HOME > レビュー > スポーツにも、ふだん使いにも。オーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホン「ATH-SPORT7TW」を試す

【特別企画】実際に走って試した

スポーツにも、ふだん使いにも。オーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホン「ATH-SPORT7TW」を試す

2018/12/03 山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

バッテリーはイヤホン単体で約3.5時間、ケースを併用すると合計約17.5時間の連続音楽リスニングが楽しめる容量だ。遠征旅行の多いアスリートにもおすすめしたくなるタフなスタミナ性能だ。さらに約10分の充電で最大約45分のリスニングが楽しめるだけのバッテリーを急速チャージ機能で給電できる。例えばスポーツジムに出かける直前にイヤホンのバッテリーが切れていることに気がついても、着替えの支度をしている間に片道に使う分ぐらいのチャージが完了する、頼もしい機能だ。

充電ケースに収めたところ

充電時には充電ケースのLEDが点灯する


独自アプリ「CONNECT App」と連携。ヒアスルーの効果もアプリから調整できる

今回レポートするATH-SPORT7TWと同時期に発売された、オーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKR7TW」も対応する独自のモバイルアプリ「CONNECT App」を紹介しよう。プラットフォームはiOS/Android両対応だ。

専用アプリ「CONNECT App」から各種操作を行える

アプリはスマホとイヤホンのペアリング操作をガイドしてくれるだけでなく、ペアリング後もスマホからの様々な本体設定がアプリから行える。例えばホーム画面にはイヤホンのバッテリー残量やコーデックの接続状態、そしてATH-SPORT7TWの場合はヒアスルーの動作状態が表示される。

メイン画面からは電池残量の確認やヒアスルーのオン/オフが行える

本体ボタンのアサインを変更することも可能だ

ホーム画面からは様々な情報を確認可能となっている

ATH-SPORT7TWの場合、BluetoothのオーディオコーデックをAAC/SBCから切り替えたり、ヒアスルーはオン・オフだけでなく、取り込む量をLow/Mid/Highから選ぶ。内蔵マイクの性能がかなり高いので、Highにすると周囲の音がとても明瞭に聞こえる。

本体にリモコン機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンは便利だけれど、操作方法を覚えるのに最初は時間がかかるものだ。CONNECT Appの「キーアサイン」のメニューを開くと左右イヤホンの操作方法が図解で確認できるから安心だ。さらに左右イヤホンに割り当てられているキー操作にはAとBの2つのパターンが用意されていて、覚えやすい方をアプリから選べる。

アプリからタッチボタンを好みにカスタマイズすれば、さらに直感的に操作が行えるはずだ


歯切れが良く雑味のないサウンド。ディティール描写にも優れる

それではATH-SPORT7TWの音を聴いてみよう。iPhone Xにペアリングして、コーデックはAACに設定した状態でYouTube Musicの音源を聴いてみた。楽曲は音質を「高」にしてから端末にキャッシュしてオフライン再生を確認している。体を動かしながら聴くことも想定して、屋外で走りながら試してみた。

屋外で走りながらATH-SPORT7TWのサウンドをチェックした

はじめにジョギングのペースからゆっくりと、マイケル・ブーブレが歌うミドルテンポのヒット曲「Haven't Met You Yet」を再生してみよう。派手に飾りたてることはないが、明るく元気で歯切れの良いメロディラインだ。ボーカルの声が肉厚で、細かい表情が読み取れるほどディティールの精細感も高い。アタック感の鋭いピアノのメロディが気持ちよくぶつかってくるのだが、ベースラインのふくよかな余韻とのコントラスト感も楽しい。

次ページ音楽のニュアンスまで再現。ヒアスルー時のサウンドも実用的だ

前へ 1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE