• ブランド
    特設サイト
公開日 2017/06/10 17:13

<アナログオーディオフェア>テクニクス「SL-1200G/GR」試聴に立ち見多数/ラックスマンは発売前の新製品をデモ

レコード関連アクセサリーも展示
編集部:押野由宇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アナログオーディオ関連イベント「アナログオーディオフェア2017」が、本日6月10日から11日の2日間、東京・秋葉原の損保会館で開催されている。2015年からスタートし、今年で第3回を迎える本イベントの様子から、本稿ではテクニクスやラックスマン、トライオードなどのブースについてレポートする。

秋葉原の損保会館で開催

Technics(テクニクス)が出展するブースでは、ターンテーブル「SL-1200G」と「SL-1200GR」によるアナログレコードの試聴が行われており、常に多くの来場者が詰めかけ、用意された椅子では足りないほどとなった。

常に来場者で賑わうテクニクスのブース

「SL-1200GR」の試聴が関心を集めた

アナログオーディオフェアに合わせて、ブランドが過去にラインナップしたターンテーブル製品を展示。これらの音出しは行われないものの、並べられた銘機の数々にそこかしこで「懐かしい」という声が聞かれた。

「SL-1200 Limited」など銘機が多数展示

ラックスマンとティアック、オヤイデ電気が共同でイベントを行うブースでは、時間ごとに各社の製品デモが行われるほか、フリータイムとしても各社のターンテーブルやアンプ、アクセサリーなどを組み合わせたシステムでレコードが鳴らされていた。

7月下旬発売予定のTEAC「TN-100」

6月下旬発売予定のラックスマンのプリメインアンプ「L-507uXII」、7月下旬発売予定となるティアックのターンテーブル「TN-100」などの新製品も用意。オヤイデ電気の取り扱うレコードスタビライザーや、Entreqブランドの仮想アースグランドボックスなども活用したシステムは、本ブースならではといえる。

プリメインアンプ「L-507uXII」

Entreqの仮想アースグランドボックスは実際に効果も確認できる

会場にはレコードだけでなく、ラックスマンのCDプレーヤー「D-380」などCDシステムも用意されているほか、ティアックは先日発売されたカセットデッキ/CDプレーヤー「AD-850」を使用してのカセットテープ再生もデモを行った。

カセットデッキ/CDプレーヤー「AD-850」

カセットテープもデモ用に用意

トライオードは、自社ブランドの真空管アンプやフォノイコライザーのほか、KRONOSブランドのターンテーブル、SPENDORのスピーカーなど、同社が取り扱う製品でシステムを組んでのレコード再生を行った。

トライオードが取り扱うブランドの製品で構成されたオーディオシステム

日本未発売の真空管アンプ「武蔵」も参考出展され注目を集めた。真空管「KT-150」を4本搭載するABプッシュプルアンプで、海外で発売されているモデルという。担当者によれば、現段階では日本での発売は考えていないが、イベントでの反響などからどうするか考えていきたい、とのこと。

海外でのみ発売されている「武蔵」を参考出展

エイ・アンド・エムとマイソニックラボの共同ブースでは、AIR TIGHTのアンプやTRANSROTORのターンテーブルに、MySonicのカートリッジを組み合わせたシステムを用意。

モノラルパワーアンプ「ATM-3211」

MySonicのカートリッジラインナップが飾られている様子

AIR TIGHTは参考出展の製品を3点用意した。1つはモノラルパワーアンプ「ATM-3211」、1つはフォノイコライザー内蔵プリアンプ「ATC-X」、もう1つはイコライザーカーブ可変機能搭載のフォノイコライザー「ATE-X」。すべてMunich HIGH END 2017にて発表されたモデルとなる(関連記事)。

フォノイコライザー内蔵プリアンプ「ATC-X」

ATE-Xは正面から見て左が低域/ターンオーバー、右が高域/ロールオフの設定を示しており、NAB、RIAA、FFAR、AES、FLATの5×5の計25通りの組み合わせで調整が可能となる。ATM-3211とATC-Xについては価格は未定だが年内の発売を予定しており、ATE-Xは来年発売を目標としているとのこと。

イコライザーカーブ可変機能を搭載するフォノイコライザー「ATE-X」

アンダンテラルゴは、オーディオラックの「Rigid Series」から、多段式の「Rigid Tower Silence」や「RigidTable」に、スパイク受けには「Silent Mount」、ケーブルはTHE CHORD COMPANY製品と、アクセサリー製品を使用したシステムでデモを実施。HANNLのレコードクリーニングマシン「Mera ELB Eco 24v」やレコード内袋といったレコード関連の製品も展示していた。

