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<山本敦のAV進化論 第108回>

KDDIが始める国内キャリア初のハイレゾ配信 ー キーマンが語る新しい「うたパス」の魅力

山本 敦

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2016年10月03日
KDDIと沖縄セルラーは、auのスマートフォン向けに展開する音楽サービス「うたパス」をリニューアル。予告していたハイレゾ配信が10月上旬から開始されるとの情報を入手した。

国内の大手通信事業者としては初めてのハイレゾ配信がどのようなものになるのか。KDDIで「うたパス」「ビデオパス」などエンターテインメント系サービスを展開するメディア企画部長の宮地悟史氏、ならびに同部署の音楽事業の責任者である谷和博氏にインタビューしながら、新しく生まれ変わる「うたパス」がもたらすインパクトを検証する。

KDDI(株)バリュー事業本部 新規ビジネス推進本部 メディア企画部長 工学博士 宮地悟史氏(写真左)、KDDI(株)新規ビジネス推進本部 メディア企画部 マネージャー 谷和博氏(写真右)

■定額制音楽配信の「うたパス」と「LISMO」の音楽サービスが一つになった

はじめに、今年8月3日から始まった「うたパス」のリニューアルについて、内容を整理してみよう。「うたパス」はauのマルチコンテンツプラットフォームである「auスマートパス」に並ぶかたちで、2012年の6月にauスマートフォンのユーザーを対象に始まったラジオ型の定額制音楽配信サービスだ。現在は約100万人のユーザーが登録しているという。

うたパスのトップページ

利用するためにはau回線のスマートフォンやタブレットなどモバイル機器、あるいは「auひかり」の名前で提供されている固定光回線サービスを契約すると取得できる「au ID」が必要だ。うたパスの月額利用料金は300円(税別)。au IDを持っていれば単独でも利用できる。

うたパスでは、CDの発売と同時に楽しめる最新J-POPのラインナップが充実していることを特徴にうたうほか、様々なジャンルの音楽が定額聴き放題で楽しめる。8月に実施されたアプリのアップデートによるリニューアル以降は、auがフィーチャーフォンの時代から力を入れ、現在350万人を超えるユーザーを獲得している「LISMO(リスモ)」の機能が統合された。

大きな変更点の1つめはミュージックストアの機能追加だ。うたパスのアプリから、従来はLISMO Storeで販売されていた楽曲がダウンロード購入できるようになる。10月上旬に追加される予定のハイレゾ音源も、ミュージックストアでダウンロード購入するかたちになる。

もう1つの変更点は、特に人気を得ていたLISMOの無料音楽プレーヤーがうたパスにも組み込まれる。従来からの定額制音楽配信とミュージックストアは有料サービスに含まれているが、LISMO時代から無料で開放されている音楽プレーヤー機能はうたパスへの統合後も無料で使えるようになる。

無料で使える音楽プレーヤーの画面

歌詞表示機能を特徴とする。ハイレゾ楽曲も歌詞を充実させる予定だ

■国内大手キャリア初のハイレゾ配信が誕生した背景

KDDIの宮地氏は、今回のサービス統合の背景を「フィーチャーフォンの時代から力を入れてきた音楽サービスを、スマートフォン全盛の時代に、改めて“うたパス”の名前に統一して、ユーザーの皆様にわかりやすく提供していきたいと考えました」と説明。

どうなる? 気になるハイレゾ配信サービスの中身

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