【香港ショウ】エソテリック、TAD、フェーズメーション、オーディオ・ノートなど日本メーカーの出展レポート
8月10日まで開催された香港オーディオショウ。日本メーカーも多く出展しており、単独ブースを展開していたTADのほか、代理店ブースではエソテリック、フェーズメーション、オーディオ・ノート、DSオーディオといったブランドがデモンストレーションを行っていた。その模様を紹介しよう。
TADは昨年に引き続き単独ブースを設営。フロア型の「TAD-GE1」、ブックシェルフ型の「TAD-CE1TX」「TAD-ME1TX」と3種類のスピーカーを持ち込み、さまざまに鳴らし分けを行っていた。アンプはReferenceクラスを使用、サイズ感以上の豊かな音場感で部屋を満たしていた。
TADのスピーカーは中国市場においても非常に調子が良いそうで、「特に高いものが欲しい、というお客さんが多いです。トップモデル『TAD-R1TX』の、さらに上はないのか、という声をいただくこともあり、今後の開発をどう進めていくかはいつも課題です」と明かす。R1TXのキャビネットは、山形県天童市の高級家具ブランド・天童木工による美しい仕上げ。日本の誇る木工技術が中国でも非常に高く評価されているようだ。
エソテリック/ティアックはこちらも上海オーディオショウとおなじDCHAV(大昌影音)という代理店のブースにて出展。エソテリックはイタリアのゴールドノート、ティアックはタンノイのスピーカーという組み合わせでデモを行っていた。
エソテリックについては、フォノイコライザーの「Grandioso E1」やネットワークトランスポートの「Grandioso N1T」など最新モデルを香港にて披露。TADと同様、特に “Grandioso” のような高価格帯のプロダクトが安定して販売が続いているそうだ。
取材時には、ティアックの500番台シリーズにタンノイの「Super Gold Monitor 12」と、国内でも見覚えのある組み合わせでデモンストレーションが行われていた。コンパクトで多機能な「UD-507」のほか、フルアナログでプリ&ヘッドホンアンプとしても活用できる「HA-507」への関心の高さも見受けられた。
フェーズメーションは代理店・AudioExtreme(銀聲貿易公司)のブースにて出展。日本のカートリッジブランド・アナログリラックスや横浜の名匠オーロラサウンドなどの製品も取り扱っている。アナログプレーヤーはバーグマンやststなどが展示されており、特にアナログ関連アイテムに力を入れた代理店の模様。
今回はあえてクリプシュのホーンスピーカー「La Scala」という比較的お求めやすいスピーカーを組み合わせ、サブウーファーを追加した2.1chシステムとして構築されていた。フェーズメーションのプリメインアンプ「SA-1500」を、パワーアンプとして2台使用して再生。パッシブプリアンプ「CM-2000」やフォノEQなど独自のアナログ技術を強くプッシュしていた。
ロックやポップスの名盤などを中心に再生しており、スティングの「Englishman in New York」ではほっと一息つく柔らかで耳あたり良いサウンドが、穏やかで落ち着いた時間をもたらしてくれる。
DSオーディオは代理店Avantgarde Hong Kong(聲望音響)のブースにて出展。スピーカーはドイツのゼラトン、アンプはオーストラリアのハルクロとイタリアのヴィニーロッシと日本ではあまり見かけないブランドである。また日本のオーディオ・ノート(海外ではコンドーの名で知られる)のプリ&フォノEQの姿も見える。
ミュンヘンに続いて、「モノラルバージョン」の光カートリッジなども展示。DSオーディオ代表の青柳氏も会場に足を運んでおり、中国のオーディオファンはもちろん、各国のメディアにも積極的にアプローチを行いブランド訴求に大きく力を入れていた。






























