公開日 2024/07/24 16:07

オルトフォン、昇圧トランス内蔵カートリッジ「SPU GTX S/E」。シェルとカバーを同一素材で製造

丸針/楕円針モデルをラインナップ
編集部:岡本雄
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オルトフォンは、同社MCカートリッジ “SPUシリーズ” から、MM入力に直接接続が可能な昇圧トランス内蔵モデル「SPU GTX S」と「SPU GTX E」を8月より発売する。価格は、丸針モデルのSPU GTX Sが税込198,000円、楕円針モデルのSPU GTX Eが税込220,000円となる。

ORTOFON「SPU GTX S/E」

本機は、2023年12月に発売された「SPU GTE 105」によって約30年ぶりに復活した昇圧トランス内蔵 “SPU GTシリーズ” に、さらなる改良を施した新モデル。同社とスウェーデンのルンダール社とで共同開発された内蔵MC昇圧トランスを肝とする「SPU GT特有のパワフルな音色」はそのまま踏襲しつつ、現代のレコード再生用カートリッジとして見ても申し分のない性能を発揮することが可能となったと説明している。

本モデルでは、シリーズでは初めてヘッドシェル本体とボトムカバーの両方に特殊ファイバーを配合した樹脂素材を採用し、完全に同一の素材で製造。全体的に素材を均一化し、剛性もより高めた。

構造は前モデルSPU GTE 105のヘッドシェルと同様、ベース部分とシェル本体を一体化し、金属製ベースや固定ネジなどのパーツを排除。これらによってヘッドシェルに起因する音の色付けを極力抑制し、サウンドの「正確さ」を追求したという。

スタイラスチップは、業務用機器に数多く採用され、使い勝手と安定感の良い丸針と、繊細さやレンジ感に優れた楕円針の2種類をラインナップ。カンチレバーは共通してアルミニウムを採用する。

出力電圧は4mV(1kHz、5cm/sec)、チャンネルバランスは1.5dB(1kHz)、チャンネルセパレーションは20dB(1kHz)、周波数特性は20Hz - 25kHz、適正針圧は4.0gで針圧範囲は3.0 - 5.0g、本体質量は37g。

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