映画はやっぱりJBL!入門サウンドバー『CINEMA SB580 ALL-IN-ONE』は間違いなしの正統派サウンド
「ドルビーアトモスバーチャライザー」で高さ方向から横方向まで広がり、一気に没入感が高まる
セリフ再現の実力をさらに検証するべく、『ウェンズデー』(Netflix)のシーズン2を再生。本作はコメディタッチのサスペンスドラマだが、サスペンスを高めるサウンドデザインはもちろん、ウェンズデーとルームメイトの声のセパレーションも絶妙。女性の声の声色の違いが明確に描き出される。
さらに『グラス・ハート』(Netflix)のエピソード3、海上ライブのシーンを聴き込んだ。ライブのシーンにおいても、佐藤健の声の肉厚さと伸びを再現し、ドラムのアタックの鋭さやパワーが正確に放射され、音楽的な完成度も高い。
そしてライブ直後のSNSにPVが公開されるドラマパートにおいては、メンバーたちの声、その演技に込められた感情がしっかりと伝わり、そのままシームレスにエンディングに突入していく。音楽とドラマ、その両方の一体感によってストーリーへとしっかりと没入できるのだ。
この再現性の高さは『エルヴィス』(Prime Video)でも如実に表れる。初披露のステージシーンでは、ステージ上のライブ感、エネルギッシュで肉厚なサウンドが空間を支配する。ギターの音の肉厚な響きもさることながら、やはり声の音のリアルさが際立つ。音のパワフルさも桁違いだ。
『グラス・ハート』や『エルヴィス』は5.1chサウンドなのだが、「ドルビーアトモスバーチャライザー」で再生することで、高さ方向から横方向まで包囲感が一気に広がる。高さ方向のサウンドによってDolby Atmosのような効果を感じられるのはもちろんなのだが、横方向への広がりが強まることで、まるでリスニングポイントまで広がったような恩恵も味わえた。
「映画はJBL」の哲学を、すべての映画ファンに届けるサウンドバー
数々の作品を本機で試聴してみたが、JBLが長年にわたり映画館で追求してきたサウンド・フィロソフィーが、2万円台という破格の価格帯のオールインワンサウンドバーへと、極めて誠実に、かつ高次元に盛り込まれたことがはっきりとわかった。
やはりポイントは、専用センターチャンネルの存在であり、「セリフの質感」はもちろん、センターの音の厚みはアクション映画などの臨場感にも有効だ。同時に別体サブウーファーモデルに肉薄する、ワンボディの常識を覆す音圧と重低音。「ドルビーアトモスバーチャライザー」による空間の広がりも、あらためて本機の見逃せない魅力であると実感した。
JBL CINEMA SB580 ALL-IN-ONEは、JBLシアターサウンドの感動を手軽にリビングへ届けてくれるモデルであり、「映画はJBL」という言葉でストレートに推薦したい、正統派エントリーサウンドバーというべき逸品だ。
(提供:ハーマンインターナショナル)
