レコード再生デビューを応援! 特別イベント「はじめてのアナログプレーヤー」が大盛況で終了

アナログレコードの人気が高まっていると言われて久しい昨今。新たにレコード再生に興味を持つ初心者も増えていることだろう。そんなレコードビギナーの想いに応えた、レコード再生の基礎知識をレクチャーする特別イベントが開催された。
レコード再生の基礎知識を丁寧にレクチャー
同イベントは、弊社音元出版が制作したフリーマガジン「はじめてのアナログプレーヤー」の編集部スタッフが講師役をつとめ、レコードプレーヤーやスピーカーのセッティング方法、そしてレコードへの針の落とし方といった一連の流れを参加者に解説するというもの。
オーディオテクニカ、ティアック、JBLといった人気メーカー各社のオーディオ機器と、タワーレコードがチョイスしたレコードが用意され、参加者が実際に体験できるようになっていたのが大きな特徴だ。
会場はAmazonジャパンのオフィス内にあるカフェスペース。普段はAmazon社員や関係者以外は入れない場所に、一般参加者が集ってレコード再生を存分に楽しんだ。

イベントはまず、はじめてのアナログ編集部スタッフによるデモンストレーションからスタート。ボタンを押すだけでレコードの再生/停止が行えるフルオートタイプのオーディオテクニカ製Bluetooth対応レコードプレーヤー「AT-LP70XBT」と、Bluetoothにも対応するアクティブスピーカー「AT-SP3X」を例に、機材のセッティング方法が解説された。

デモでは、レコードの溝に刻まれた信号を正確に読み取れるよう、プレーヤーは水平な場所に置く必要があることなどの基礎知識も解説。パーツごとに分かれて梱包されている状態からどのように組み立てていくのか、音楽の再生/停止はどうするのかなどの実演に、参加者も興味深そうな様子を見せていた。
また、デモに用いた「AT-LP70XBT」を始めとしたBluetoothに対応したレコードプレーヤーが近年増えていることも紹介。「AT-SP3X」とワイヤレスで接続して音楽を再生、手持ちのBluetoothヘッドホンやBluetoothスピーカーが利用できること、つまりプレーヤーを買うだけでもレコード再生を楽しめる状況になっていることを解説した。
人気ブランドのプレーヤーでレコード再生を体験
実演に続き、いよいよ参加者が自由にレコード再生を試せる体験パートが始まった。上述のようにオーディオテクニカ、ティアック、JBLから多種多様なレコードプレーヤーをはじめ、スピーカーやヘッドホンが用意された。
オーディオテクニカからは、デモに用いられた「AT-LP70XBT」の兄弟機「AT-LP60XBT」、レコードの音楽をUSBで外部へ出力してPCなどでリッピングすることもできる「AT-LP120XBT-USB」などのレコードプレーヤーが登場。モニターヘッドホンをベースにワイヤレス化した「ATH-M50xBT2」などBluetoothヘッドホンでもレコード再生を楽しめるようなっていた。

ティアックから用意されたレコードプレーヤー「TN-180BT」「TN-280BT」「TN-400BT-X」は、すべてBluetoothに対応しており、同社が取り扱うKOSSブランドのBluetoothヘッドホン「Porta Pro Wireless 2.0」と組み合わせて試せるようになっていた。

JBLからは、レコードプレーヤー「Spinner BT」とBluetoothスピーカー「Charge 6」との組み合わせなどが用意され、また、音を出すことはできない状態だったが、サウンドバー「BAR 800」も展示されており、こうした機器もレコード再生に利用できるユースケースも紹介されていた。

参加者にも好評のうちにイベントは終幕
会場に用意されたレコードプレーヤーは安いもので2万円台後半、高いものでも5万円台と、初心者も手を出しやすい価格帯のモデル。スタッフの説明を聞きながら自分で針をレコードに落としたり、アルバムの2曲目、3曲目からの再生にチャレンジしたり(※レコードはCDや音楽配信のようにワンボタンで曲をスキップすることができない)、思い思いにレコード再生を楽しむ参加者の姿が見られた。

なお、体験用に用意されたれコードは、前述のようにタワーレコードがチョイスしたもの。日本最大規模を誇るアナログレコード専門店『TOWER VINYL SHIBUYA』を展開するタワレコのスタッフが、初心者でも購入しやすい数千円程度の価格帯のおすすめ作品をピックアップし、参加者が自由に選んで試せるようになっていた。
参加者に話を聞くと、「好きなミュージシャンがアナログレコードを出したので、プレーヤーは持っていないのだけどレコードだけ買って持っていた」という人も。「せっかくならちゃんと内容を聞いてプレーヤーを探そうと思っていたので、このようなイベントで体験ができて本当によかった」という喜びの声を聞くことができた。

針の交換で音が変わるという説明を興味深そうに聞く参加者の姿もあり、レコードを再生するだけにとどまらず、すでに次のステップに足を踏み入ることに興味津々という人も見受けられた。
イベントはトータル約1時間30分ほどで終了。「もっと長い時間やってほしかった」という声も出るほど盛況のうちに幕を閉じた。
