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流行りの2カメ型や4Kなど

間違いだらけのドラレコ選び − 本当に必要な機能を見極め、賢く買う方法

公開日 2018/11/25 07:00 会田 肇
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ドラレコ本体のスペックはどう見分ける?

ドラレコの大半は、撮影した映像をmicroSDカードに記録する。一部を除いて8GB〜16GBのマイクロSDカードが付属していることが多く、ここにフルHD画質で1時間〜3時間程度を記録できるのが一般的だ。

この録画時間で足りるのか、と思う人がいるかもしれないが、その心配は無用だ。ドラレコは古い映像から順に上書きされていくからだ。そして、万一アクシデントが発生して衝撃が加わった場合には、自動的に上書きされない別フォルダにその前後の映像が保存される。ドライブの想い出として映像を残したい場合は別として、通常なら8GBでも十分と思っていいいだろう。

ここで気にすべきはmicroSDカードの仕様だ。microSDカードなら何でもいいというのではなく、スムーズな記録のために最低でも「Class10」以上のスペックは確保したい。また、先に述べたようにドラレコはデータの上書きを常に繰り返している。そのため、経過時間と共にエラーの発生率が高まることも考えられる。このため、サンディスクやトランセンドなどは、ドラレコ向けとして高耐久のmicroSDカードを用意している。エラー発生をできるだけ減らしたいなら、これらのカードの使用をオススメする。

サンディスクの「高耐久microSDカード」

モニターのサイズはどの程度が適当か。撮影した映像のチェックだけでなく、ドライブ中の状況をモニタリングするには、サイズは大きい方がいい。しかし、走行中にこの映像を見るのは危険きわまりない。むしろ、走行中は画面OFFにしておくぐらいの方が安全だ。それを踏まえれば画面サイズにこだわる必要もなくなる。

最後に付加機能について。最近のドラレコによく見られるのがドライブアシスト機能だ。道路標識を認識して速度超過を警告したり、車線をはみ出したりするとここでも警告を発する。また先行車が発進した時にそれを知らせてくれたりもする。ただ、この機能は精度があまり高くないため、誤動作も少なくない。機能を過信せず、あくまで補助機能として使うレベルに留めるべきだ。裏返せば、ドライブアシスト機能に期待して製品を選ばない方が良い。

速度超過の警告を行ってくれるモデルもあるが、過信は禁物だ

流行りの2カメラにはどんなメリットがあるのか?

いま急速に人気を集めているのが「2カメ型」ドラレコだ。前方をメインで記録し、同時に後方に向けて設置したカメラの情報も記録できるのが最大の特徴となる。つまり、後方を映し出すことで、追突された時、あるいは最近何かと取り上げられる「あおり運転」の記録にも役立つというわけだ。映像を相手に突きつけることで告発する証拠となるし、万が一、あとで裁判になった時にも有利に展開できる可能性はある。

2カメ型のドライブレコーダーComtech「ZDR-015」

リアウィンドウにもカメラを設置するのが2カメ型の最大の特徴だ

ただ、勘違いしないで欲しいのは、このカメラを取り付けたことでこれらの状況を防止できるわけではないということ。あくまでその状況に陥った際の証拠映像として役立つと言うことだ。また「あおり運転」が原因で自分が事故を起こした場合、その費用を相手に請求できるかというと、それも定かではない。事故を起こしたのはあくまで自分であり、相手が衝突して来ない限り、自分の保険で処理することになることは知っておこう。

また「2カメ型」は、比較的価格が高いことがネックかもしれない。「単眼型」と比べて2倍近くはする。もちろん無いよりはあった方がいいのだが、費用面で負担が大きいと思うなら、無理せず「単眼型」で対応しても良いのでは、と筆者は思っている。

ドラレコを取り付ける際の注意すべきポイントは?

ドラレコをフロントに取り付ける場所はフロントウインドウ。当たり前のようだが、実はこの取り付けについては「道路運送車両の保安基準(第39条)」で以下のような規定が設けられている。

「ガラス開口部の実長の20%以内の範囲」または「車室内後写鏡により遮へいされる前面ガラスの範囲」というものだ。簡単にいえば、「フロントガラスの上部から20%以内の場所」あるいは「ルームミラーの裏側」が取り付けの指定位置となる。

ただ、運転席の前に取り付ければ少なくともドラレコの分だけ視界を狭くするし、先にも述べたように、モニターを表示するよう設定しておくと、運転中に注意が散漫になりかねない。さらにワイパーの可動範囲に収まるよう配慮することも必要だ。そうした意味からも、ルームミラーの裏側がベストポジションと考えていいだろう。

ドラレコの取り付け位置はルームミラーの裏側がベストポジション

電源は大半がシガーライターソケットから取ることになる。ただ、この方法は手軽である反面、気が付いたらアダプターが緩んで電源が落ちていたという話も聞く。私のクルマの場合もシガーライターソケットがダッシュボードの一番下にあり、助手席に座った人と干渉することも少なくない。そこで、その不安を取り除くためにヒューズボックスから直接電源を取ることにした。これなら電源が外れてしまうこともなくなるからだ。

ほどんどのドラレコはシガーライターソケットから電源を供給する

ただ、素人が手掛けると結構な時間を要するし、思いがけなく手間がかかってしまうこともある。さらにいえば2カメ型となれば、配線は後ろまで引き回すことになり、少なくとも内装を剥がす作業も必要になる。多少費用がかかっても、カー用品店などに取り付けを依頼することをオススメしたい。

(会田 肇)

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