[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第213回】外音と音楽、両方聞こえてホントに便利! 『耳を塞がなイヤホン GP 2018』

高橋 敦

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2018年07月18日

Sony Mobile「Xperia Ear Duo」
まずはSony Mobile「Xperia Ear Duo」。

これを……

こちらは耳を塞がなイヤホンであると同時に、完全ワイヤレスイヤホンでもあり、さらにいわゆる“ヒアラブルデバイス”なスマートイヤホンでもある。

というより、まず第一にはヒアラブルデバイスであり、「ヒアラブルデバイスとしてのイヤホンはどうあるべきか?」を考えた結果として、この形が導き出されたのではないかと思う。「ずっと着けっぱなしでも邪魔にならないイヤホンとは?→完全ワイヤレス&耳を塞がなイヤホン!」というわけだ。

スマートデバイスとしての機能の主役は、同社独自の音声アシスタント「Assistant for Xperia」だ。LINE Clovaとの連携機能も追加され、活躍の幅がさらに広がった他、GoogleやSiriの呼び出しにも対応はしている。

こう着けます

耳を塞がなイヤホンとしての注目点は、『独自の音導管設計で耳をふさがない構造でありながら音漏れの低減も実現!』と明確に謳っているところ。そしてそれは実際に実現されている。

着けたまま適正音量で音楽を流しても、ほとんど普通に会話できるレベルだ。そして静かな室内でより、騒がしい環境でこそ真価が発揮される!というのがさらなるポイントだ。室内での比較では他と比較して極端に優秀とまでは感じなかったのだが、屋外に移ると明らかに「聞きやすい!」と思わされた。そうなる理由はよく分からないのだが、とにかくそこはありがたい。

ほら、人間って基本、自宅では一人だから誰とも会話しないじゃないですか?誰かと話すことがあるとしたら、外で店員さんとか仕事先の人とかじゃないですか。故に騒がしい屋外での聞こえやすさこそ重要!……まあそうではないとしても、自宅でならスマートスピーカーもあるわけで、当面のところスマートイヤホンの主戦場はやはり屋外だろう。

使い勝手の面では、装着は慣れるまでに時間を要した。そして慣れても普通のイヤホンほどさっと着け外しはできない予感。だが、そもそも「着けっぱなしでも邪魔にならない」ための耳を塞がない&完全ワイヤレススタイルなので、そこは大きな問題ではないのかもしれない。

とにかく着けてしまえば安定感は良いし、物理的に邪魔に感じることもなかった。耳を塞がないことで耳周りの通気も心地良い。着け外しの楽さよりも、着けている間の装着感重視!と言われれば納得できる。

また、完全ワイヤレスではケースの使いやすさも大きな要素。このモデルのケースは、イヤホン自体の形状の特殊さもあってやや大柄ではある。しかし薄めのラウンド形状にまとめられており、カバンの中などへの収まりは良さそうだ。

耳にはめる部分こんな感じ。ここのサイズ選びも可能

AirPodsケースと比較しても「でかッ!」みたいな感じにはならない

操作性も問題なし。左右ともにタッチパッドになっており、左耳側は主に音楽再生の基本操作、右耳側にはユーザーが比較的自由に機能を割り当てられる。カスタマイズ性も確保してあるのが嬉しい。

さらに、例えば音声アシスタントに対しての「はい/いいえ」を、首を縦に振る or 首を横に振るで応答するといった操作が可能な「ヘッドジェスチャー」機能も搭載。街中で声を出したりせず、かつ最小限の動作での操作方法だ。うまくハマれば便利そう。

音楽再生の音調においては、音声アシスタント主役の姿勢がここでも功を奏してか、ボーカルの感触が心地良い。ひたすら声でナビゲーションするデバイスなので、その声が心地良いものであることは極めて重要であり、開発でも重視されたはずだ。その副産物としてなのかもしれないが、歌の感触も耳あたりが良い。

また、騒がしい環境でこそ真価を発揮!という点は、音楽再生でも健在。今回試した中で一番「屋外でもベースの低音が十分に聴こえる!」モデルはこれだった。こちら側から外への音漏れも、屋外の騒音下ではほぼ聞き取れないレベルだ。

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