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PR素の実力もステップアップへの対応力も高い注目機

オーディオテクニカ「AT-LP7X」速攻レビュー!レコード入門者にもベテランにもオススメの実力派プレーヤー

公開日 2026/02/06 06:30 炭山アキラ
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兄弟機「AT-LP8X」との違いは? 選びかたのポイントは?

私はAT-LP7Xのすぐ上の兄弟機、「AT-LP8X」をレファレンスに導入し、もう1年が経過した。この両モデルは、とてもよく似たところと、かなり立ち位置が違うところそれぞれある。まず似ている部分を挙げると、丈夫で鳴きのない分厚いMDF製のキャビネットだ。

AT-LP8X

ともに艶消しブラックで仕上げられ、あまり派手派手しい装いとはいいかねるが、レコードプレーヤーに求められる最も大切なことというべき、頑丈で共振のないベースの上で静粛にプラッターを回し、アームを支えることが、極めて効率的に実現できているのが素晴らしい。

トーンアームも両モデルそっくりだが、高さを調節するエレベーション機構が僅かに違う。どちらも調整簡単で高精度の機構である。対応するカートリッジ自重もほぼ同じだ。

続いて、相違点を挙げていこう。プラッターはAT-LP7Xがアクリル、AT-LP8Xはアルミダイカストだ。この材質違いで、ターンテーブルシートなどの相性が大きく違ってくる。というか、AT-LP7Xはシートなしで使うのが正解なのではないかと感じさせる。また、プラッターをドライブするモーターも、両者で形式が違う。AT-LP7Xはベルトドライブ、AT-LP8Xはダイレクトドライブが採用されている。

AT-LP7Xはフォノイコ内蔵、それもMM/MC両対応であるのに対し、AT-LP8Xはフォノイコが内蔵されていない。AT-LP8Xがよりオーソドックスなピュアオーディオ用プレーヤーというたたずまいであるのに対し、AT-LP7Xはビギナーを含めたより幅広い層に優れたアナログサウンドを提供しよう、という立ち位置であるように想像される。

あとは電源が大きく違う。AT-LP7XはACアダプター給電であるのに対し、AT-LP8Xは電源内蔵でIECジャックを介して市販の電源ケーブルが使えるようになっている。電源に起因するノイズを遠ざけられるAT-LP7X、電源ケーブル交換で自分の音を実現させやすいAT-LP8Xという風にいえるだろう。

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AT-LP8Xの背面
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AT-LP7Xの背面

あと、細かいところだが付属フォノケーブルが違う。全体的にはAT-LP8X付属の方が若干上級のようだが、わが家の環境ではAT-LP7X付属ケーブルの方がVMカートリッジと相性が良かった。絶対的なクオリティの問題ではなく、自宅装置とケーブルの内部容量の相乗効果によるものではあるのだが。

以上の条件を総合していうなれば、AT-LP7Xはデフォルトで万全の性能を発揮し、アナログビギナーへも他にないプレミアムなパッケージを提供するという立ち位置と感じられる。

一方AT-LP8Xは、ターンテーブルシートやスタビライザー、電源ケーブルなどを交換することにより好みの音へと仕立てていきやすい、より上級者向けというか、非常にマニアックな存在と感じる。現にわが家のAT-LP8Xは、ターンテーブルシートと電源ケーブル、フォノケーブルなどをいろいろ交換実験することにより、 "自分の音" を得ることに成功した。

かなり似ているように見えて、実のところかなり相違点も多いAT-LP7XとAT-LP8X。ご自分の用途と好みに合わせ、適した方を選ぶことをお薦めしたいところだ。


【次回予告】同時発表のアクセサリー類を組み合わせるとどう変わる? 「AT-LP7X」レビュー第2弾記事、近日更新予定!

(提供:オーディオテクニカ)

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