公開日 2007/04/12 18:51

<Display 2007 基調講演>シャープ・水嶋氏 − 新しい映像文化はディスプレイがつくる

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シャープ(株)水嶋繁光氏
東京ビッグサイトで開催中のイベント「第17回 FINETECH JAPAN」では、12日の特別招待講演にシャープ(株)ディスプレイ技術開発本部 取締役本部長の水嶋繁光氏が登壇し、同社の次世代ディスプレイ戦略を語った。

■ディスプレイがコンテンツを牽引し、新しい映像文化を先導する

はじめに同社AQUOSシリーズの歩みを紹介した水嶋氏は「1973年に世界初の液晶搭載電卓を発売して以来、CRTを液晶に置き換えようとしてきたシャープの夢が、30年経った今現実に達成されつつある」としながら、これからの映像文化は「放送・通信インフラに併せたディスプレイ開発ではなく、ディスプレイ技術が放送インフラを牽引していくべき」と提言した。

ブロードバンド時代のテレビを提案

放送とテレビの進化を対比させたイメージ

ディスプレイが映像文化をつくって行くべきとした

同社は今年のCES2007会場でも64型の4K2K(4,096×2,160)モニターや、コントラスト比100万対1の「メガコントラスト液晶」などを出展している(関連ニュース)。水嶋氏は「現状で既にディスプレイの側が放送品質をキャッチアップできており、近い将来には液晶ディスプレイの性能が放送品質を追い抜くだろう」としながら、次世代液晶ディスプレイ時代の到来を示唆した。その上で、現在技術的には「暗所コントラスト10,000対1、動画応答速度4msのパネルの開発に目処が立っている」と語った。

4K2K(4,096×2,160)モニターは国内の展示会でも既に紹介されている技術だ

動画応答速度4msも実現可能とした

■ユーザーのライフスタイルを変革する液晶ディスプレイの“ウォールユース”

続いて水嶋氏は液晶ディスプレイにおける「次の10年」への革新について語った。薄型液晶テレビはこれまでにもその薄型サイズや、大画面化、高画質化においてユーザーのライフスタイルに変革をもたらしてきたとする水嶋氏は、「今後も液晶ディスプレイ技術が先回りして、21世紀の新しい映像文化とライフスタイルを提案していきたい」と意気込みを示した。その挑戦に向けたキーワードは「臨場感」と「没入感」であると水嶋氏は説明する。

ディスプレイがつくる新しい映像文化のキーワードは「臨場感」と「没入感」

「ウォール」タイプのニーズを予測

部屋の壁一面を埋めつくすウォールディスプレイのイメージ

水嶋氏は、今後液晶テレビの需要に大型の「リビング」と、中小型の「パーソナル」以外にも、部屋一面を覆いつくす「ウォール」タイプが加わるだろうと語る。水嶋氏は「ユーザーは映像をのぞき込む時代から、映像に入り込む時代を体験できるようになるだろう。ユーザーがこれまでに体験したことのないような新しい映像文化をディスプレイが提供していくことにより、ライフスタイルに大きな変革をもたらすとともに、ディスプレイ技術自体も大きな成長を遂げることができるだろう」と期待を込めて語った。

(Phile-web編集部)

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