Woooシリーズのラインナップを知る上で押さえておきたい事は、2009年モデルについては基本的にパネルの種類・サイズを問わず、すべて共通機能を備えている事にある。

「録る」では「iVDR-S」を増設できる「iVポケット」、「XCodeHD」によるMPEG4 AVC/H.264長時間録画、「見る」では「インテリジェント・オート高画質」や「アクトビラ ビデオ・フル/ダウンロード」、「つなぐ」ではDLNA対応といったところまで、すべてを共通化している。

つまり、どれを選んでもWoooシリーズの先進的な機能を利用できるということだ。あとは各パネルに用意された500GB/250GBのHDD容量と自分の好みの画質、サイズで自由に選んでいけばいい。

Woooはプラズマ・液晶テレビの両方を手がけるだけあって、ラインナップは数多い。搭載するパネルの種類とスタイル別に、大きく「プラズマ」「液晶」「UT」の3ラインに分ける事ができる。

プラズマテレビは、50〜42V型という大画面ラインアップをカバーしている。「フルHDダイナミック・ブラックパネル」搭載のフルHDパネルの製品は、50V型のP50-XP035を頂点として50/46/42V型モデルを展開しており、XP035シリーズはHDD容量500GBのモデル、XP03はHDD容量250GBと録画時間によって同一サイズで2機種を展開している。型番によるHDD容量の見分け方は、以降の2シリーズも共通だ。

コントラスト比4万対1の新パネルを搭載し画質を極めたプラズマテレビWooo。写真はP50-XP035

液晶テレビは、サイズと性能別に3つのシリーズに分けることができる。最上位機種にあたるXP035シリーズは、内蔵HDDが500GBで42V型の「L42-XP035」と37V型の「L37-XP035」の2製品をラインナップする。XP03シリーズは内蔵HDDが250GBのスタンダードモデルという位置づけで、42/37V型のほかに、HDパネルのL32-WP03も用意している。

一体型の液晶テレビWoooは035/03の2シリーズをラインナップ。写真はL37-XP035

なお、先ほど2009年モデルの機能はすべて共通と書いたが、液晶テレビのH03シリーズだけは例外。録画機能やネットワーク機能を装備しない“ハイビジョンスタンダードモデル”という位置づけなので注意が必要だ。

最薄部35mmのデザインとレイアウト自由型の設計で注目を集めたUTシリーズにも注目だ。2009年発売のUT800シリーズは、47V型の「UT47-XP800」を最大サイズとして、47/42/37/32V型のラインナップを揃えている。

UTシリーズの特長は背面までスタイリッシュに仕上げた非常に薄型のディスプレイ部のデザインと、チューナー部分をセパレートとした構造にある。レイアウト自由型を特長としたモデルだけあって、同梱のテーブルトップスタンドのほかに、壁掛け、フロアスタンド、壁寄せスタンドなど様々な設置スタイルに対応した別売オプションも豊富に用意されており、インテリア性を重視する方には最適な選択肢だ。なお、各サイズでブラック/ホワイトのカラーバリエーションを用意していることも知っておきたい。

UTシリーズはディスプレイ部が非常に薄く、チューナーボックスとのセパレート型になっている。このため、写真のように通常はテレビが置けない場所にも設置が行える

最初に述べた通り、Woooシリーズでは、サイズやシリーズによって基本的な機能に差がない。例えば、すべての機能が揃ったオールインワンモデルは、他社ならば大型サイズに限られることが多いが、Woooシリーズならば32V型モデルでも同じ機能を利用できる。サイズはあまり大きくなくて良いけど、録画やネット機能はフル活用したい、という方には嬉しい仕様設定と言えるだろう。

ここまでWoooシリーズの機能をくわしく見てきたが、多くの魅力を備えたテレビであることがお分かり頂けただろうか。薄型テレビの購入を検討している方は、ぜひ店頭でWoooの機能に触れてみていただきたい。