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"音質追求”の特別機「Stellanova Limited」はヘッドホンをどう鳴らす? 実力徹底チェック!

公開日 2021/03/18 06:30 山之内 正
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“音質に徹底的にこだわった”パイオニアの特別仕様ワイヤレスハイレゾ再生システム「Stellanova Limited」。スピーカー再生を試した前回に続き、今回はヘッドホン再生での音質向上具合を徹底チェックした。


■ヘッドホンアンプ部を大幅強化

今回は「Stellanova Limited」のワイヤレスユニットとDACアンプの実力をヘッドホンで検証する。前回の記事では純正の小型スピーカー以外にフロア型やブックシェルフ型の本格派スピーカーを組み合わせ、スピーカー駆動力アップと音質向上を同時に実現していることがわかったが、ヘッドホンアンプについても大幅な見直しが行われたようなので、成果が期待できそうだ。

Stellanova Limited

まずはスピーカー出力と同様、DAC出力回路のノイズ低減効果が期待できる。電子ボリュームLSIの使い方を見直し、LSI内部で発生するノイズの影響を受けない形に変更したことも重要だ。さらにヘッドホン出力回路では、アンプのLSIをハイパワー仕様に変更し、出力を25mWから138mWに増強したことが注目ポイント。歪率を一桁ほど抑えたうえで、ヘッドホンアンプ用に専用電源ICを追加し、音圧感も向上させているという。

評論家の山之内正氏が製品をテスト

スタンダード仕様のStellanovaの場合、出力が小さめなこともあり、感度やインピーダンスによっては十分な音圧感を得にくい場合がある。今回、筆者が聴いたヘッドホンのなかでは、シュアの「SRH1840」(インピーダンス:65Ω、感度96dB/mW)でもやや音量が小さく感じられたほどなので、300Ωや600Ωなどハイインピーダンス型のヘッドホンを組み合わせるのは現実的ではない。AKGの「K812」(インピーダンス:36Ω、感度96dB/mW)ではかなり音量を上げればなんとか使えるレベルだったので、今回はこのヘッドホンを使ってStellanovaとStellanova Limitedを聴き比べてみよう。

Limitedモデルとスタンダードモデルのヘッドホンアンプ部のスペック比較

■PCとの接続ももちろんワイヤレスで使い勝手良し

スピーカーをつないで聴いたときは、アクセスポイントモードのWi-FiでiPhoneの音源、そしてパソコンの有線USB接続を試したが、今回はStellanovaのワイヤレスユニットをステーションモードに切り替え、Wi-Fi経由でMacBook Proをつないでみることにした。このモードではパソコンとStellanovaをダイレクトに無線でつなぐのではなく、普段使っている家庭内のWi-FiにStellanovaとパソコンを接続することになる。モードの切替はワイヤレスユニット背面のスイッチで行うが、その際に本体の再起動が必要だ。

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