

<IFA>JVC、初の4Kネイティブ家庭用プロジェクター「DLA-Z1」。35000ユーロ

HDR10/HLGに対応
編集部:風間雄介
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JVCケンウッドは、JVCブランドのホームシアター向けプロジェクター新製品として、「DLA-Z1」をIFAの同社ブースで披露した。ブース内の特設シアターには長い列が出来ていた。

DLA-Z1の映像を見ようと並んでいる人たち

同社では以前から、4KプロジェクターをIFAにあわせて発表するとティザーしていた。また、IFAの展示内容として「初の4Kネイティブプロジェクター」が発表されることもアナウンスしていた。今回、ようやくその製品の詳細が明らかになった格好。

「DLA-Z1」

本体上部に様々なロゴマーク


横から見たところ。かなり長い

後ろには端子部などを装備
DLA-Z1は、同社として初となる家庭用の4KネイティブD-ILAデバイスを搭載した製品。D-ILAデバイスのサイズは0.69インチで、解像度は4,096×2,160。

家庭用の4KネイティブD-ILAデバイスを搭載

本機の価格は35,000ユーロとかなり高価だが、同社が持てる力をすべて注ぎ込んだ正真正銘のフラグシップ機という位置づけだという。これまでのe-Shiftを採用したモデルも引き続き併売する。なお、DLA-Z1の欧州での発売時期は11月末を予定している。

また光源にはレーザーダイオードを採用。同社はこれに「BLU-Escent」という名称を付けている。ピーク輝度は3,000ルーメンで、光源の寿命は2万時間。ダイナミックコントラスト比は無限大。

レーザーダイオードを光源に採用

DCI P3は100%カバー、BT2020も80%カバーする

画質を上げるためレンズにこだわったのも特徴で、直径100mmのレンズを搭載。これまでは65mmだったので、いかに大きいかがお分かり頂けるだろう。なおレンズは16群18枚という豪華な構成だ。電動2倍ズームも備えている。

レンズの直径は100mm

レンズ構成は16群18枚

HDRについては、HDR10とHybrid Log Gamma(HLG)の両方に対応。ドルビービジョンには非対応となる。

同社プロジェクターの特徴である「Multiple Pixel Control」(MPC)にも手が入れられる予定。新バージョンでは、4K映像入力に対してさらなる高画質化を行う処理を行う予定という。ただし、IFAでのデモではこのMPCはまだ未完成とのことで、使われていなかった。

ハワイの海辺を撮影したデモ映像。HLGで収録

こちらの花火の映像もHLG収録となる


夕焼けの色を鮮明に映し出す

波頭に立体感が感じられる
そのほかモーションエンハンスやクリアモーションドライブといった機能も引き続き搭載。機能は大きくは変わっていないという。

従来通りTHX認証も取得予定だが、今回は初めて「THX 4K」認証を取得すべく、申請を行っている状態という。これまではe-Shiftだったため同認証の申請が行えなかった。なお、ISF認証も従来通り取得予定。

実際に投映していたDLA-Z1

かなり高価で、JVCとしても体験したことのない価格帯とのこと

HDMI端子は2系統で、いずれも18Gbps仕様、HDCP 2.2に対応している。オプションとしてアクティブシャッター方式の3Dメガネと3Dトランスミッターも用意される。

外形寸法は500W×215H×720Dmmと、かなり大きい。同社説明員によると、体積比ではこれまでのモデル比で2倍近くあるという。これには様々な理由があるが、レーザー光源にしたことで、冷却のために大きなスペースが必要となることも大きいという。質量は39kg。

同社ブースにはこのほか、家庭用/業務用カメラなども数多く展示されていた

ヘッドホンの試聴スペースにも大きく面積が割かれていた


国内のSIGNAなどは展開していないようだ

スポーツ向けイヤホンのラインナップが多いのが特徴

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