公開日 2016/11/09 11:19
独自技術満載の「OTOTOYアプリ」。その秘密を “天才プログラマー” 竹中直純氏に聞く
最先端の音楽IT集団による注目アプリ
早くからハイレゾ配信をスタートさせ、個性豊かなミュージシャン達の音源を音楽ファンへ届けているOTOTOY(オトトイ)。自身もさまざまな音楽情報を発信するメディアとしての機能を持つこともOTOTOYの特徴で、世界的に見ても極めてユニークなハイレゾ配信サイトとしての存在を確立している。
そんなOTOTOYを牽引するのが、「天才プログラマー」としてその名を知られる竹中直純氏。タワーレコードのCTOやナップスタージャパンの取締役など音楽流通最前線を経た同氏の「音楽への思い」を具現化したのがOTOTOYであるが、そんなOTOTOYだからこその試みがスタートしている。
それがハイレゾクオリティでのストリーミング再生を可能とした「OTOTOYアプリ」。今回は、このOTOTOYアプリの開発経緯やその特徴、そしてそこから見える次なる音楽配信の姿をレポートしたい。
■OTOTOYアプリのしくみ
世に言う「音楽配信アプリ」は、インターネットを介して楽曲データを端末に届け、そこで再生(デコード/音声出力)するまでの一連の処理を担うソフトウェア全般を指す。最終的に良い音が人間の耳に届けばよし、具体的に何が行われているかに思いを馳せることは稀だろう。
スマートフォンアプリ「OTOTOY」(以下、OTOTOYアプリ)は、楽曲データを端末に配信したうえで再生を実行する。ある意味ではストリーミングといえるが、狭義のストリーミングはRTSPなどのプロトコルに従いリアルタイム性あるデータを制御するもので、OTOTOYアプリはそのような処理を行わない。OTOTOYのWEBサイトで購入手続きを終えた楽曲をスマートフォンにダウンロード、いつ・どこでも再生できることを狙ったものだ。ウェブと同じアカウントでサインインすれば、ケーブルなどで接続しデータ転送する手間なく、購入した楽曲をいきなりスマートフォンで再生できる。
Apple MusicやSpotifyのオフライン再生と似ているが、その仕組みは大きく異なる。
OTOTOYアプリ、というよりOTOTOYの音楽配信サービス全般の開発者に取材して初めて知ったことだが、このアプリは配信フォーマットがプラットフォームにより異なる。iOS版にはCAF(ALACで符合化したコンテナフォーマット)、Android版にはFLACで配信しているのだ。ちなみに、ユーザー側から見た場合は、オフライン再生の利便性を100%実現しているのもポイントだろう。
そのワークフローを手短に説明すると、アプリから配信元のサーバーにダウンロードを依頼した時、サーバ側でクライアント(スマートフォン)の環境を判断、オリジナル音源から変換処理を行うという流れになる。オリジナル音源はFLACもあればWAVもありとさまざまだが、iOSには最大48kHz/24bitのCAFで、Androidには最大96kHz/24bitのFLACで送信するしくみだ。
そんなOTOTOYを牽引するのが、「天才プログラマー」としてその名を知られる竹中直純氏。タワーレコードのCTOやナップスタージャパンの取締役など音楽流通最前線を経た同氏の「音楽への思い」を具現化したのがOTOTOYであるが、そんなOTOTOYだからこその試みがスタートしている。
それがハイレゾクオリティでのストリーミング再生を可能とした「OTOTOYアプリ」。今回は、このOTOTOYアプリの開発経緯やその特徴、そしてそこから見える次なる音楽配信の姿をレポートしたい。
■OTOTOYアプリのしくみ
世に言う「音楽配信アプリ」は、インターネットを介して楽曲データを端末に届け、そこで再生(デコード/音声出力)するまでの一連の処理を担うソフトウェア全般を指す。最終的に良い音が人間の耳に届けばよし、具体的に何が行われているかに思いを馳せることは稀だろう。
スマートフォンアプリ「OTOTOY」(以下、OTOTOYアプリ)は、楽曲データを端末に配信したうえで再生を実行する。ある意味ではストリーミングといえるが、狭義のストリーミングはRTSPなどのプロトコルに従いリアルタイム性あるデータを制御するもので、OTOTOYアプリはそのような処理を行わない。OTOTOYのWEBサイトで購入手続きを終えた楽曲をスマートフォンにダウンロード、いつ・どこでも再生できることを狙ったものだ。ウェブと同じアカウントでサインインすれば、ケーブルなどで接続しデータ転送する手間なく、購入した楽曲をいきなりスマートフォンで再生できる。
Apple MusicやSpotifyのオフライン再生と似ているが、その仕組みは大きく異なる。
OTOTOYアプリ、というよりOTOTOYの音楽配信サービス全般の開発者に取材して初めて知ったことだが、このアプリは配信フォーマットがプラットフォームにより異なる。iOS版にはCAF(ALACで符合化したコンテナフォーマット)、Android版にはFLACで配信しているのだ。ちなみに、ユーザー側から見た場合は、オフライン再生の利便性を100%実現しているのもポイントだろう。
そのワークフローを手短に説明すると、アプリから配信元のサーバーにダウンロードを依頼した時、サーバ側でクライアント(スマートフォン)の環境を判断、オリジナル音源から変換処理を行うという流れになる。オリジナル音源はFLACもあればWAVもありとさまざまだが、iOSには最大48kHz/24bitのCAFで、Androidには最大96kHz/24bitのFLACで送信するしくみだ。
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