流行が集まる街の安らげるお店 極上のサービス空間を目指して

アイ・オー・データ機器から発売されているRec-POT Rは、デジタル放送をハイビジョンクオリティで録画できるデジタルハイビジョンレコーディング・ハードディスクの最新モデルだ。デジタルチューナーを内蔵したテレビとi.LINKで接続することで、デジタル放送のハイビジョン録画に対応する。500GBのハードディスクを内蔵した上位モデルのHVR-HD500Rでは地上デジタルハイビジョン放送を約52時間録画でき、テレビに録画機能を追加する手段として便利に扱える。

本体の操作は簡単だ。録画の操作はテレビの番組表から手軽に録画予約を行えるのに加えて、本モデルではリモコンの「一発録画」ボタンによって放送中の番組をその場で録画する使い方にも対応する。録画した番組の再生はテレビにタイトルの一覧を表示して操作でき、プレイリストを使った仮想編集もサポートする。さらに「ハイビジョンカメラ・リンク機能」によってHDV映像の取り込みにも対応している点が新しい。

Rec-POT Rに採用されたパナソニック製のAVHDD。長時間番組においても安定した録画が可能になった

テレビ操作対応、一発録画ボタン付きの多機能リモコン

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Rec-POT Rのもう一つの魅力は、デジタルチューナーを内蔵したハイビジョン対応DVDレコーダーに録画した番組をi.LINKを使ってムーブする増設ハードディスクとして扱えることだ。これは次世代光ディスクレコーダーの登場を間近に控えた今、録画ファンにとって重要な役割を持つ。

現在、ハイビジョン映像をアーカイブするための手段は、ハイビジョンレコーダーのハードディスクに映像を溜め込んでおくことが一般的。DVDへの保存では画質が維持できないためムーブするわけにもいかず、消すに消せない番組のやり場に苦心している人も多いだろう。そこで外部メディアとしてRec-POT Rを導入して、i.LINKを通してムーブすることで、ハイビジョン映像をそのまま保存する「大容量メディア」として扱うことができる。もちろん、本機を複数導入して使用することも可能だ。

さらに注目したいポイントが、Rec-POT Rに保存してある番組は、他のi.LINK対応機器にムーブできるということ。つまり次世代光ディスクレコーダーにi.LINKの受け側として動作保証する製品が登場した暁には、保存番組をハイビジョンのまま次世代光ディスクに移行できるのである。

Rec-POT Rはハイビジョンアーカイブの一時保存先として、あるいは次世代光ディスクにムーブする際の受け渡し機器として重要だ。いち早くハイビジョンレコーダーを導入してデジタル放送を楽しんできた録画ファンにとって、Rec-POT Rは次世代への架け橋とも言える存在なのである。

テレビと組み合わせて内蔵ハードディスクの感覚を味わう

 

レコーダーと組み合わせてハイビジョン番組をアーカイブ

テレビとの接続による番組録画

テレビとの接続ではテレビ側の番組表を使って録画予約を行える。ほとんどのメーカーのテレビと組み合わせることができる。今回のレポートではパナソニック製のデジタルチューナーTU-MHD500を使用した
録画設定は番組を選んで録画先にi.LINKで接続したRec-Pot Rを指定するだけと簡単だ。録画モードを固定してハイビジョンのデジタル放送をそのままの画質で録画できる
録画予約が実行されると、ご覧の通りRec-Pot Rのメニューにタイトル入りで保存できる。所有するテレビに、手軽に録画機能を追加することができる

デジタルレコーダーとの接続による保存

デジタルレコーダーに接続して外部メディアとして使う方法も、i.LINK端子を搭載した各社レコーダーが対応する。今回は東芝VARDIAのRD-XD92Dを使用した
RD-XD92Dでは、ダビング画面からダビング先にD-VHSを指定するとi.LINKで接続したRec-POT Rを認識し、録画した番組をムーブして保存できる
ムーブした番組はRec-POT Rのタイトルリストに追加される。デジタルレコーダーで録画して残したい番組をムーブすればハイビジョン番組のアーカイブも作成可能だ

Rec-POTならではの機能

Rec-POT Rに保存した番組の再生はタイトルリストを表示して行える。残す番組はロック設定ができる。ロックしていない番組はディスク残量に応じて自動的に削除される
Rec-POT R単体による簡易編集にも対応する。これは複数の始点終点を指定できるプレイリスト編集で、再生時にはスキップされる。編集後の取り消しも可能だ
Rec-POT Rは外部機器と組み合わせて使うこともできる。ソニーのHDVビデオカメラや、他のRec-POT Rと接続することで映像の入出力も行える

主な仕様の比較

製品名 HVR-HD500R HVR-HD250R
ハードディスク パナソニック製AV専用ハードディスク「AVHDD」
ハードディスク容量 500GB 250GB
録画時間の目安 地上デジタル放送 約52時間 約26時間
BSデジタル放送 約42時間 約21時間
デジタル標準テレビ放送 約130時間 約65時間
ビデオ録画形式 MPEG2-TS(最大28.3Mbps)
ビデオ録画機能*1 EPG予約録画
ビデオ再生機能*1 プログラム再生(リピート再生)*2 早送り/巻き戻し(3倍/6倍/12倍/24倍/100倍)*2
その他機能*1 録画番組のロック/プログラム保存*2/プログラム移動*2
著作権 DTCP著作権保護対応/ムーブ機能対応
対応動作モード D-VHSモード/ディスクモード
入出力端子 i.LINK×2
外形寸法(脚部・突起部除く)/質量 約430W×60H×265Dmm/約3.8kg 約280W×35H×204Dmm/約1.9kg
消費電力 動作時23W 動作時12W

※1:本機能は接続するチューナーの機能となる
※2:D-VHSモードのみ。ディスクモードでは接続するチューナーの機能により異なる

問い合わせ先
株式会社アイ・オー・データ機器  
http://www.iodata.jp/
インフォメーション デスク
TEL/03-4288-1039(東京)
TEL/06-4705-5544(大阪)
TEL/076-260-1024(金沢)

埼玉県出身。コンピューター系出版社編集職を経た後、フリーライターとして雑誌・ムック等に寄稿し、現在はデジタル家電をはじめとするAVに活動フィールドを移す。PCテクノロジーをベースとしたデジタル機器に精通し、AV/PCを問わず実用性を追求しながら両者を使い分ける実践派。