いま購入を検討したいモデル

10万円台前半プロジェクターの“鉄板”モデル、エプソン「EH-TW5650」で最新コンテンツを楽しむ

折原一也

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2018年05月28日


レイとルークの邂逅するチャプター7は、緑の惑星と自然の眩しいシーンだが、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』の古めのフィルムのようなタッチはフォーカスも甘く見えがちなので、シャープネスを “12” まで引き上げると全体が引き締まる。チャプター8に登場するスノークの部屋の鮮烈な赤も、黒から真紅へとトーンを崩さず描写。安定感は抜群だ。EH-TW5650のサウンドだが、セリフのクリアネス、音の厚みは一体型スピーカーとは思えないほどだ。

調整項目は細部まで行うことが可能

続いて鑑賞した『ダンケルク』は、冒頭から超高解像を徹底したタイトルだが、トーンが若干淡い事もあり、先に調整したコントラスト設定 “53” がベストフィット。一方、シャープネスは “10” へと戻して鑑賞したいところ。無人のダンケルク市内の静止画のような見通しの良さを、EH-TW5650は巧みに再現。汚れた顔の人の質感、締まりの良さは、フルHDで鑑賞しても十分な情報量を持つ。

さて、いまどきのシアター体験を語る上では欠かせないのが映像配信だ。Chromecast Ultraを接続して、Netflixより最新タイトル『3%』を鑑賞する。なお、本作は4K画質で配信されているもの。荒廃した近未来、貧困街から抜け出し楽園の島に住むための試験を受けるSFドラマだ。映像ファンとしての視点では、冒頭の貧困の街の鮮烈な色彩に惹かれる。この色を引き出すには、EH-TW5650の映像モードは「シネマ」より「ナチュラル」の方がマッチする。

Netflixのような配信サービスとの組み合わせも良好

シャープネス設定は初期値の “5” から “13” 程度まで引き上げると本来の精細感に合う。また『3%』の試験が行われる施設がシーンの中心となる本作は、眩しい白色が多用されるが、2,500ルーメンの最大輝度の力強さが牽引し、白色のなかの階調まで実在感たっぷりに堪能できた。

日本のタイトルではアニメーション作品の『DEVILMAN crybaby』を鑑賞。ベタ塗りのアニメ絵…とひと言では言い切れない質感を持つタイトルで、1話後半のクラブシーンなど強烈な色彩もあるが、EH-TW5650は正確に表現するので心配は無用だ。映像モードは「ナチュラル」を選択。アニメーションでは特に声優の声のクリアネスが気になるが、それも内蔵スピーカーで問題なく鑑賞できた。

多様化する現代の映像配信のソースをEH-TW5650で鑑賞して実感したのは、作品のタイプに応じて使い分けられる映像モードのデフォルト値の出来の良さと、使い勝手も含めた調整能力の高さ。10万円台前半で購入できるホームプロジェクターを選ぶなら、EH-TW5650は鉄板だ。

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