【香港ショウ】リン、dCSなどスーパーハイエンドブースを紹介。オーディオクエストの新スピーカーケーブルも
香港オーディオショウには、世界各国のハイエンドオーディオブランドも集結する。代理店のZesen HiFi(澤森音響)も非常に大型ブースを展開しており、VIVID AUDIOをメインとした超弩級システムのほか、リン、スペンドール、Graham Audioなどイギリス系ブランドを中心に大型展示を行っていた。
最大サイズの試聴エリアには、昨年の東京ショウでも披露されたVIVID AUDIOのフラグシップスピーカー「Moya M1」を展示。5ウェイ13ドライバー、モコモコと膨らんだ独特の形状が特徴で、モジュール式で組み立てるというアイデアも独自のもの。
エレクトロニクスはイギリス・コードで、ミュンヘンでも披露されたフォノイコライザー「ULTIMA PHONOSTAGE」のほか、モノラルパワーアンプ「ULTIMA」など弩級の “ウルティマ” システムで再生する。異形の筐体から繰り出される透明度の高い音質には香港のハイエンドファンにも強い印象を残していた模様。
コードのジョン・フランクス社長も香港入りしており、「東京ショウでは特別なアイテムを披露できる予定ですよ…もっともボブ(=ロバート・ワッツ氏。「DAVE」などコードのデジタル関連アイテムの製品開発を手掛けるエンジニア)次第だけどね」という意味深なコメント。
スコットランドのリンは、今春発表されたばかりの薄型パワーアンプ「KLIMAX SOLO 500」を披露。昨年発表された「KLIMAX SOLO 800」をぐっと薄型にした、まさにリンらしいスタイルのパワーアンプ。
グローバルセールス担当のスティーブ氏も来場しており、「 “800” の技術をよりコンパクトな筐体に収めることに成功しました。出力されるスピーカーに合わせたアダプティブ・バイアス・コントロールも搭載しており、いまのリンのアンプ技術が全て詰まっていますよ」と力強い。
また、Graham Audioスピーカーの裏側には、オーディオクエストの新スピーカーケーブル「Brave Heart」も装着されていた。ペアで5000ドル程度(日本円で約70万円程度か)という弩級のケーブル。オーディオクエストが長年培ってきた単線構造で、最新の「72V DBS」を採用。位置付けとしては最上位の「神獣シリーズ」(Firebird他)の下位グレードとなる「英雄シリーズ」という模様だ。(ちなみにMoya M1にはトップグレードのFirebirdが使用されていた)
スピーカーの “スーパーハイエンド化” が進む中で、ケーブル類もそれに合わせて物量投入、重量級の製品が登場してきていることを改めて確認。こちらも近日国内展開予定とのこと。
そのほか、ティム・パラヴィチーニ氏の遺したEARのアンプ、スペンドールやファルコン・アコースティクスのスピーカーなどBBCモニター由来のスピーカーも取り扱う。オーディオマニアの心をくすぐる展示を行なっていた。
そのほかハイエンドブースとして目を惹いたのは、ウィルソン・オーディオの「ALEXX V」をメインに、コンステレーションオーディオの「Performance 2 Stereo Power Amplifier」を組み合わせ。目玉のような2つのフロントデザインが印象的だ。
Richcom Audio Video Group(昇和影音集団)という代理店のブースで、dCSの5筐体式DAコンバーター「Varese」やワンボディのネットワークプレーヤー「LINA DAC X」も展示されており、来場者の視線も熱い。
Richcolnという代理店は、マジコの「M7」とCHプレシジョン、ダン・ダゴスティーノという組み合わせを披露。アナログプレーヤーにはトランスローターの「Metropolis FMD」、日本には導入されていない最上位グレードの製品で会場を沸かせていた。






























