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低い位置に対応し用途も拡張したハイCP版

アナログ周りで効果を体感!フルテック「NCF Booster-Signal-L」自宅導入レポート

2019/08/24 角田郁雄
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NCF Booster-Signal-Lはアナログ周りに特に効いた
フォノ系は特に顕著な効果で、低い端子や新しい用途にも有効

ケーブル周りに加え、新たに機器本体を支えるインシュレーターにも
もちろん私は、本製品を自宅で実際に愛用している。例えば、アナログプレーヤーからフォノイコライザーを結ぶトーンアームケーブルは、微弱信号が伝送されるだけに、不要振動と静電気に気を使わなければならないポイントである。プレーヤーのDINコネクター直近に本製品を配置し、他のラックなどに触れないように、空中配線している。これにより音抜けが良くなり、解像度が増してくるのである。

次に2基使用し、ステップアップトランスのインシュレーターとして使用した。この際は、クレイドルフラットの底とベース部の間に3〜5mm程度の隙間を設け、固定することが理想的。ラックやボードから少しでもフローティングしたいからである。実際に使用すると、開放感を加えてくれる。

トランスに接続するトーンアームケーブルとラインケーブルにも本製品を追加すると、音の透明度、解像度が向上する。なおアナログ関連機器では、フォノイコライザー、プリアンプ、プレーヤーにも対応できるであろうし、筐体の発熱が少なければ、極めて振動を嫌う真空管アンプにも効果的と思われる。私も今後、数を増やしてトライアルしてみたいと思うところである。

アナログプレーヤー周りの敏感なフォノケーブルを、本シリーズで整然と配線することのメリットは大きい。端子が低い位置にあるプレーヤーにはNCF Booster-Signal-Lが適する

なお実際に使用する前には、せっかくの機会なので、コネクターやケーブルの埃や汚れをとっておきたい。インシュレーターとして機器に使う場合も同様である。本製品を使用すると、せっかく導入したケーブルや機器を大切にしようという気分にもなる。オーディオが楽しくなり、愛着が湧くのである。

現在、同社は追加オプションで、電源プラグを上から押さえる「トップクランプ」や、「クレイドルフラット」「エクステンションシャフトバー」、そして「シャフトバー・アジャスター」を発売し、活用度を高めている。これらのNCF Boosterシリーズはアナログのみならず、デジタル機器でも有効である。独創的な使い方で、音質を極めようではないか。

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