HANNL「Mera ELB Eco 24v」でクリーニングをデモ

オーディオラック「Rigid Series」を使用

会場2階の展示会場では、オーディオ各社が多種多様な製品を一斉展示。ヒノエンタープライズはZYXのカートリッジに加え、電動三次元振動によるクリーニング&ポリッシュ方式を採用したスタイラス・ポリッシャー「LAMBDA UP-1」といったクリーニングアイテムも用意。またBlack Ravioliの輸入業務を今秋より開始するとして参考出展を行っていた。

ZYXのカートリッジ製品を展示

電動スタイラス・ポリッシャー「LAMBDA UP-1」

さらに同ブースでは、AMAZONのターンテーブルやsolid core audioのケーブル製品、SIMAUDIO、MOON、STAXなど様々なブランドの製品が展示されていた。

むらさきの(株)が取り扱うAMAZONのターンテーブル「AMAZON 2」

MOONのフォノイコライザー「310LP」

ズートコミュニケーションはANALOG RELAXのカートリッジ「KOI-OTO」と「ginho lead(吟醸リード)」の組み合わせで音出しデモを実施。除電ブラシ「AR-ASRB1」もテスターを用意し、その効果を確かめることができた。

「KOI-OTO」と「ginho lead(吟醸リード)」

除電ブラシ「AR-ASRB1」

楫音舎はWell Temperedのターンテーブルとplatanusのカートリッジを出展。ゴルフボールがモノフィラメントで吊り下げられた独自の構造を持つ製品に、来場者が足を止め質問をする様子が見られた。

独自の機構を持つWell Temperedのターンテーブル

FIDELIXはトーンアーム「0 SideForce」に密着ヘッドシェル「MITCHAKU」、スタビライザー「CRYSTAL」など、同社製品を設置した様子を展示した。

FIDELIXの製品が装着された様子

フィデリティゲートはスピーカーケーブル「SP2103-S16」やRCAケーブル「RC9031」などケーブル製品を展示しており、これらは会場にほど近いオーディオユニオンお茶の水アクセサリー館で試聴可能とのこと。また受注生産品となる後面開放・無垢材バッフル交換型のスピーカーを参考出展。ユニットの交換も可能で、展示品にはDIATONEのユニットが取り付けられていた。

スピーカーケーブル「SP2103-S16」

DIATONEのユニットが取り付けられた後面開放・無垢材バッフル交換型のスピーカー

インフラアコースティックスは、アナログプレーヤー用の除振装置「AN-0604a」の上に、実際にGARRARD「401」を載せ、設置の様子が分かるよう展示した。

GARRARD「401」を載せたアナログベース「AN-0604a」

ハマダ電気はGLANZブランドの新製品として、部品をチタンでコーディング処理したトーンアーム「MH-124SC」を展示。またそのほかのトーンアームや各プレーヤーに設置するためのアームベースなどのラインナップも用意された。

GLANZのロングアーム「MH-124SC」

トーンアームやアームベースのラインナップも多数展示

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 トライオード、シンプルかつ高音質を目指した真空管プリメイン「TRS-34」
2 柔軟な開発力で世界のネットワークオーディオ市場を牽引するLUMIN。コンパクトな最新エントリー機「D3」の魅力
3 『ゴジラ-1.0』だけじゃない! GWに観たい「最近サブスク解禁された話題作」まとめ
4 【moraアニソンTOP10】川崎発、狂犬ロックアニメ『ガールズバンドクライ』OPが人気急上昇!
5 エソテリック、上位一体型SACDプレーヤーをアップグレードした「K-01XD SE」「K-03XD SE」
6 AKG、国内初のANC対応完全ワイヤレス「N5 Hybrid」。ANCヘッドホン「N9 Hybrid」も同時発売
7 パナソニック、最新「ミニLEDバックライト液晶」ハイエンド・4Kビエラ。AI高画質エンジンも新世代
8 Google、タブレット端末「Pixel Tablet」ホルダーなしの単品販売を開始
9 パナソニック、初の専用Fire TV搭載の最上位・4Kビエラ「Z95A」。「マイクロレンズ有機ELパネル」刷新
10 新「iPad Pro」は“圧巻の高画質” 。「タンデムOLED」の威力を速報レポート
5/10 12:03 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX