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公開日 2004/12/13 10:42

デノン、最上位ユニバーサルプレーヤー「DVD-A1XV」を発売

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DVD-A1XV
●(株)デノンは、ユニバーサルプレーヤーのフラッグシップモデル「DVD-A1XV(SP:プレミアムシルバー)」を2005年2月上旬より発売する。価格は42万円(税込)。

同社では、11月上旬にAVアンプのフラグシップ機「AVC-A1XV」(693,000円)を発売している。DVD-A1XVは、AVC-A1XVと同じく“プレミアムシリーズ”と銘打たれ、様々な先進技術を結集したモデルとなっている。

ビデオ回路では、米国の放送局用ビデオプロセッサーメーカーTeranex社の映像処理チップをベースに、シリコンオプティクス社のイメージプロセッシングアルゴリズムとデノンのビデオテクノロジーを融合させ共同開発した最新高性能10bit I/Pコンバーターを搭載。

10bit演算により高いコンバージョン性能を実現し、モーションディテクションの検知能力も従来に比べ格段に向上し、フィルムソースの3:2パターンなどはもちろん、それ以外の処理でもピクセル単位で高速かつ的確に規則性を検知してI/P変換する。検知遅れによるフリッカーも防ぎ、あらゆるディスクで高画質なプログレッシブ再生を可能にしている。ビデオソースをI/P変換したときに現れやすいジャギーも、新搭載のMDDF(Multi-Direction Diagonal Filter)技術により、ピクセル単位で精密にラインの方向性を検知して補正する。

輪郭補正の独自技術「D.P.I.C.(DENON Pixel Image Correction)」機能の処理も10bit化し、補正の精度を一段と高めました。ターゲットとなる画素の周辺画素の影響も考慮に入れたエンハンス処理で、合計9画素の映像データをサンプルし解析する新アルゴリズムを採用した。また、輝度信号と色信号を同じアルゴリズムで処理し、さらにエンハンス時に発生しやすいリンギングノイズを抑えるなどの処理も行う。

ビデオスケーラーには、アンカー・ベイ・テクノロジー(ABT)社が所有するDVDOブランドの高品位ビデオ技術とデノンの共同開発により完成した最新高性能ビデオスケーラーを搭載。HDMI出力やDVI出力のデジタル・ビデオ信号において機能し、10bit演算による高精度なスケーリング処理を実現している。この新開発スケーラーにより、スケーリングされたデジタル映像信号はHDMIとDVIに同時に出力することができる。

ビデオ回路では、映像信号のクオリティを高めるDENON独自の高画質テクノロジー D.D.V.C.(Dual Discrete Video Circuit)を採用。コンポジット、Sビデオのブロックとコンポーネントのブロックにそれぞれ独立した回路と、ビデオエンコーダーを搭載するデュアルDAC構成を採用。それぞれに専用の回路で処理する。

また、プレーヤー内に混在するビデオ、オーディオ、デジタルのそれぞれのブロックを、回路構成、基板、電源に至るまで完全に独立させたディスクリート構成を実現。これまでのユニバーサルプレーヤーの開発で培ったノウハウを取り入れ、各回路間での干渉を抑え込むとともに、映像・音声信号に飛び込むノイズを徹底して排除した構成を採っている。

ビデオDACは216MHz/14bit。コンポジット、S映像用とコンポーネント用で別々に同一のビデオDACを搭載し、微少レベルの映像信号の再現性を高めている。また、NSV(ノイズ・シェープド・ビデオ)技術によりビデオ信号のS/N改善も行っている。

216MHz/14bit ビデオDAC

さらに、D/A変換後のビデオ信号で不要帯域信号成分を遮断するためにスーパーサブエイリアスフィルターを搭載。折り返しノイズを効果的に除去することができる。

画質調整も豊富で、新開発のDPIコレクション機能のほか、コントラストやシャープネスをはじめ、白レベル、クロマレベル、ノイズリダクション設定やガンマなど合計12項目にわたる画質調整が行える。

