公開日 2004/10/07 19:51

≪折原一也のCEATECレポート≫早くもハイビジョン化が進むホームサーバー関連機器

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●DLNA関連ブース以外でも、ホームネットワーク関連機器がいくつか展示されていた。

●ソニー
ソニーのブースでは、VAIOの周辺機器として新型ルームリンクを展示。これは、VAIOに保存されている動画・音声・写真をネットワーク経由でテレビ上で再生する機器で、従来モデルとの違いは無線LANを標準搭載していることと、D3(1080i)出力に対応したことだ。ハイビジョンソースは、具体的にはデジタルハイビジョンハンディカムDHR-FX1で取り込んだ映像を、ルームリンクを通してテレビに出力できる。基本はVAIO周辺機器としての展開だが、DLNAブースでの取材によると既にDLNAに準拠しているようだ。2005年春の商品化を予定しているとのこと。

新型ルームリンクは無線LANアンテナを搭載

同社ハイビジョンデジタルビデオカメラに録画した番組をテレビに出力できる

●シャープ
シャープのブースでは、AQUOSホームハイビジョンネットワークを参考展示。有線LAN、無線LANなどで接続したホームネットワークを通して、ハードディスク内蔵録画機であるホームAVステーションに録画したハイビジョン映像を家庭内で見ることができる。無線LAN部分はIEEE802.11aを採用。なお、現時点では著作権保護技術に対応していないため出荷できる状態ではないが、DTCP-IPなどの技術を使って、コピーワンス制限のかかったハイビジョン放送にも準拠していきたいとのことだ。現時点では発売予定は未定。ちなみに、こちらもDLNAに準拠しようとしているが、DLNAでハイビジョン転送が規格化されていないため策定待ちとなっているとのこと。

ホームAVステーションを中心としたハイビジョン録画環境

ワイヤレス送信機・受信機を使ってハイビジョン映像を転送する

●三菱電機
三菱電機のブースでは、他とは違った形でホームネットワークを実現する製品が展示されていた。IPベースではなく、既存の機器を活かせるi.Linkを中心とした環境の構築だ。

一つ目がハードディスク内蔵のホームサーバーで、デジタルハイビジョン放送をハイビジョンのまま録画できる。コピーワンスについても問題なく使用できる。記録時にはシーン切り替わりの情報が検出されて保存されるため、再生を行う際には番組を選んだ上に、一覧表示したシーンのサムネイルを選ぶことで、途中から再生することもできる。動作イメージとしてはi.Link接続のHDDレコーダーに近いが、GUIほかのコントロールはホームAVサーバー自身が受け持つ。なおデジタル放送チューナーは現時点ではi.Linkで接続したテレビに内蔵のものを使用しているが、内蔵することも可能とのこと。

参考出品のホームAVサーバー。名称はまだないとのこと

シーンのサムネイルから再生箇所を選択できる

二つ目が、ドメインゲートウェイと呼ばれている製品で、i.Link対応機器と本製品を接続、パソコンとはイーサネットで接続することで、設定不要でuPnP対応機器として認識させることができる。基本的にi.Link対応機器ならば何でも接続できるのが特徴で、例えばデジタル放送チューナー内蔵テレビを接続すればパソコン上でチューナーを使って番組を試聴できるほか、D-VHSをパソコン上で再生・コントロールすることなども可能だ。ちなみにコピーワンスに関してはDTCP-IPの実装を待つ必要があるようだ。また、携帯電話からのコントロールにも対応している。

ドメインゲートウェイと呼ばれている製品

パソコンから機器の認識、ハイビジョン映像の再生までが行われていた

三つ目は、AV機器を無線で接続するための製品だ。これは、i.LinkをIEEE802.11aベースの無線LANで接続する機器で、2つの中継ユニットを使ってその両方にi.Link対応接続することで、家庭内の離れた場所でもi.Linkによる接続を使用できるようになる。これは、あくまでもi.Linkを無線化して中継するもので機器を問わず使用することができる。

無線化したi.Linkによるデモも行われていた

これらの製品一つ一つはホームネットワークを実現するものではないが、既存のi.Link対応機器と機器間のワイヤレス接続、そしてホームサーバー、加えてパソコンと接続するドメインゲートウェイを組み合わせることで、i.Linkを中心としたホームネットワークを実現することが可能となる。i.Linkでは既存の機器にも広く活用できるため、こちらも注目すべき製品だろう。

●東芝
このほか東芝のブースでは既に発表されている液晶テレビbeautiful faceを中心としたホームネットワーク環境を展示。現時点ではDLNAとは別路線でのホームネットワークが実現されているが、映像・音楽・写真を家庭内で共有するという考え方は目指すところは同じだろう。

東芝ブースの液晶faceを中心としたホームネットワーク

現時点での製品化と平行してハイビジョン化の波が押し寄せるホームサーバー・ネットワークは、ハイビジョンの普及と共に製品として発売されるのかもしれない。

(折原一也)

ceatec2004report

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