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いよいよ12月1日スタート「新4K8K衛星放送」徹底解説! 何がすごくて、どうすれば見られる?

公開日 2018/11/21 06:00 鴻池賢三
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フレッツ・テレビはIPTVに分類されるが、一般的なインターネット通信とは切り離した帯域保証型なので、ネット動画のように、混雑時に映像がカクカクするような問題は原則生じない。

「フレッツ・テレビ」では、新4K8K放送への対応と同時に、2019年夏には左旋放送相当分の電波を従来の770MHz以下の空いている帯域に変換し、再送信すると発表。家庭ではテレビやチューナーの直前で専用コンバーターを使って本来の周波数に戻す仕組みで、宅内のケーブルや分配器などの改修の必要無く、かつパススルーを実現する仕組みとして、話題になっている。


■究極の高画質「8K放送」を見るためにはどうすればいい?

8K放送を8K解像度で視聴するには、8Kチューナー内蔵テレビあるいは、8K対応テレビと外付け8Kチューナーが必要になる。

受信設備については先述の4Kで述べた「左旋」に相当でOKなのでハードルは高くない。8Kテレビやチューナーはまだ数が少ないが、シャープから発売されている。

シャープが新8K衛星放送対応のテレビ/チューナー/録画用HDDを展開


■視聴方法別のメリット・デメリット

受信設備については、各家庭でパラボラアンテナを設置するのが基本。初期投資は必要だが、ランニングコストが掛からないのはメリットだ。

ケーブルテレビは月々の利用料金やトランスモジュレーション方式(主にJ:COM系)の場合はセット・トップ・ボックス(STB)のレンタル料金が発生し、STBの数が増えると料金も嵩む。

一方、受信できるチャンネルの確認は必要なものの、左旋対応の心配はしなくて済み、4Kチューナーも不要と、初期費用が安いのもメリット。手持ちの4Kテレビが4Kチューナーを内蔵しておらず、リビングなどメインのテレビだけで4K放送を見る、あるいは試してみたいというライトユーザーに適した方法といえるだろう。

ケーブルテレビには事業者によってパススルー方式も存在するが、契約できるか否かは地域によって決まるので、各家庭で確認して欲しい(ケーブルテレビは、1地域1事業者制)。

「フレッツ・テレビ」は注目の受信方法だが、対応するFTTHサービスへの加入が前提。自宅のインターネットサービスや費用との兼ね合いも考慮する必要がある。また、都市圏以外ではサービスを受けられない地域もあり、あわせて確認が必要だ。



今やテレビは50型以上が主流になってきている。地上デジタル放送の2K映像を引き延ばして見るのは辛い状況で、4K放送を体験すれば誰もが「必須」と感じることだろう。必須ではないが、せっかくスタートする4K放送を楽しむためにも、ぜひ前向きに検討してはいかがだろうか。

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