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自宅システムと録音で実際に試してみた

オーディオはもちろん、録音現場でも効果大。フルテックのケーブルインシュレーター「NCF Booster」を試す

2019/02/08 生形三郎
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国内外で大好評だというコネクター/ケーブルホルダー、フルテックの「NCF Boosterシリーズ」。電源周りを筆頭とした多彩な端子やケーブルなど様々な状況や場所に応じて理想的にサポートできる、たいへん便利なアクセサリーだ。優れた防振構造に加え、特殊素材NCFで静電気の影響も除去。これまで見過ごされてきたケーブル環境整備の必需品として、海外高音質レーベルの録音にも重用されている。「オーディオアクセサリー銘機賞」を相次ぎ受賞した本品ならではの魅力を、オーディオと録音業務での使用を織り交ぜて生形三郎氏がレポートする。

フルテックのコネクター/ケーブルホルダー、「NCF Booster-Signal」19,800円、税抜(写真左)と、「NCF Booster」32,800円?税抜(写真右)

NCF Boosterシリーズの概要
唖然とするほどの効果はレコーディングにも発揮された(Text by 生形三郎)

発売と同時に、瞬く間に大きな反響を呼んだフルテックのNCF Boosterシリーズ。その優れた効果と評判はもはや説明不要だろう。筆者自身もその効果を体感すると共に、さらにレコーディング現場でNCF Boosterを使用して収録されたという録音作品(オランダの高音質レーベルTRPTK)を聴き、その音質に唖然とさせられた。そして早速、自身が請負う録音業務でも使用してその効果を再確認した。

さらには、今回の録音で使用した大量のNCF Booster(計15個)を自宅にそのまま投入してテストを敢行。前代未聞の大量導入の結果を通して、本シリーズの魅力を皆さんにお届けしたい。


多彩なオプションでのさまざまな箇所や機器への応用は工夫次第 (1)「TopClamp」(13,800円、税抜)。NCF Booster-Signalに追加し強化可能。ステンレスパウダーを基本材料とし、複数の特殊制振金属パウダーを調合、ナイロン樹脂と複合させ、質量は約295g (2)「Cradle-Flat」(12,000円、税抜)。NCF Booster-Signalのケーブルホルダー部の単売品(固定リング2個付属)。追加で自在&複合的な応用ができる (3)「Extension Shaft Bar」(3,000円/10本セット、税抜)。1本あたりの高さ59.5mm、手でねじ込むだけで連結可能 (4)「Shaft Bar Adjuster」(3,800円/2個、税抜)。クレイドル部の高さを微調整、最適化する中継具

不要な振動や干渉を除去し、使いこなし応用性も幅広い

NCF Boosterシリーズは、コネクター及びケーブルホルダー・アクセサリーである。ケーブルのコネクター部やケーブル自体を本品で支えることで、不要な振動やそれらの干渉を吸収するものだ。

主要パーツはオーディオグレードのABS樹脂を中心に構成されるほか、コネクターやケーブルに直接触れるクレイドル及びクランプ部分には、同社製品でお馴染みのNCF=ナノ・クリスタル・フォーミュラが用いられ、静電気ノイズを除去する効果も備える。

高さ調節も可能で、シャフトバーを追加して大きな高低差にも対応。さらにクレイドルやクランプを増やすことで、立体的な使用もできる。数を使えば使うほどに効果が高まり、一度つけるとさらに数を増やしたくなる、画期的な魅力を備えたアイテムなのである。

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