映像・音声のデジタル伝送も進化。前述のように、HDMIとDVIの同時出力が可能なほか、HDMI端子では色差形式とRGB形式から伝送する信号を選択できる。また、HDMI端子ではマルチチャンネルオーディオのデジタル伝送も可能。DVI-D端子では映像信号をRGB形式でデジタル伝送できる。両インターフェイスとも著作権保護技術HDCPに対応している。

オーディオ部の特徴を見ていこう。PCM信号に対応した同社オリジナルのビット拡張技術「AL24 Processing Plus」は、高速信号検出・処理技術で時間軸領域での情報量を大幅に向上させ、「Advanced AL24 Processing」として搭載。16bitの元情報から24bitへのデータ拡張に加え、DSPやFPGAといった大容量の演算処理デバイスを用いた独自開発のアルゴリズムにより、時間軸上でのデータ補間、アップコンバート・サンプリングにより、オリジナルデータを損なうことのない自然な補間処理を行なう。デジタルフィルターもより適応性を広げ、リンギングの無いパルス応答をはじめ、パルシブな楽音データやアタック音に対しても最適なフィルタリング処理を行う。

オーディオDACには、192kHz/24bit D/Aコンバーターを2chステレオ用に2個、5.1ch再生用に3個採用。2chステレオ用では、DACをモノラルモードで使用し、L/Rchそれぞれに専用の差動出力方式DACとして配置する。

192kHz/24bit オーディオDAC

また、映像信号出力・デジタルオーディオ信号出力・ディスプレイの表示のON、OFFを選択することができ、映像系の回路がアナログ出力におよぼす影響を最小に抑えられる。

音声のデジタル伝送では、DENON LINK、IEEE1394×2系統を装備したほか、前述のようにHDMI出力からマルチチャンネルオーディオ信号を出力することもできる。

構造も堅牢。徹底した防振設計を施し、シャーシは厚さ1.6mmの鋼板からなる4層ハイブリッド構造を基に、さらにシャーシを横断するフレームを3箇所に配し、強固な筐体を構成した。また、天板は異種素材を組み合わせることにより、外部からの振動によって共振しにくい制振構造となっている。

また、筐体内は、各回路ブロック間をシールドした4ボックス構造により各回路を独立分離して配置する。これによりノイズの混入を防いでいる。

ドライブメカニズムは同社オリジナルのもの。異種素材を組み合わせたハイブリッド構造S.V.H.(SUPPRESS VIBRATION HYBRID)ローダーにより安定したディスクドライブを実現し、ディスクの読み取り精度を高めている。また、3相ブラシレス・スピンドルモーターはシャフトが極めて短く設計され、DVDやスーパーオーディオCD再生における高速回転時の振動、揺れによるメカニズムの共振を抑えるとともに、ディスクの偏重心による内部共振を抑えている。

なお、本機にはデノン・プレミアムサービスとして、2年の保証期間が設定されている。

【問い合わせ先】
株式会社デノン 宣伝部 
TEL 03-6731-5540

(Phile-web編集部)

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製品スペックを見る
  • ブランドDENON
  • 型番DVD-A1XV
  • 発売日2005年2月上旬
  • 価格\420,000(税込)
【SPEC】
●ビデオ関連端子:HDMI端子1、DVI-D端子1、コンポーネント出力2(RCA,BNC)、D2映像出力1、コンポジット出力2、S2映像出力2 ●オーディオ関連端子:光デジタル出力1、同軸デジタル出力1、DENON LINK1、IEEE1394端子2、アナログ音声出力(L/R)1、5.1chチャンネル音声出力端子1系統 ●SN比:125dB ●全高調波歪率:0.0008% ●ダイナミックレンジ:112dB ●消費電力:77W(待機時約1W) ●最大外形寸法:434×170×432mm ●質量:19kg
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