【特別企画】STAY HOMEな今こそ気軽&手軽に挑戦

車内空間が静かになると音質もアップ!カーオーディオ・デッドニング最新事情

土方久明

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2020年07月22日
新型コロナウイルスの影響により、自宅で趣味に費やす時間が増えた方は多いことだろう。そんななか、3密を避けて移動できることもあって「車内環境」を良くしたい、というニーズが高まっているそうだ。事実、筆者の知人の自動車ディーラー経営者いわく、車両の整備依頼が大変増えているとのこと。カーオーディオ関連製品も販売が伸びているのだという。

気晴らしのドライブ中に好きな音楽を良い音で聴きたい。自分だけの空間である車内を快適にしたい —— そんな方にいま、是非挑戦してみていただきたいのが、車の「ドアチューニング(デッドニング)」による車内環境&音質の改善だ。


気軽&手軽に大きな改善効果が得られる「デッドニング」

車のドアにはスピーカーが取り付けられている。そのドアの余計な振動を抑え、スピーカーが良い音を鳴らすための最適な環境を整えることが「ドアチューニング(デッドニング)」。純正スピーカーやアンプを交換するとなると大がかりになり費用もかさむが、デッドニングはドアの内部にチューニング材を貼り込むだけなので、気軽かつ手頃な価格で行える。それに見た目は全く変わらないので、リセールバリューに影響しない点も安心。なのに一聴して分かる大きな音質改善効果が得られるのだ。

今回、カーオーディオインストール歴20年というオートバックス北越谷店のカスタマイズマネージャー・新川 彰さんを取材。デッドニングのメリットや、施工の工夫などについてうかがった。

オートバックス北越谷店のカスタマイズマネージャー、新川 彰さんにお話しをうかがった
(※通常、作業時はマスクを着用していますが、写真撮影のため周囲に配慮した上で外しています)


カーオーディオファンからも支持されるプロが愛用「AquieT」シリーズ

オートバックスは全国に店舗を持つフランチャイズチェーンだが、なかでも北越谷店はカーオーディオに力を入れており、音にこだわるユーザーからの信頼も厚い。そんな新川さんがデッドニング施工時に愛用しているのは、オーディオテクニカのカーオーディオアクセサリー「AquieT(アクワイエ)」シリーズだ。ちなみにシリーズ名は、Audio-Technicaのイニシャルである「AT」の間に、“静寂”を意味する「quiet」を挟んだ造語とのこと。

「AquieT」のシリーズ名は、Audio-Technicaのイニシャルである「AT」の間に、“静寂”を意味する「quiet」を挟んだ造語

オーディオテクニカと言えば、多くの方はイヤホンやヘッドホン、マイクをイメージすることだろう。しかしカーオーディオ事業にも30年以上の実績を持っており、高音質を実現するケーブルや車載用ハイレゾ対応DACなど様々な製品を揃え、支持を集めている。

AquieTシリーズは、材質や形状も様々なチューニング材をラインナップ。国産車から輸入車まで全ての車種で使用でき、取り付ける場所や期待する効果(制振/遮熱等)など多様なニーズに対応してくれる。

材質や形状も様々なチューニング材をラインナップ。オートバックス北越谷店にも多数展示されている

なかでも新川さんが重宝しており、施工例も多いというのが「AT-AQ405」だ。税抜15,000円というお手頃価格ながら、前方ドア2枚分の制振材4種類、防音材3種類、吸音材1種類がセットになったドアチューニングキットとなる。施工用のヘラや詳しい説明書も同梱されている。

「AT-AQ405」は制振材や防音材がセットになったドアチューニングキット。詳しい説明書も同梱されている


純正スピーカーでも驚くほど音が良くなる!

デッドニングには様々な考え方があるが、主な目的な「車内環境を静かにする」または「音質を向上する」ことだという。新川さん曰く、最近の車は燃費向上や安全性確保のため鉄板が薄くなっており、不要な振動が生まれやすいとのこと。だからこそデッドニングを行えば高い効果が発揮されるそうだ。

デッドニングは床や天井など車内の様々な場所に施すことができるが、特に効果が大きいのはスピーカーが配置されているドア周り。初めてデッドニングを行う方の多くはドア(特に前方ドア)から始めているそうだ。

「ドアの内部は整備の効率化を図るためにサービスホールといわれる穴が沢山空いているので、それを埋めるだけでも効果があります。純正スピーカーのままでも、中低域がちゃんと出るようになりますし、高域もシャカシャカせずちゃんと鳴るようになりますよ」と新川さん。

ドアの内部にはこのようにサービスホールが沢山空いており、不要振動や共振の由来となる。これを埋めるだけでもかなり音質向上効果があるとのこと

実際、国産車から外国車まで、車種のグレード問わずデッドニングの効果は絶大だそう。新川さんも「前方ドアのデッドニングをすると、みんな絶対他のところもやりたくなっちゃうんです。効果がものすごくよく分かるので」と笑う。施工後にドアを開けた瞬間「ドアの重さが違う!高級車みたいになった」といった声や、「前側だけすごく静かになったから後ろのドアもやってほしい」という要望があがるのだそうだ。


また新川さんが実感を込めて話していたのは、AT-AQ405を構成するパーツの品質の高さだ。他社製のものと比較して、ブチルの性能が全く違うのだという。

例えばバイブレーションコントローラーは、ヴァージンブチルという品質の高いブチルゴムを採用している。他社製品に多く使われている再生ブチルの場合、不純物が多いため熱に弱い。そのため作業時に手に付着しやすくなる。手に付いたものが車内のシートにうっかり付いてしまえば取れなくなってしまうので大変なのだ。その点、ヴァージンブチルはそういった心配が比較的少ない。

「AquieTシリーズはヴァージンブチル採用で手が汚れにくい。厚みがあるのも良い」と新川さん

さらに厚みがあるので、他社製品では2枚重ねで貼らなくていけないような場合も1枚でも済む、アルミ層がしっかりしていて破けにくく施工しやすいといったメリットもあるという。「もしかしたらAquieTは他社製品に比べて少し高いと思われる方もいるかも知れません。でもその価値はあると思います」と語っていた。

貼る場所や大きさ……プロならではのノウハウがより高い効果を生む

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