HOME > レビュー > あの “final” 監修の音をお手頃価格で。agの完全ワイヤレスは「めったに出会えない」逸品

【特別企画】他にはない和テイストのカラバリも魅力

あの “final” 監修の音をお手頃価格で。agの完全ワイヤレスは「めったに出会えない」逸品

公開日 2019/12/18 06:00 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

コンパクトな「TWS03R」は小さな耳にもフィット。クリアでバランス良い音質も◎

TWS03Rではよりシンプルさを追求し、完全ワイヤレスイヤホンとしての基本性能をハイレベルで満たした上で、さらにお手頃価格!という「これぞエントリー」モデルだ。

ケースもイヤホンもさらに小型化。よりシンプルに仕上げられた「TWS03R」

独特の「粉雪塗装」仕上げと柔らかなカラーリングはTWS02Rと共通で、もちろん皮脂も汚れも目立ちにくい上に、滑りにくく落としにくい。特にTWS03Rはイヤホン本体もケースもコンパクトで、ころっとした丸みのあるフォルムを採用しているので、「滑りにくく落としにくい」という特徴のありがたさをより実感する。なお、それでもうっかり落としてしまった場合は、両モデルとも片耳側のみの再購入も可能だ。

イヤホン本体はTWS02Rよりさらに小型化し、耳のサイズが小さい方にもよりフィットしやすいモデルといえる。こちらもイヤーピースには同じく汚れが目立ちにくい半透明タイプに加え、final TYPE EのSSサイズも同梱される。つまり「TWS03Rにfinal EのSSサイズ」というのが、シリーズで一番の「小耳仕様」になるわけだ。

ハウジング全体が丸みのある形状で、可愛らしく柔らかな印象

コンパクトサイズなので耳の小さな方でもフィット感高く使用できるだろう

ケースも前述のようにコンパクト。少し独特なフォルムなのだが、ヒンジ周りに指をかけやすい形状や、ヒンジ自体の開け閉めの繊細な感覚巧みに設計されていて、蓋の開閉しやすさや使い勝手を十分に確保している。

ケースもコンパクトで、全体的に丸みを持たせた設計となっている

背面部に充電用Micro USBポートを装備

バッテリー周りでは、イヤホン本体の再生時間は5時間とTWS02Rよりも長い。一方ケース込みの最大再生時間は17時間。例えば「普段の通勤の他に出張も多くてそれは片道3時間を超える」という方には、こちらで十分かつ便利かもしれない。

そしてもちろん「final監修」の音質。本機ではスタンダードに「低音から高音までバランスの良い自然なサウンド」にチューニングしてあるとのことで、実際に聴いてもまさにその通り。楽曲全体がバランスよく表現され、それをすっと見渡せるようなサウンドだ。

TWS02Rと比較するとより特徴がわかりやすいだろう。低音が少しプッシュされるTWS02Rでは、アンサンブルのうちベースラインの豊かな存在感、横揺れのグルーヴ感が際立つ。対して、よりバランス重視な本機で同じ曲を聴くと、まずギターカッティングやスネアドラムなどによる中高域のリズムがよりクリアに届いてくる。

丸い形状ながら飛び出すことなく、収まりが良いのも嬉しい。サウンドは全体のバランスが良く、長時間でも聴きやすい

ベースについても、ボリューム感はさらにタイトにまとめられ、代わりに音色の芯のゴリッとした感触が強まる。リズムの雰囲気、その届き方がよりストレートになり、縦のリズムがビシッと際立つ印象だ。

例えば星野源「Pop Virus」を聴くと、MPCによる切れ味鋭いドラムプレイがリズムの主役と感じられるのだ。使い勝手は両モデルとも秀逸なので、どちらか迷っている人は自分の好みに合う音質で選択するといいだろう。



TWS02RとTWS03Rでは、サウンドチューニングのほか、ケースのサイズ感や、イヤホン単体およびケース併用時の再生時間といったように、シリーズの中でもそれぞれに異なった特徴がある。値段だけではなく、その特徴を掴んだ上で選んでほしいシリーズだ。

こんな風に「自分の好みや使い方に合いそうな方を安心して選んでいい」と言ってしまえるのも、2機種ともにブランドコンセプトである「めったに出会えない優れた製品を、手の届きやすい価格で実現する」を見事にクリアしている製品だからこそ。ユーザーにとってありがたい新ブランドの登場を歓迎したい。

(協力:SNEXT株式会社)

前へ 1 2 3

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE