公開日 2015/06/02 09:51

【独HIGH END】オーディオテクニカ、弩級ヘッドホンアンプ「AT-HA5050H」を披露/カートリッジの歴史もアピール

同社ヘッドホン/イヤホンの主要モデルをデモ
編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
欧州最大のオーディオショウ「HIGH END」が、5月14日から17日まで独ミュンヘンで開催された。オーディオテクニカは「ヘッドホン」と「アナログ再生」という2つのテーマを軸にブースを展開。ドイツのオーディオファンからも大きな注目を集めていた。

オーディオテクニカのブースの模様

同社の主要なヘッドホンラインナップが集められ、それぞれ試聴することができた

ブースの目玉のひとつだったのが、日本未発売のUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ「AT-HA5050H」だ。VUメーターや大型ボリュームが特徴的なその外観からも見てとれる通り、同社の技術と物量が妥協なく投入されたハイエンドモデルである。本機は今年5月から中国において専門店を中心に販売が開始されたとのこと。欧州においても一般に公開されるのは初めてということだ。

USB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ「AT-HA5050H」

ヘッドホンアンプはプリ部を真空管、パワー部をソリッドステートで構成。真空管をはじめ内部パーツも徹底的も厳選を重ね、開発には2年近い歳月を要したという。ヘッドホン出力はインピーダンス別に4種類を2系統ずつ、合計で8系統もの出力を搭載。用意されたインピーダンスは0.1Ω、33Ω、82Ω、120Ωで、ヘッドホンとのマッチングを取ることはもちろん、その音色のちがいを楽しむこともできる。USB-DACについては192kHz/24bitや5.6MHz DSDにも対応している。現時点で日本への導入は未定とのことだが、ぜひ登場を期待したい製品だ。

また会場にはオーディオテクニカのヘッドホンが多数出展。昨年登場したハイレゾ対応ポータブルヘッドホン「ATH-MSR7」をはじめ、開放型ヘッドホンのハイエンドモデル「ATH-AD2000X」やウッドハウジングを採用したATH-W1000Xなど、主要モデルを試聴することができた。また、ATH-CKR9など上位ラインのイヤホンも披露されていた。オーディオテクニカの栗田大輔氏によれば、同社が長年ヘッドホンやイヤホンで培ってきた「原音忠実」というコンセプトと現在のハイレゾ再生の潮流が、ここ欧州においても非常に噛み合い、ユーザーに受け入れられつつあるとのこと。こうした点もフックに、今後も欧州でのシェア拡大を目指していくという。

ハイレゾ対応ポータブルヘッドホン「ATH-MSR7」

開放型ヘッドホン「ATH-AD2000X」


「ATH-CKR9」などイヤホンも出展されていた

ノイキャンヘッドホン「ATH-ANC」。欧州ではノイキャン市場が非常に大きいとのことだ

オーディオテクニカのブースがもうひとつの軸としていたのが「アナログ再生」だ。同社が誇る50年のカートリッジの歴史がアピールされ、歴代のカートリッジも一斉展示。さらにブース内には、昨年発売されたシバタ針採用のMC型カートリッジ「AT33Sa」と他社製カートリッジのサウンドを、同社ヘッドホン「ATH-MSR7」と「ATH-AD2000X」を使って聴き比べることができるコーナーも用意していた。

オーディオテクニカのカートリッジ50年の歴史が1枚のパネルに集約されて展示

歴代のカートリッジ銘機がまさに一堂に会していた


2つのトーンアームに「AT33Sa」と他社のカートリッジがそれぞれ設置され、ヘッドホンで音の違いを聴き比べることができた

前出の栗田氏によれば、ドイツをはじめとする欧州においてもアナログ回帰は大きな流れとなっており、特にレベルの高い製品を求めるドイツのマーケットにおいて、改めてオーディオテクニカのカートリッジに注目が集まっているとのことだった。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX